海の声
96.ムズムズ…
「ってか海美はさっきから何やってんの??」
俺は先程から海美が黙々とやっているコトが気になり声を掛けたのだが、まぁ、見たところ折り紙以外の何物でもない。だけど俺が聞きたいのは何で折り紙をしているのかということだ。別に文句があるワケじゃないけど…さっきから気になってしょーがない。
『折り紙っ♪』
満面の笑みを浮かべて海美が答え、それに重なるように美雨の呆れた声が小さく零れた。
『フツーに折り紙じゃないの?』
「いやぁ、そんなん見て分かるけど…何つくってんの?てか何で折り紙っ?」
『海美ねぇは折り紙得意なんだよ昔っから♪セイジにはぜっっったいできないだろーけどー。』
苦笑いを浮かべた海美は指でスゥーっと折り目をなぞると『ハイっ、どーぞ♪』と作ったモノを差し出してきた。
「コレって、アレ?なんかすげぇじゃん!!どーなってんの?」
『そーでしょ?これはね…』
『あ、それ連鶴ってヤツだな。よく海美ねぇが作ってくれたよ。』
「かぶってんだよ美雨はッ!!海美が喋ってる時に喋んなよっ!!」
『だぁかぁらぁー、何度も言わせんなッばーかっ!!』
すると1階から母さんの声が響いた。
『誠司ー、美雨ちゃーん、お風呂ー♪先入っていいからねぇー♪』
「はいよー、ありがとー。」
『あーっ、一緒に入っていいって訳じゃないからねー!!』
ってバカ!!そんなん当たり前だっての!!いちいち付け加えんなよ。逆に気不味いわ!!
『ホント誠司くんのお母さん面白いよね♪』
『セイジが土下座してお願いするなら一緒に入ってやってもイイけどなッ♪』
「えぇ?!はっ?!何言ってんだよオマエッ、そんな事言うワケ…」
『冗談に決まってるだろぉー?へへ♪』
………コノヤロウ。
「風呂入ってくる。」
恥ずかしさとイライラが入り混じる気持ちを言葉と一緒に吐き捨てて俺は席を立った。
俺は先程から海美が黙々とやっているコトが気になり声を掛けたのだが、まぁ、見たところ折り紙以外の何物でもない。だけど俺が聞きたいのは何で折り紙をしているのかということだ。別に文句があるワケじゃないけど…さっきから気になってしょーがない。
『折り紙っ♪』
満面の笑みを浮かべて海美が答え、それに重なるように美雨の呆れた声が小さく零れた。
『フツーに折り紙じゃないの?』
「いやぁ、そんなん見て分かるけど…何つくってんの?てか何で折り紙っ?」
『海美ねぇは折り紙得意なんだよ昔っから♪セイジにはぜっっったいできないだろーけどー。』
苦笑いを浮かべた海美は指でスゥーっと折り目をなぞると『ハイっ、どーぞ♪』と作ったモノを差し出してきた。
「コレって、アレ?なんかすげぇじゃん!!どーなってんの?」
『そーでしょ?これはね…』
『あ、それ連鶴ってヤツだな。よく海美ねぇが作ってくれたよ。』
「かぶってんだよ美雨はッ!!海美が喋ってる時に喋んなよっ!!」
『だぁかぁらぁー、何度も言わせんなッばーかっ!!』
すると1階から母さんの声が響いた。
『誠司ー、美雨ちゃーん、お風呂ー♪先入っていいからねぇー♪』
「はいよー、ありがとー。」
『あーっ、一緒に入っていいって訳じゃないからねー!!』
ってバカ!!そんなん当たり前だっての!!いちいち付け加えんなよ。逆に気不味いわ!!
『ホント誠司くんのお母さん面白いよね♪』
『セイジが土下座してお願いするなら一緒に入ってやってもイイけどなッ♪』
「えぇ?!はっ?!何言ってんだよオマエッ、そんな事言うワケ…」
『冗談に決まってるだろぉー?へへ♪』
………コノヤロウ。
「風呂入ってくる。」
恥ずかしさとイライラが入り混じる気持ちを言葉と一緒に吐き捨てて俺は席を立った。
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