公爵令嬢!政略結婚なんてお断り!!

春夏秋冬

9『突然の来客』

さぁ〜、焼き上がりましたよぉ〜

「美味しくできているかしら?」

パクっムグムグ

「んっ中々美味しいですねぇ〜!!」

これならお茶請けに出してもいいかもしれないです。わーい

「ん〜今日は疲れましたねぇ〜」

「ルーナ様、お客様がいらしておりますが…」

お客様…?誰でしょう

「誰かいらっしゃっているの?」

「ユリア・カンレールと言う方です」

「まぁユリア様ですか!」

でも、一体なんの御用でしょう…いつも家にいらっしゃる時は、お父様と話していらっしゃいましたので…と言うより

「勝手に会ってしまっていいのかしら?リタ」

「今、殿下にお話をしたところ友人ならば構わない、と」

なら良いですね!わたくしもお話がしたいですし〜せっかくなのでこのクッキーも出しちゃいましょう!

「じゃあ部屋に通してください〜」

楽しみですね〜

****

「ルーナ!」

「ユリア様、お久しぶりです!」

「久しぶりって何を呑気に!」

「まぁ、落ち着いて下さい。あっこのクッキー先ほど焼いたんですよ、良かったらどうぞ」

「あぁ、いただくよってそうじゃない」

まぁ普段温厚なのにそんなに慌ててどうしたのでしょう?

「どうしたんですか?」

「どうしたじゃないよ、なんで急に婚約なんか…」

「まぁ、そのことですか。う〜んなぜでしょう?でもユリア様、婚約ではないんですよ?」

「は………?」

「う〜ん、簡単に言えば婚約するかどうか一緒に暮らして決めたまえ〜的な?」

「それは、公爵殿も…」

「陛下とグルでした!」

「はぁ〜〜〜」

「まぁ、すぐに終わりますよ!すぐに」

「事情はよくわかったよ。でも何かあったらいつでも頼ってくれていいからね」

「はい!ありがとうございますユリア様!」

「全く、本当に小さな事だとしか思ってないんだな」

「んっ何か言いました?」

「いや、なんでもないよ。それよりこのクッキー美味しいね、さすがルーナだ」

「でしょう?とっても上手に出来たと思うんです」

「あぁルーナ、私はもう帰るよ」

「えっ?」

「これから仕事があるからね」

「あっわかりました、ではお土産にクッキーでもどうぞ〜」

「あぁ、少し頂いていくよ」

とまあこんなこんなで楽しいお茶会でした!でもユリア様はわざわざなんの御用だったんでしょうか?婚約のことだけにいらしたのでしょうか?ムグムグあっやっぱり今日のクッキーはいつもより美味しくできてます。材料がいつもより良かったからでしょうか?

 

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