日本守護神戦記
第弐拾参話 大和撫子隊
大和撫子隊は女性だけの部隊で出現する兵の三角兵舎や基地周辺で食事・洗濯・軍服の裁縫など 身の回りの手伝いをするのが主な仕事。
現在は特攻隊・神風が出撃が近いので大和撫子隊は神風がいる基地で仕事をする事になる。
「私は藤岡綾子。大和撫子隊の隊長よ。」
「田村久美子…隊員です。」
「僕は古川夏樹。」
この隊はどうやら13から18までの少女で構成されている部隊らしい。藤岡隊長が18、他は自分と同じ16だ。
「私は泉 鈴!」
泉は大和撫子隊の最年少の13。
どうやら良家のお嬢さんで女人学校から大和撫子隊に派遣されてきたらしく、何処かまだ学生気分が抜けてないと思った。
それでも彼女は女人学校の中でもトップクラスの家事スキルを持っているらしい…まぁこの隊は兵士のお世話係だものね。
「さぁ仕事をするわよ!」
藤岡隊長の言葉に一斉に動き出す大和撫子の1日はとても早い。兵士の為に朝早く起床し朝御飯を作り洗濯をした後に兵舎を掃除、昼には破けた軍服を縫い合わせ手入れをする。
「泉。其処の箒取って。」
「了解!隊長!」
外では特攻隊の神風の隊員達が訓練をしていた。彼等は霊力を使わずに飛行機で空を飛んでいる。普段は飛行機で飛ぶのが一般的であるがかぐやの様な軍人は飛行機など使わないで飛ぶ。
それ故に鋼の翼を持ち、大空を飛ぶその姿は何処まで往けるのかとても気になった。
「君が新しく大和撫子隊に入隊した中院少尉だね?」
「山本中尉殿!はい、新しく大和撫子隊に入隊致しました中院かぐやであります!」
「そうか…金鵄勲章持ちとは聞いていたがなんと美しい女性だ。」
「ありがとうございます」
「それで中院少尉は前線の癖が抜けてないとお見受けするが?」
「え、あぁ…」
つい癖で外出する時は木札とか日本刀とかを持ち出してしまった…。そうだ、自分はもう前線ではなく後方なんだ。
ちらりとまだ訓練している神風を見て羨ましく思う。自分もお国の為に戦いたい、この思いだけが募っていく。
「特別に機体に乗せてあげよう」
「しかしお邪魔になるのでは?」
「大丈夫だ、そうだな…おーい!頭皮を心配している長門優真伍長!」
「遺伝子的に心配しているだけです!しかも俺はまだ16ですよー!!…それでどう致しました?」
「あぁ中院少尉を乗せてやれ」
「了解致しました」
切り替え早い!しかも軽い!
「美人と綺麗な月の下でデートだ!」嬉しそうにそう呟く長門伍長に無理矢理、機体に乗せられてかぐやの脳内はパニックになる。
しかしそれは直ぐに吹っ飛ぶ。
「なんと…!」
なんだろうこの感覚は…。自分で空を飛べるにも関わらず飛行機で大空を飛ぶという感覚は違う。
自分でも分からないが心の其処から感動して今までの悲嘆が嘘かの様にかぐやに笑顔が戻る。
お月様がお顔を出して光に包まれた。
「綺麗だろう?」
「はい!」
かぐやは異世界に来ておもいっきり笑う。
その姿は竹取物語のかぐや姫の様に美しく、また儚いものであった。
現在は特攻隊・神風が出撃が近いので大和撫子隊は神風がいる基地で仕事をする事になる。
「私は藤岡綾子。大和撫子隊の隊長よ。」
「田村久美子…隊員です。」
「僕は古川夏樹。」
この隊はどうやら13から18までの少女で構成されている部隊らしい。藤岡隊長が18、他は自分と同じ16だ。
「私は泉 鈴!」
泉は大和撫子隊の最年少の13。
どうやら良家のお嬢さんで女人学校から大和撫子隊に派遣されてきたらしく、何処かまだ学生気分が抜けてないと思った。
それでも彼女は女人学校の中でもトップクラスの家事スキルを持っているらしい…まぁこの隊は兵士のお世話係だものね。
「さぁ仕事をするわよ!」
藤岡隊長の言葉に一斉に動き出す大和撫子の1日はとても早い。兵士の為に朝早く起床し朝御飯を作り洗濯をした後に兵舎を掃除、昼には破けた軍服を縫い合わせ手入れをする。
「泉。其処の箒取って。」
「了解!隊長!」
外では特攻隊の神風の隊員達が訓練をしていた。彼等は霊力を使わずに飛行機で空を飛んでいる。普段は飛行機で飛ぶのが一般的であるがかぐやの様な軍人は飛行機など使わないで飛ぶ。
それ故に鋼の翼を持ち、大空を飛ぶその姿は何処まで往けるのかとても気になった。
「君が新しく大和撫子隊に入隊した中院少尉だね?」
「山本中尉殿!はい、新しく大和撫子隊に入隊致しました中院かぐやであります!」
「そうか…金鵄勲章持ちとは聞いていたがなんと美しい女性だ。」
「ありがとうございます」
「それで中院少尉は前線の癖が抜けてないとお見受けするが?」
「え、あぁ…」
つい癖で外出する時は木札とか日本刀とかを持ち出してしまった…。そうだ、自分はもう前線ではなく後方なんだ。
ちらりとまだ訓練している神風を見て羨ましく思う。自分もお国の為に戦いたい、この思いだけが募っていく。
「特別に機体に乗せてあげよう」
「しかしお邪魔になるのでは?」
「大丈夫だ、そうだな…おーい!頭皮を心配している長門優真伍長!」
「遺伝子的に心配しているだけです!しかも俺はまだ16ですよー!!…それでどう致しました?」
「あぁ中院少尉を乗せてやれ」
「了解致しました」
切り替え早い!しかも軽い!
「美人と綺麗な月の下でデートだ!」嬉しそうにそう呟く長門伍長に無理矢理、機体に乗せられてかぐやの脳内はパニックになる。
しかしそれは直ぐに吹っ飛ぶ。
「なんと…!」
なんだろうこの感覚は…。自分で空を飛べるにも関わらず飛行機で大空を飛ぶという感覚は違う。
自分でも分からないが心の其処から感動して今までの悲嘆が嘘かの様にかぐやに笑顔が戻る。
お月様がお顔を出して光に包まれた。
「綺麗だろう?」
「はい!」
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その姿は竹取物語のかぐや姫の様に美しく、また儚いものであった。
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