日本守護神戦記

土御門桜

第参拾話 ハピネス軍

「中院大尉。あれがリリー帝国のエルフ部隊だ。」












リリー帝国のエルフは人間ほどの大きさで超自然的な力を持っていて、男女共に美しい種族である。







かぐやはマーキュリーとウェストモウレント帝国の国境付近にいた。荒川大将の部隊に入隊したかぐやであったが、急な任務が入ったと思ったらハピネスが問題を起こしたため現場に急行。






ヨーロッパには一度だけ行った事があるかぐや。しかし主な任務だったのは亜細亜圏内、だが荒川大将の部隊・修羅は主に海外遠征とかが多いらしい。







修羅の隊員はかぐやと荒川大将を含め五人いる。二人の他に中野明菜中尉、・東山謙信少尉・藤井政弘伍長の三人。因みに政弘伍長以外防衛学校の卒業者だ。













「全くハピネス軍もお馬鹿よね~。マーキュリーは瀕死になった時に茶々入れられると馬鹿力を発揮するのに。」







「ハピネスからの要請は簡単に訳せばお水とパスタを持って来てだからな!」













どう聞いても重要だとは思えない要請。日本政府は要請は要請だからと修羅を送ったがついでにハピネスの尻拭いをウェストモウレント帝国としてこいと命を受けた。








国境付近に着いた瞬間、何故だかハピネス軍に大歓迎され男性の軍人にナンパもされたかぐや中野中尉を前に戦場で出会ったアルミン・フォン・ヴェーデントン大尉に救出された。











「本当にこいつらには苦労している!!」















聞けば真面目にやらない、パスタが茹でれない、すぐに降参するし何処でも女性にナンパしてウェストモウレント帝国はハピネスを見捨てて批判されたら面倒だし仲間だしと呆れながらも応援要請に応じているらしい。










実用性の無い物も作ってどうしようも無いが悪い奴ではないんだというヴェーデントン大尉はハピネスの事が嫌いになれない。しかあのほんわかして、捕虜にも優しいし、なんか嫌いになれない雰囲気を出している為か納得。

















「逃げないで真面目にやれ!」








「わー!リリー帝国だー!!」







「逃げろー!」











荒川大将が言った側からハピネス軍の前線にいた軍人は撤退をし始める光景に荒川大将は撃沈。荒川大将もあれほどまでとは思わなかったらしい。






東山少尉も呆然として立ちすくんでいる。










「少し癒せ、かぐや」









とても落ち込んだ荒川大将であった。

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