腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが

けん玉マスター

31話 小宮&松山side 咎人の塔

作者の言い訳タイム。
えー…読者の皆様。昨日の台風は大丈夫だったでしょうか?
僕はまあ大丈夫でした。
ここからは言い訳です…。昨日出せなかった件についてです…。
昨日は僕が今ハマっているアプリの周年記念の日でした。そこで重大発表があり、それに浮かれており、時計を見れば既に夜中の1時。
はい、忘れてました…。
今日どっちも出すから許してくれ〜!

以上、言い訳タイムでした。そして最後にお知らせがあるので読み忘れなく!
では本編どうぞ!
―――――――――――――――――――――――――――――――

目の前にそびえ立つ大きな塔。
陸はここ地獄にて、最大の試練に挑もうとしていた。
この世界にはいくつものダンジョンと呼ばれるものが存在する。
目の前の咎人とがびとの塔はそのダンジョンの中で最も危険なダンジョンと言われている。もっとも、死後の世界のため挑めるものはおらず、ただ神話として語られているだけであるが…。
ダンジョンが攻略されたという前例はなく、間違いなく無謀な挑戦である。

「お兄さんや、咎人の塔に入るつもりかい?」
老人の死人だろうか。尋ねてきた。
「はい。」
「悪いことは言わん…。やめておけ。」
「…ご心配どうも。でも…大丈夫です。」
その目にはしっかりとした闘志が宿っていた。
陸は再び咎人の塔へと歩き始めた。
その後ろ姿を老人は静かに見送る。

「…若いのぉ…若さ故の…無謀じゃな…。せめて…せめて残酷な死だけは…避けられるといいのぉ…。」


「頂上が見えるはずないか…。」
陸は塔の下で上を見上げる。
塔は雲の上に突き出ており、果てが見えない。
ゴク…
陸は息を呑む。
物凄いプレッシャーだ。鬼に食われればアウト…。無になってしまう。いや、無ということは無くなるという事だ。死よりも残酷だ。
「でも…」
そうだ、僕は…強くならなければならない。
強くなって…迎えに行くんだ…。今行く…
「待っててくれ…由希…!」
陸は咎人の塔に足を踏み入れた。


「!」
鼻につく悪臭が襲った。
「これは…ひどい臭いだ…。」
壁中が真っ赤に染っている。
「…っ…」
ぉぉぉぉぉぉ…
「…なんだ?」
遠くから叫び声のようなものが聞こえた。
「…!」
ここで気づいた。
正確には…遠くではなかった。
その声は…近づいてきていた。
「!」
「誰か!誰か…助け…げっ…があ!ああぁぁ!!」
陸は近くの物陰に隠れていた。
ゴキュ…バキン…
骨が噛み砕かれる音だ。
陸はこっそり顔を覗かせる。
角の生えた、異形と言える怪人。
鬼だ。
その鬼は先程の男の生首を噛み砕いていた。
首を失ったからだは徐々に干からびていった。
「…っ…」
陸は音をたてぬよう、息を潜める。
頼む…とっとと行ってくれ…。
鬼は男の首を食べ終えると、無言のまま去っていった。
「…っはあ…見つからなかったみたいだな…。」
陸はふと違和感を覚え、あたりを見回した。
「!…なんだ…なんだこれは…!」
辺りには干からびてミイラのようになった死人の遺体が何体も転がっていた。

「あ…ああ…」
これが地獄…。
生き返るにはこの地獄を乗り越えなければならないのだ。
「は、はは…。前例がない訳だ…。」
上を見上げる。
しかし一面真っ赤なだけである。
「こんなの…どうしろって言うんだ。」
異形と言える鬼。
勝てる確率は低いだろう。
誰でもわかる無理ゲーだ。
陸はここで現実を見たのだ。
しかし、普通の人間ならここで折れるが陸はそうではなかった。
「そう…だよな…。地獄ぐらい這い上がれないでどうする…。藤山…君を超えるにはこれぐらい出来ないとな…。由希…僕は…絶対に乗り越えてみせる。待っていてくれ…。」
迷いはなかった。陸は1歩…また1歩とあゆみ始めた。


「!、こ、これは…どういうことだ?」
次の部屋へと来た陸は衝撃の光景に足を止めた。
目の前に広がっていたのは果ての見えない螺旋階段だった。
「ここを…登れってことか…?」
陸は螺旋階段を一段登った。
「…迷っている時間はない。」
陸は螺旋階段を駆け登り始めた。
ふと下を見下ろすと、鋭利な、巨大な針が何本も生えていた。
針山地獄って訳か…。
さすがに落ちるような馬鹿はいない。
陸は気にすることなく走り続けた。


どうなってる…。
走り出して2時間は経過した。
しかし何も起こらない。
陸は立ち止まり、下を見下ろす。
変わらない景色である。
「つまり僕は…永遠と走っていなければならないということか?」
くそっ…どうなってるんだ…。
「…迷っているな?」
「!、誰だ?!」
辺りを見回すが誰もいなかった。
「くくっ…」
「姿を現せ!」
「くくく…はははっ!」
「っ!」
いつまでも笑い声がこの空間をこだまする。
構っている暇はない…。
陸は再び走り出した。


その光景をとある人物は心の瞳で眺めていた。
それを眺めるは…700代目閻魔大王。
その光景と言っても陸が走っている光景では無い。
閻魔大王が眺めるのは…最果ての洞窟の最深部で足を片方失くし、片目もない瀕死の陸の姿だった。

「小宮陸…か。お前はどうだ?お前は…地獄を理解出来ているか?」
閻魔大王は怪しげな笑みを浮かべた。
「お前には興味がある…。誰かを守るために…生き延びるために死を選ぶものがいるとはな…。」
心の瞳に映る陸はピクリとも動かない。
まるで死人のように。
「本当の地獄の意味を知らない限り…お前は戻ってくることなど出来ない。永遠にな…。」

―――――――――――――――――――――――――――――――

作者です。
今回もこの2人からお話があるみたいですね。
「どうも、腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですがをお読みの皆さん!主人公をやらせてもらってる藤山優です!」
「ミーシェでーす。」
「なんか前にも似たようなことした気がするなぁ…。」
「そだっけ?覚えてないや。」
「まあいいか。今回この場を設けたのは…祝!フォロワー1500人を記念して…人気キャラ投票を行うからです!」
「ヒュ〜!パチパチパチ!」
「って言うか2回目だな。」
「そだね…。」
「しかし!」
「しかし?」
「今回は前回と違いますよ〜。」
「ま、マジか!」
「今回はなんと!」
「なんと?」
「…男女別です。」
「スゴーッ!…そ、それだけ?」
「…はい。」
「ま、まあいいんじゃない?」
「下に、主要な男女キャラ5名ずつ選出し載せます。その中から男女それぞれ1人ずつ選んでこの話、「31話   小宮&松山side  咎人の塔」のコメント欄に書いてください。感想も書いていただけると嬉しいです。」
「それだけ?」
「これだけです!簡単でしょ?」
「これはみんな投票するしかないね!私に投票してくれるかなぁ…。」
「以上、ユウ&ミーシェでした!」
「バイバーイ!投票よろしくね!」

…はい。
というわけで人気キャラ投票第2弾やります!
投票期間はこの投稿から、10月の7日までです。
次の日の投稿で結果発表致します!
今回選出したキャラはこちら!



藤山優(とうやまゆう)

小宮陸(こみやりく)

天城光祐(あまぎこうすけ)

ルシファー

セバスツァン




ミーシェ

江ノ島菜々(えのしまなな)

松山由希(まつやまゆき)

サラ

ベルフェゴール


の5キャラずつです!
男女1人ずつです。
どしどし投票ください!
投票してくれないと…泣きますよ?

フォローorコメントよろしくお願いします!


コメント

  • にせまんじゅう

    男、セバスツァン 女、サラ

    0
  • ノベルバユーザー252836

    優とサラ

    2
  • ユーノ

    今日最終日だけど間に合うかな???
    男 セバスツァン
    女 ベルフェゴール
    でお願いします!

    騎士団長なんでノミネートされてないんや(`ヘ´) プンプン

    3
  • アタナシウス

    男 小山
    女 ベルフェゴール

    2
  • 猫ネギ

    男セバスさん
    女ベルフェゴール

    3
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