真祖への転生
思い上がりと後悔
~美紀~
美紀「ルシェル危ない!」
狼の牙や爪を何とか避けていたルシェルだったが、スタミナにも限界が来ていて後少しで噛み千切られる所に美紀が間一髪で割り込む!
ルシェル「ハァハァ・・ミキさん助かりましたわ!」
美紀は噛みついた狼の血を吸い尽くす
美紀「ルシェルは私が守るよ!この狼達、結構良い経験値になってくれたからね!」
ルシェル「なんだかミキさんの動きが急に速くなったような?」
美紀「私は血を吸った相手の能力を奪えるんだ!結構吸ってて敏捷が90越えた辺りから狼に追い付ける様になったんだよ!」
ルシェル「め、めちゃくちゃですわ!そんなスキル!」
美紀「まぁ、この話しは後でね!どんどんやっつけちゃうよー!」
と美紀が狼に突撃しようとしたらそこにグレンが吹きとばされて来た!
ルシェル&美紀
「「グレン(さん)!?」」
フェンリル「フンッ!その程度か?」
冷気を纏ったフェンリルがグレンに追い付きグレンの頭を踏みつける!
グレンの熱量ではフェンリルの氷を溶かせずダメージも通らずに
一方的に攻撃を受けていた!
グレン「グゥ・・・」
グレンの体は傷だらけで動く事ができずにいた
美紀(グレンが負けちゃったよ!レベル差?だとしたら私もまだ駄目だよね?ルシェルは疲れてるし・・・詰んだ?)
ルシェル「・・・実は美紀さんの方がグレンさんより強い・・・なんてことは?」
美紀「・・・まだ弱いと思います・・・はい」
ルシェル&美紀
「「どうし(ましょう)よう?」」
2人は狼達の相手をしながら考え込むが案は浮かばなかった
そこにフェンリルの眼が向く
フェンリル「ん?眷属が少ないな?残り3しかおらぬ、我が眷属が手負いの者に負ける?・・・違うな、そこの小さいのか・・・小さいとは言え真祖は侮れぬと言うことだな」
そしてフェンリルは冷酷に告げる
フェンリル「我が眷属よ!枷を解け!お遊びの狩りは終わりだ!」
その言葉と共に次々と残りの狼達が氷を纏い始めた!
ルシェル「そんな・・・今までのが遊び?」
美紀「あれじゃ血が吸えない!・・・・・・あれ?」
美紀は今さらながら自覚する、このままだと自分以外が‘’死ぬ‘’と言うことに、グレンはこのままだとフェンリルに食べられてしまうだろう、ルシェルも抵抗もできずに食べられる・・・美紀は‘’今さら‘’思う
美紀(異世界が日本の様に安全の確率が高くない事はわかってた・・・つもりだったんだ・・・それ以上に異世界は楽しい場所だと思ってたんだ・・・そうじゃなかった、例え今と違う、私が思い描いた異世界だとしても、危険度は今とたいして変わらない、友達を作れば、家族が居れば、愛する人ができても・・・少しの油断で失う・・・そんな場所・・・当たり前だよ、なんで考えが及ばないのかな?グレンに会った時もそうだ、ドラゴンがいることに舞い上がった・・・違うんだよ、本来ルシェルの反応が正解なんだ、ドラゴンは一吹きで命を奪えるその事を考えれば話し掛けるなんて愚行はしない、現に私はブレスを・・・それなのに効かないからって特に深く考えて無かった・・・例えばグレンの前にルシェルと会って友達になって、その後グレンが居て、私が考え無しに話し掛けてブレスをくらっていたら?ルシェルは死んでいたんじゃないの?)
美紀は自問自答を繰り返す度、自分の愚かさが嫌になる
美紀(ルシェルに大見栄を張ったのだって、グレンならって軽く考えてた、普通狼に襲われたなんて話しを聞いたなら、まずはその場を離れる事を提案するだろう、それなのに私は・・・)
ルシェル「・・・さん!!美紀さん!?」
美紀「っ!!」
美紀はルシェルの声で自分が思った以上に動揺している事を知る
ルシェル「っ、ようやく戻って来てくださいましたか?確かに絶望してしまう場面ですわね」
そう言うルシェルは今まさに腕と足を狼達に噛まれていた!美紀の意識が思考の渦に飲まれていた時ルシェルは美紀が動かなくなった事を恐怖で動けなくなったと思い、美紀を守る為に美紀の前に立ち狼の攻撃を避けずに噛まれる事で美紀に攻撃を届かない様にしていた
美紀「えっ!?ルシェル!!?」
ルシェル「美紀さんでも今の狼達に噛まれると大変だと思いますわよ?噛まれた場所が凍るみたいですわ」
そう言いながらも段々と氷がルシェルの肌を広がる、このままだと全身が凍ってしまうだろう
美紀「駄目だよこんなの・・・」
掠れた声で呟く美紀
どうしていいかわからない
美紀(・・・氷を割ったらルシェルも割れちゃう?・・・狼を蹴っても牙を離さなかったらルシェルの腕や足はどうなる?でもこのままじゃ!)
美紀は‘’現実‘’に眼を背けまた思考の渦に飲まれる・・・そして
美紀「うあぁぁぁぁ!!!」
美紀はがむしゃらに、狼を力いっぱい蹴った「ガシャン」その音と共にそして狼は‘’腕と共に‘’蹴り飛ばされる
ルシェル「えっ?・・・」
自分の腕を見たルシェルは意識を手放し倒れ込んだ
美紀「ルシェル?・・・違うよ?・・・違うんだよ?・・・」
美紀は何を言いたいかもわからずうわ言の様に違うと繰り返す
フェンリル(心が壊れたか?・・・脆い精神だ)
フェンリルはこれで終わりだなと1人呟く美紀を見ていた。
美紀「ルシェル危ない!」
狼の牙や爪を何とか避けていたルシェルだったが、スタミナにも限界が来ていて後少しで噛み千切られる所に美紀が間一髪で割り込む!
ルシェル「ハァハァ・・ミキさん助かりましたわ!」
美紀は噛みついた狼の血を吸い尽くす
美紀「ルシェルは私が守るよ!この狼達、結構良い経験値になってくれたからね!」
ルシェル「なんだかミキさんの動きが急に速くなったような?」
美紀「私は血を吸った相手の能力を奪えるんだ!結構吸ってて敏捷が90越えた辺りから狼に追い付ける様になったんだよ!」
ルシェル「め、めちゃくちゃですわ!そんなスキル!」
美紀「まぁ、この話しは後でね!どんどんやっつけちゃうよー!」
と美紀が狼に突撃しようとしたらそこにグレンが吹きとばされて来た!
ルシェル&美紀
「「グレン(さん)!?」」
フェンリル「フンッ!その程度か?」
冷気を纏ったフェンリルがグレンに追い付きグレンの頭を踏みつける!
グレンの熱量ではフェンリルの氷を溶かせずダメージも通らずに
一方的に攻撃を受けていた!
グレン「グゥ・・・」
グレンの体は傷だらけで動く事ができずにいた
美紀(グレンが負けちゃったよ!レベル差?だとしたら私もまだ駄目だよね?ルシェルは疲れてるし・・・詰んだ?)
ルシェル「・・・実は美紀さんの方がグレンさんより強い・・・なんてことは?」
美紀「・・・まだ弱いと思います・・・はい」
ルシェル&美紀
「「どうし(ましょう)よう?」」
2人は狼達の相手をしながら考え込むが案は浮かばなかった
そこにフェンリルの眼が向く
フェンリル「ん?眷属が少ないな?残り3しかおらぬ、我が眷属が手負いの者に負ける?・・・違うな、そこの小さいのか・・・小さいとは言え真祖は侮れぬと言うことだな」
そしてフェンリルは冷酷に告げる
フェンリル「我が眷属よ!枷を解け!お遊びの狩りは終わりだ!」
その言葉と共に次々と残りの狼達が氷を纏い始めた!
ルシェル「そんな・・・今までのが遊び?」
美紀「あれじゃ血が吸えない!・・・・・・あれ?」
美紀は今さらながら自覚する、このままだと自分以外が‘’死ぬ‘’と言うことに、グレンはこのままだとフェンリルに食べられてしまうだろう、ルシェルも抵抗もできずに食べられる・・・美紀は‘’今さら‘’思う
美紀(異世界が日本の様に安全の確率が高くない事はわかってた・・・つもりだったんだ・・・それ以上に異世界は楽しい場所だと思ってたんだ・・・そうじゃなかった、例え今と違う、私が思い描いた異世界だとしても、危険度は今とたいして変わらない、友達を作れば、家族が居れば、愛する人ができても・・・少しの油断で失う・・・そんな場所・・・当たり前だよ、なんで考えが及ばないのかな?グレンに会った時もそうだ、ドラゴンがいることに舞い上がった・・・違うんだよ、本来ルシェルの反応が正解なんだ、ドラゴンは一吹きで命を奪えるその事を考えれば話し掛けるなんて愚行はしない、現に私はブレスを・・・それなのに効かないからって特に深く考えて無かった・・・例えばグレンの前にルシェルと会って友達になって、その後グレンが居て、私が考え無しに話し掛けてブレスをくらっていたら?ルシェルは死んでいたんじゃないの?)
美紀は自問自答を繰り返す度、自分の愚かさが嫌になる
美紀(ルシェルに大見栄を張ったのだって、グレンならって軽く考えてた、普通狼に襲われたなんて話しを聞いたなら、まずはその場を離れる事を提案するだろう、それなのに私は・・・)
ルシェル「・・・さん!!美紀さん!?」
美紀「っ!!」
美紀はルシェルの声で自分が思った以上に動揺している事を知る
ルシェル「っ、ようやく戻って来てくださいましたか?確かに絶望してしまう場面ですわね」
そう言うルシェルは今まさに腕と足を狼達に噛まれていた!美紀の意識が思考の渦に飲まれていた時ルシェルは美紀が動かなくなった事を恐怖で動けなくなったと思い、美紀を守る為に美紀の前に立ち狼の攻撃を避けずに噛まれる事で美紀に攻撃を届かない様にしていた
美紀「えっ!?ルシェル!!?」
ルシェル「美紀さんでも今の狼達に噛まれると大変だと思いますわよ?噛まれた場所が凍るみたいですわ」
そう言いながらも段々と氷がルシェルの肌を広がる、このままだと全身が凍ってしまうだろう
美紀「駄目だよこんなの・・・」
掠れた声で呟く美紀
どうしていいかわからない
美紀(・・・氷を割ったらルシェルも割れちゃう?・・・狼を蹴っても牙を離さなかったらルシェルの腕や足はどうなる?でもこのままじゃ!)
美紀は‘’現実‘’に眼を背けまた思考の渦に飲まれる・・・そして
美紀「うあぁぁぁぁ!!!」
美紀はがむしゃらに、狼を力いっぱい蹴った「ガシャン」その音と共にそして狼は‘’腕と共に‘’蹴り飛ばされる
ルシェル「えっ?・・・」
自分の腕を見たルシェルは意識を手放し倒れ込んだ
美紀「ルシェル?・・・違うよ?・・・違うんだよ?・・・」
美紀は何を言いたいかもわからずうわ言の様に違うと繰り返す
フェンリル(心が壊れたか?・・・脆い精神だ)
フェンリルはこれで終わりだなと1人呟く美紀を見ていた。
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