日本守護神戦記

土御門桜

第捌話 我、戦闘ス

ウェストモウレント。首都・エーレンの軍事施設。









Major少佐殿、大変であります!リリー帝国が奇襲を掛けて参りました!!」








「今すぐに魔法空軍と魔法陸軍を出撃させ、同盟国に応援の要請をしろ!時間はない、行け!!」






Jaはい!!」








某月某日。リリー帝国がウェストモウレント帝国に近い諸国を抜け進軍を開始し、その数日後にウェストモウレント帝国付近へ到達。ウェストモウレント帝国の軍事施設へ攻撃を始めた。






それに対抗するためウェストモウレント帝国は魔法空軍・魔法陸軍を出撃させると同時に同盟国諸国に応援要請。





この出来事は約束一週間前の事である。







ウェストモウレント帝国の近い同盟国は経済の悪化が原因で応援には訪れず、枢軸国の一国であるハピネスは現在海上でマーキュリーと戦闘中のため応援に駆け付けられないが、其処で遠い国にも関わらず手を差し伸べる人々がいた。






顔立ちは西洋人は異なりやや幼い表情に背が低いくく黒髪黒目の東洋人で日出る国の者達、日本皇国の人々だったのだ。








「我々は日本皇国軍月読部隊、ウェストモウレント帝国への仁義のもと同盟国を守るため助太刀致そう!いざ参る!!」










ウェストモウレント帝国がリリー帝国に反撃して数日に、リリー帝国軍は油断も隙もなくモウレント帝国軍はいつ負けても可笑しくない状況にいたが応援に駆け付けた日本皇国軍月読部隊によって戦況が大幅に変わる事となる。









日本皇国軍月読部隊隊長・中院かぐや。つい最近に国立防衛学校に入学したばかりの見習士官。








月読部隊の部員はたった一人。ウェストモウレント帝国の上層部は不安だけが募っていく。








「天皇陛下万歳!日本皇国万歳!…妾は日本人全ての矛であり盾。」






かぐやは一枚の爆と書かれた木札を取り出し、目の前で魔法の呪文を唱えようとしているリリー帝国軍を見据えた。





リリー帝国は魔法の先進国、侮れないなと目を細めてながら言霊を唱える。







「故に妾は命に変えても守り抜こう…爆!!」








まるで地震が起こったかの様な地鳴りが起こり天高くまで火の塔が立ち上がった。この光景はかぐやとウェストモウレント帝国軍の人々しか見ていない。







リリー帝国軍はどうしたか、それは一人も残らず消し炭にしてしまい生きてはいないだろう。









「成る程。だから荒川校長、いや荒川大将はウェストモウレント帝国に一人で行けと命じたのか…」








初戦でたった一人でリリー帝国軍を壊滅させたとなれば褒美はたんまり貰えそうな気もするが其処は喜ばすに表情を固くして、ウェストモウレント帝国軍の上層部らしき軍人に目を向ければ「応援に駆け付けてくれて感謝する!」と言われた。






彼は確かアルミン・フォン・ヴェーデキント大尉、魔法空軍に属し幼少の頃から軍人になるべく英才教育を受けさせられ現在は幾多の勲章を授かっているらしい。 





そして彼もかぐやと同じく愛国心が高いというより異常な愛国心を持つ。そのため二人は何か同じ波動を感じたのか、がっちりと固い握手をして周囲を驚かせた。






「同士よ。改めて礼を言う」




「同士よ。助け合いは当然の事、何かあれば駆け付けます。」








アルミン・フォン・ヴェーデントン大尉は女性嫌いとしてウェストモウレント帝国では通っているが、その行動からかぐやも騒がれる事になるとは二人は知らなかった。

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