真祖への転生

MooN

初めての出会いと魔物発生!

なにもない世界に絶望しつつも気になる事を思い出した美紀

美紀「そういえば女神?様が私を転生させる時、貴女にはって言ってたような?貴女にはって事は他にも私みたいな転生者が居るのかも知れないって事だよね?」

そんな事を考えながら更に歩くこと3時間・・・
自分が疲れない事に驚きながら調子に乗って走ろうとしたその時
何処からか地を揺らす音が聞こえてきた。

美紀「なにこの音!?なにか大きいのが移動してそうな・・・出会いの予感!ちょっと見に行こうっと」

音が鳴る方へ走ること5分そこに居たのは全長5㍍近くはありそうな真っ白なドラゴンだった。

美紀(・・・見つかったらヤバイかな?でももしかしたらあのドラゴンは転生者ってこともあるかも?私みたいにドラゴンにしてください!それも真祖の!とか言う人いるかも知れないし・・・違ってたら食べられるのかな?なんて)

遠目に見ても大きいドラゴンを前に面食らいながらもどうしようか考え込む美紀。

美紀「決めた!始まりの世界って言ってたし転生者しか居ない事に賭けてみよう」

美紀は声をかけてみる事にした。

美紀「あのーすいませーんあなたは転生者ですかー?」

ちゃんと聞こえるように大きな声を出してみた。

ドラゴン「・・・」

目が合い見つめること数秒・・・

美紀「あれ?あの~聞こえてます・・よね?」

汗がだらだらと垂れてきた

美紀(ヤバイかも!違ったの?転生者じゃないの?言葉がわからないとか?)

色々な事を考えているとドラゴンの口が開く・・・すると口内にみるみる多分マナであろうものが集まり始めるのを見た美紀は自分の間違いに気づいた。

美紀(やっちゃったよこれ、違うよ転生者じゃないよ、転生者だったら会って早々ドラゴンブレス?みたいなの放とうとする人絶対いないよ!多分・・・いないよね?)

そして美紀は熱波に襲われた。

美紀「熱い熱い熱い・・・(って暑い?何これ?ブレス?の中だよね・・・あっ!よく見ると肌が焼けて治ってを繰り返してる一瞬熱くて痛いけど本当に一瞬だからなんか暑いって感じがする!ドレスも焼かれては直ってる!便利!)フフフこれならいけるかも、急にブレスを放ってきたお返しをしなきゃね!これは吸奪吸血を使うとき!あなたの能力貰うわよ覚悟しなさいドラゴン!」

自分に攻撃が効かない事に気づいた美紀はドラゴンの能力を奪う事に決めた

まずは走って脚を目指す

ドラゴンは自慢のブレスから飛び出てきた相手に動揺していた。

ドラゴン(今のは我が真祖のドラゴンのブレスだぞ!効かぬ訳がない!
事実さっきまではブレスで他の小さき者共を灰に変えてやっていたのだ!
だが、今目の前に居る小さき者には効いていないようだ、おかしい!他の者と違いすぎる・・・さっきも大きな声を出してこちらを威嚇してきた!
他の者はそんな事はせず我を見たら震え上がり我先に逃げ出すだけだった!
それなのにこの者はブレスが効かぬ処か我に挑んで来るとは!)

ドラゴンが動揺と勘違いをしている隙に脚へたどり着いた美紀は勢いよく脚に噛みつこうとした・・・だが

美紀「かった~い!!硬いよ!これじゃ血を吸えないじゃん」

真祖のドラゴンの肌は尋常じゃないほどに硬かった為歯が通らなかった!
噛もうとしたことがわかったドラゴンは脚で美紀を蹴りあげた
体重1㌧は余裕であるドラゴンの蹴りは凄まじい威力を誇る
美紀は数十㍍飛ばされ地面を転がったが

美紀「いった~い!・・・と思ったけどもう痛くない!神速再生凄いね!(でもどうしよう?ドラゴンの攻撃も効かないけどこっちの攻撃も効かないよ・・・魅惑の魔眼使ってみようかな?)どう使うんだろう?取り敢えず魅惑の魔眼!」

叫んでみたら目にマナが集まる感覚がした
多分使えたのだろう
だがドラゴンに変わった様子はなく蹴ってもぴんぴんしている美紀に警戒しているのかゆっくりとこちらに近づいてくる

美紀(他の魔法もこんな感じで使うのかな?これは収穫だね!・・・ってそうじゃない!効いてないよ!耐性持ちだったよ!これじゃどうしようもないじゃない・・・)

美紀とドラゴンは逃げる事はなく
美紀は噛もうと柔らかい場所を探し
ドラゴンはブレスも蹴りも効かない相手にどうしていいかわからず取り敢えず来たら蹴るを繰り返していた・・・

~1時間後~

美紀「・・・本当にどうしよう?・・・なんかもういいや、能力は上げたかったけど歯が通らないし仕方ないよね・・・やーめた!」

不毛な争いに美紀が飽きて逃げようとして後ろを向くと・・・
何処から現れたのかいつから居たのかわからないが大量の魔物?達が辺りを埋め尽くしていた

美紀「え~?何で今出てくるかな?散々歩いてた時には居なかったくせに!」

前門の魔物の群れ後門のドラゴン状態であった。

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