雪が降る世界

lemon

第4話 〜入部〜

オリエンテーションも終わりに近づき、やっと授業が明日から始まる。
驚いたことに、中学校から同じクラスの加衣がまた俺と同じクラスでしかも隣の席だった。なんで前まで話したこと無かったのに急に来るんだよ。別に気にはしないけど。
「駒井…。こま…。こま!」
「え、どうした…?」
「今日からこまって呼ぼうかなーみたいな。」
あんまりイメージなかったがこいつ相当おちゃらけものだわ。こまとか女子か。
「今から暇?部活見学とか行く?」
「…あぁ、一応。」
「じゃ一緒に来てよ。」
「めんどくせぇ」
「へえーどこ行くの?」
「…。」
半ば強引にどっかに連れていかれた。特に入りたい部活はないが。ずっと帰宅部だったからな。
「ここ。よし、入ってみよう!」
「はぁー。どこだよ。」
「すみませーん。入部したいんですけど。」
…???入ってみようって、に、入部?!
「いやいや待って待っt」
「しーw」
うわ、こいつデカい…!俺がすっぽり抑えられてる…。嫌な予感しかしねぇ。
結局、なんか入部させられた。…弓道部に。俺見たことないんですが?それよかやる気もない。完全にしてやられたわ。


それから何日かして他に2人入ったことを聞いた。まではいい。朝礼前にそいつらに会いに行くらしい。まぁ、どっちも特進の文系だから教室は隣。わりと近いし。なんか加衣がうぜぇ。
「お、これがこま?」
まさかのこまが浸透してる。
「誰だお前。」
「あはは!超かわいい!俺は春瀬。よろしくね。」
「七海。よろしく。こま…か。もしかしなくても入試で理系満点の奴か。」
「お、当たり。けど俺弓道やるかわかんねえ。」
「「なんで入った笑」」
「無理矢理。」

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