異世界転生かと思いきや昔話の世界に!
ファンタジー

連載中:4話

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異世界転生かと思いきや昔話の世界に!

  • あらすじ

     ※あらすじ長め、のちのち本編に関わります
     「鬼平、ほらほら手の鳴る方へ。」
     「まてー水影、喰ってやるぞ。」
     人の子どもと鬼の子どもが追いかけまわって遊んでいる。
     この遊びが「鬼ごっこ」の原点である。
     
     鬼は人と違うことがいくつかある。
     1つは見た目だ。
     頭からは角が生え、口には鋭い牙がある。
     2つ目は「力」の違いだ。
     鬼は人間の何倍もの力がある。
     その差は約5~10倍と言われている。
     3つめは「獣化」だ。
     鬼は怒りが高まると背が2~4倍になり力も更に上がる。
     この3つが鬼の主な特徴だ。
     
     「おーい鬼平。闘技場行こうぜ。」
     「おうわかった。とっとと行こうぜ。」
     鬼は力の強さを生かして闘技場を作りあばれ牛や大きな熊と戦い人々を盛り上げている。
     「ご来場の皆様、本日はお越しいただきありがとうございます。本日の怪物は村に出てきて暴れ、
     人間を喰っていた大猪です。」
     会場から悲鳴を上げる人もいた。
     隊長は3mくらいあるようだ。
     「次に鬼はこの島最強の鬼、上杉鬼丸です。」
     「やったれ~!」
     「つぶせ!つぶせ!」
     「がんばれ!鬼丸。」
     会場がドッとわき上がる。
     あふれんばかりの歓声の内、試合の火ぶたが落とされる。
     「では、試合始め!」
     いきなり大猪が鬼丸に突っ込む。
     それを鬼丸はひらりとかわす。
     大猪がもう1度鬼丸に向かって突っ込む。
     そしたら鬼丸はかわせず吹っ飛んでいった。
     「キャー!」
     悲鳴が上がる。
     そして応援の声がわき上がる。
     「がんばれ鬼丸。」
     「立てよ、立て!」
     そして鬼平も叫ぶ。
     「がんばれ!父さん!」
     鬼平は鬼丸の子どもだ。
     鬼平は必死に応援する。
     それに応えるように鬼丸は立ち上がる。
     そしてみるみるうちに体が大きくなる、そして肌が真っ赤に染まる。
     そう、これが「獣化」だ。
     そして鬼丸が大きく叫ぶ。
     「グオォォォォォーーーーーーーーー」
     さすがに大猪も少し後ろに引き下がる。
     そしてもう1度突進をする。
     そして鬼丸は右腕からこぶしを繰り出す。
     両社がぶつかり突風が巻き起こる。
     大猪は吹き飛び意識を失う。
     そして試合が終わった。
     「やめ。」
     司会のひと言が入る。
     その瞬間、会場全体が歓声で包まれる。
     「オオー!」
     「よくやった。」
     「鬼丸かっこいい。」
     親の力のすごさを見て鬼平は決意した。
     「俺も父さんみたいになってやる。」
     と。
     ーーーーーーー
     そして時は経ち、鬼平は16歳になった。
     鬼平は父のようになるために日々特訓をしている。
     親の鬼丸はまだ闘技場で戦っている。
     そこに海からひとりの人がこの島に降り立った。
     そして鬼丸を見つけ話しかけ
     「我が名は桃地五郎。今から上杉鬼丸に決闘を申し込む。」
     そして鬼丸は
     「わかった。では島の中心の火山で戦おう。」
     そして2人は火山へ向かった。
     ーーーーーーー
     「大変だ!」
     特訓をしていた。
     そんなところに水影がかけこんだ。
     「どうした?」
     「桃地五郎とかいうやつが海から渡ってきて、お前の父ちゃんに決闘を申し込んだって。」
     「なんだと!」
     鬼平は火山に向かって絶力で走った。
     だがもう遅かった。
     鬼丸は獣化したまま倒れている。
     そして桃地は刀を振り上げ
     「死ね。」
     鬼平は叫んだ。
     「やめろ~!」
     
     グサッ。
     
     そして鬼に刀が刺さり血が広がって、そして最期に鬼丸が
     「鬼平、生きろ。」
     そして鬼丸は死んだ。
     ・
     「お、おやじ~!」
     「おまえー!!!」
     鬼平が桃地にありったけの力をだし突っ込む。
     桃地はそれをひらりとかわす。
     「速いな・・・少し。」
     「なぜ親父を殺した~!」
     「復讐だよ。」
     そして鬼平は叫びもう1度突っ込む。
     突っ込みながら体が大きくなり速くなる、「獣化」したのだ。
     「オラァァーーーーー!」
     鬼平は風のように速くなり桃地に突っ込む。
     「グホッ」
     桃地はモロに攻撃をくらいヨロめく。
     「ウラァァー!」
     鬼平が怒りに任せて蹴りを放つ。
     桃地はそのまま吹き飛び岩に当たる。
     「ゴンッ。」
     そんな鈍い音がして頭から血が出て、口からは血を吐いている。
     鬼平は桃地を持ち上げ、首を絞める。
     「死ねぇぇぇー!」
     「クッ・・・残念だったな。」
     『グホッ』
     桃地は持っていた小刀で自分を切る。
     すると体が丸ごと消えた。
     鬼平は火山の頂上でひとり叫んでいた。

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