腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが

けん玉マスター

41話 ユウ&ミーシェside 旅立ちと序章

「路地裏に行ったぞ!逃がすな!」
「ちっ…めんどくせぇな…。ぶっ殺しちまうか?」
「だ、ダメだよ!ここじゃ人目についちゃう!」
「だよな…。」
レンティッシュの男を奪ったあと、当然のように兵士たちに追いかけられていた。
「とりあえず闇ギルドまで行くぞ…。」
「うん。」


ガターン!
「どわっ!なんだ?」
突如酒場の扉が勢いよく開いた。
「よっ、ラゴス。」
「ユウにミーシェ。どうしたんだ?そんなに慌てて。」
「とりあえずなんか飲み物くれよ。」
「私梨ジュース!」
「あ、ああ。」


「で?なんでそんな慌ててんだ?」
「ちょっとな…。騎士団に喧嘩売ってきた。」
「は?…馬鹿だとは思っていたが…何やったんだ?」
「騎士団長様にちょっとな。」
「ちょっと?」
優はニヤリと笑う。
「男を奪ってきた。」
「は?」
「あのね、ユウが騎士団長のチ〇チ〇もいできたの!」
「は?」
「こら!レディーがチ〇チ〇とかいうな!」
「お前…あの騎士団長に喧嘩売ったのか?」
「売ったって言うか…キノコ狩りしてきたって言うか…な?」
「馬鹿!この国に居れなくなるぞ?!」
「…だろうな。」
「だろうなって…どうするんだよ?」
「…この国を出る。元々俺らは金がなかったからここにいただけだ。金もある程度溜まった。…まあミーシェの食費ですぐ無くなっちまうかもしれないが…。この国にもう用はないさ。」
「…そうか…。」
「…このギルドで過ごした時間は悪くなかったよ。ジェニー達にもよろしく言っといてくれ。」
「ああ…。」
「おっと…長居が過ぎたな…。そろそろ騎士団が追ってくる頃だ。俺達は行く。」
「ユウ。」
「?」
「…ほれ。」
「!、おわっと…。」
ラゴスはユウに酒瓶を投げる。
「これは…。」
「俺の秘蔵の酒だ。持ってけ。」
「…いいのか?」
「ああ、だが1本だけだからな?大事に飲めよ?」
「わぁー!ありがとう!ラゴスさん!」
「仲良くな…。」
「ありがとよ。気が向いたらまた来る。なんせここは俺の財布だからな。」
「ああ…待ってるさ。」
「じゃあな。」
「またね!ラゴスさん!」
「ああ、またな。」


「絶対に…逃がすな…!」
レンティッシュは広場で蹲りながら指示を出している。
「見つけたぞぉ!」
「…あの状態で指示出すとか…あいつ中々やるな…。」
「チ〇チ〇はちっちゃいけどね!」
「それを言うな…。まあ騎士団長が包茎とか聞いたらファンは幻滅するだろうな…。まあそのものが今はない訳だけど。」
「まてぇ〜!」
「じゃあな、元男の包茎騎士団長?」
「おのれ〜!」


「ふう〜!ここまで来ればもう追ってこないよね。」
「そうだな…。」
ユウとミーシェはアギリシ王国から飛び出し、西の森まで逃げてきていた。
「少し休んだら行くぞ。」
「スペーン共和国だよね。」
「ああ、あそこには勇者の生き残りがいるっていう噂がある。」
「そのための旅だもんね。」
「そうだが…それだけじゃない。あそこの国のローストチキンは美味いらしいぞ?」
「鶏肉?!」
「ああ、着いたら食べようぜ?」
「うん!ほわぁ…ローストチキン…。ユウ、早く行こ!」
「お、おい…別に走らなくても。」
「待ってなさい…ローストチキン!」
「だから待てって〜!」
2人は次なる目的地、スペーン共和国に向けて旅を再開するのだった。


魔神領
「…あなたから私の所に出向くなんて…どうしたの?」
「やあサラ。60年ぶりくらいかな?ようやく封印から目覚められたみたいで…良かったよ、元気そうで。」
「あなたも変わらないみたいね、エトくん。」
「ふふ…ありがとう。」
「それで?わざわざ神界に呼ばずに私の前に現れたのには理由があるんでしょ?どういうつもり?」
「そうだね…ここからは真面目な話しさ。君は封印されていたからわからないかもしれないけど…血の教団…って知ってるかい?」
「ユウから少し聞いたわ。なんでも私の復活の邪魔をしたそうじゃない。」
「そう。」
「その血の教団がどうかしたの?」
「なんでも、ハーディスのことを復活させるつもりらしい。」
「!…ハーディスを?」
「そう、実に不愉快だよ。このことは極秘だからね…。神界じゃどこに他の神の耳があるか分からない。だからわざわざここに来たってわけさ。」
「それをどうして私に話したの?」
「君は優くんと関わりがあるからね。」
「…彼を巻き込むつもり?」
「もちろん。こんな面白そうなこと。彼も混ぜてあげなきゃ。」
「それは私は認めない。」
「へぇ…どうして?」
「彼は…もう私の弟のようなものよ。ミーシェだっている。これ以上危険な目には合わせないで。」
「…僕は別に僕が退屈しなければいいんだけどなぁ…?」
「…どうしても…巻き込むつもり?」
サラは体に魔力を纏う。
「僕とやろうってのかい?創造神であるこの僕と?」
「あら?大事なもののためなら実力以上の力が出せるものよ?あなたはユウの戦いを見てきたんじゃなかったの?」
「んふふ…そうかもね。」
「…これ以上…2人を巻き込まないで。もう十分でしょ?あの二人にはあの二人の旅がある。」
「そんなの関係ない。僕にとってはこれまでの事もこれからの事も全部が暇つぶし。彼は僕のお気に入りだからね。演出は派手に行こうじゃないか!」
「聞き分けがないわね…。子供の姿だと心まで子供になってしまうのかしら?」
「ふふっ…君も随分甘くなったね…。」
「守りたいものが…増えただけよ。」

この2人の神の衝突は今後神界に大きな影響をもたらすこととなる。
────しかしそれはまだ先の話────



昨日は出せずにすいませんでした…。
今テスト期間でして…。
テストが終わってから毎日更新に戻します!
延期してすいません…。
フォローorコメントよろしくお願いします!

「腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

  • ノベルバユーザー515118

    前回からコメ欄地獄で草

    0
  • 本大好き{デアラ}

    かっこえぇー

    1
  • ノベルバユーザー180988

    サラは小宮を助けたくせに何言ってんだ しかもチ○チ○とかいいからま○こ出せ

    2
  • かつあん

    ちょっwwミーシェwwwwチ〇チ〇ってそのまんま言うなよww吹き出すかと思ったw

    3
コメントを書く