聖剣を抜いたのが僕でごめんなさい!
第十七話 賭ける者達
「ご来場の皆々様!急転直下!電光石火!まさに青天の霹靂!どの言葉が正しいかなんてどうでもいい!急遽決まった、このビックイベントを見逃すなー!」
賭博屋はここぞとばかりに声を張り上げる。
トコナッツ王国最大規模のコロッセウムである『サラマンドラパーク』周辺は民衆でごった返していた。
国王の結婚がかかった試合とならば、それはもう国を挙げてのお祭りだ。
「さあ!ハッタハッタ!何?相手の[タケル・リクドウ]が何者かだって?んー、、、しょうがねえ!俺が命懸けで入手した極秘ステートログを『とーくーべーつーに!』に公開してやる!」
賭博屋は少し勿体ぶる素振りを見せるが『早くしろ』と言う民衆の圧に負け、不本意そうに声を張り上げる。
「おい!お前ら!これは本当に命懸けで入手した、、」
「うるせえ!早くしろー!」
「きいー!!もう好きに見やがれ!」
ボン!
次の瞬間、手に持っていたステートログの写本が特大のサイズに引き伸ばされ。民衆の前に出現した。
名前:タケル・リクドウ
年齢:17歳
職業:特級兵士長
『ステータス』
心力:A
技力:SSS
体力:S
筋力:A
脚力:SS
魔力:S
知力:S
『スキル』
剣神の心得:S 武神の心得:S 閃光の技:S
(固有)勾玉の守護:A (固有)大和魂:A
(固有)五芒星の加護:A (固有)神話伝承須佐之男:A
「、、、つ、つえぇええ!!」
「固有スキル4つだって、、こんなの奴居るのか!?」
「賭博屋ー!!嘘じゃないだろうなー!」
さっきまで拗ねていた賭博屋は、途端に不敵な笑みを浮かべ出した。
「これは正真正銘[タケル・リクドウ]のステータスログさ。つい先日あった[マリオンの飛竜]って言う事件は知ってるよな。難攻不落の要塞都市[マリオン]が数十体の中型飛竜に襲われ、都市の半分以上が焼け野原になっちまった話しだ。その事件で突如現れ、飛竜の艦隊に単騎で挑み、片付けちまった凄えのがいるって噂があってな」
「まさか、、」
「そう!調べてみたら、、それが奴[タケル・リクドウ]!『新世代最強』と言われる男だったのさ!」
民衆が騒つく。
いくらなんでもサウザンドの分が悪い。ここに居る誰もがそう思っていた。
「相手が悪すぎる、、」
「賭博屋よ賭けになるのかい?」
賭博屋は呆れたように深いため息を吐き出して、王を信じれない国民を憐れむかの様に2、3度首を横に振った。
「これだけら情弱は困るね、、よし!今日は大盤振る舞いだ!これは機密情報ゆえ、絶対ちくんじゃねーぞ!我らが国王[サウザンド・ハン・アラジーン]様のステータスを公開しよう!」
「「おー!!」」
「これを見てもまだ賭けにならないと言う奴は、とっととこの場を去りやがれ!!」
ボン!
数秒間の沈黙。
それぞれが真剣にステートログを見入って居る。
「すげぇ、、」
誰かが発した一言が引き金となり、騒つき出す民衆の声は、やがて歓声になり爆発する。
『新世代最強』に引けを取らない『国王の強さ』が目の前にはあった。
名前:サウザンド・ハン・アラジーン
年齢:18
職業:国王
『ステータス』
心力:SSS
技力:S
体力:SS
筋力:S
脚力:A
魔力:S
知力:A
『スキル』
勝者の心得:S 闘神の心得:S 反射速度:A 見切り:A
(固有)炎帝の化身:S(固有)古代王の意思:A
「ステータスもさることながら、なんと言っても『南方不敗』と呼ばれる最強スキル『炎帝の化身』。その圧倒的な攻撃力は、構成人数500人!アビス砂漠に根城を構える最恐最悪の盗賊団『紅蓮の団』を一夜で壊滅に追い込んだ程だ!
「俺は、、、サウザンド様に1000グルドだ!」
1人の中年男性が威勢のいい声で賭けに参加すると、ポツリポツリと賭け声が続く。しばらく経つと、そこはいつしか裕福なトコナッツ国民にとって最高の娯楽場となっていた。
その後、なかなか賭け声は止まらなかった。やがて闘いの時間となり、それを知らせる大きな鐘の音が聞こえてきた。
カァーン、、カァーン、、
その音を聞くや、民衆は我先にとコロッセウムの中へ駆け込んで行くのであった。
「ところで賭博屋。お前はどっちに賭けるのだね」
ガタイの良い老人が賭博屋に尋ねる。
眉毛の太い利発そうな少年が一歩下がった所から様子を伺っていた。
「もちろん強い方だ。」
そういうとニカッと笑ってコッソリ耳打ちをする。
老人は『さすがは目が肥えてる。ハッハ!』と陽気に笑い、少年を連れてゆっくりとコロッセウムに入るのであった。
いよいよ、両雄がぶつかる時!
次話をお楽しみお待ちください。
PS.最後に出てきた老人って、、、
賭博屋はここぞとばかりに声を張り上げる。
トコナッツ王国最大規模のコロッセウムである『サラマンドラパーク』周辺は民衆でごった返していた。
国王の結婚がかかった試合とならば、それはもう国を挙げてのお祭りだ。
「さあ!ハッタハッタ!何?相手の[タケル・リクドウ]が何者かだって?んー、、、しょうがねえ!俺が命懸けで入手した極秘ステートログを『とーくーべーつーに!』に公開してやる!」
賭博屋は少し勿体ぶる素振りを見せるが『早くしろ』と言う民衆の圧に負け、不本意そうに声を張り上げる。
「おい!お前ら!これは本当に命懸けで入手した、、」
「うるせえ!早くしろー!」
「きいー!!もう好きに見やがれ!」
ボン!
次の瞬間、手に持っていたステートログの写本が特大のサイズに引き伸ばされ。民衆の前に出現した。
名前:タケル・リクドウ
年齢:17歳
職業:特級兵士長
『ステータス』
心力:A
技力:SSS
体力:S
筋力:A
脚力:SS
魔力:S
知力:S
『スキル』
剣神の心得:S 武神の心得:S 閃光の技:S
(固有)勾玉の守護:A (固有)大和魂:A
(固有)五芒星の加護:A (固有)神話伝承須佐之男:A
「、、、つ、つえぇええ!!」
「固有スキル4つだって、、こんなの奴居るのか!?」
「賭博屋ー!!嘘じゃないだろうなー!」
さっきまで拗ねていた賭博屋は、途端に不敵な笑みを浮かべ出した。
「これは正真正銘[タケル・リクドウ]のステータスログさ。つい先日あった[マリオンの飛竜]って言う事件は知ってるよな。難攻不落の要塞都市[マリオン]が数十体の中型飛竜に襲われ、都市の半分以上が焼け野原になっちまった話しだ。その事件で突如現れ、飛竜の艦隊に単騎で挑み、片付けちまった凄えのがいるって噂があってな」
「まさか、、」
「そう!調べてみたら、、それが奴[タケル・リクドウ]!『新世代最強』と言われる男だったのさ!」
民衆が騒つく。
いくらなんでもサウザンドの分が悪い。ここに居る誰もがそう思っていた。
「相手が悪すぎる、、」
「賭博屋よ賭けになるのかい?」
賭博屋は呆れたように深いため息を吐き出して、王を信じれない国民を憐れむかの様に2、3度首を横に振った。
「これだけら情弱は困るね、、よし!今日は大盤振る舞いだ!これは機密情報ゆえ、絶対ちくんじゃねーぞ!我らが国王[サウザンド・ハン・アラジーン]様のステータスを公開しよう!」
「「おー!!」」
「これを見てもまだ賭けにならないと言う奴は、とっととこの場を去りやがれ!!」
ボン!
数秒間の沈黙。
それぞれが真剣にステートログを見入って居る。
「すげぇ、、」
誰かが発した一言が引き金となり、騒つき出す民衆の声は、やがて歓声になり爆発する。
『新世代最強』に引けを取らない『国王の強さ』が目の前にはあった。
名前:サウザンド・ハン・アラジーン
年齢:18
職業:国王
『ステータス』
心力:SSS
技力:S
体力:SS
筋力:S
脚力:A
魔力:S
知力:A
『スキル』
勝者の心得:S 闘神の心得:S 反射速度:A 見切り:A
(固有)炎帝の化身:S(固有)古代王の意思:A
「ステータスもさることながら、なんと言っても『南方不敗』と呼ばれる最強スキル『炎帝の化身』。その圧倒的な攻撃力は、構成人数500人!アビス砂漠に根城を構える最恐最悪の盗賊団『紅蓮の団』を一夜で壊滅に追い込んだ程だ!
「俺は、、、サウザンド様に1000グルドだ!」
1人の中年男性が威勢のいい声で賭けに参加すると、ポツリポツリと賭け声が続く。しばらく経つと、そこはいつしか裕福なトコナッツ国民にとって最高の娯楽場となっていた。
その後、なかなか賭け声は止まらなかった。やがて闘いの時間となり、それを知らせる大きな鐘の音が聞こえてきた。
カァーン、、カァーン、、
その音を聞くや、民衆は我先にとコロッセウムの中へ駆け込んで行くのであった。
「ところで賭博屋。お前はどっちに賭けるのだね」
ガタイの良い老人が賭博屋に尋ねる。
眉毛の太い利発そうな少年が一歩下がった所から様子を伺っていた。
「もちろん強い方だ。」
そういうとニカッと笑ってコッソリ耳打ちをする。
老人は『さすがは目が肥えてる。ハッハ!』と陽気に笑い、少年を連れてゆっくりとコロッセウムに入るのであった。
いよいよ、両雄がぶつかる時!
次話をお楽しみお待ちください。
PS.最後に出てきた老人って、、、
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