新しい世界で今度こそ幸せをつかみたい
6話
「オギャー、オギャー!(頭の形変わるかと思った!メチャメチャ痛かったよ〜泣。)」
「ふん!確かに男子だな…。名前はそうだな…先の息子がレオナルドと名付けしたし、この子のには何でもいいと思うが、…まぁノエルで良いだろう。明日からそなたは乳母として働け!今まで散々休んだのだから文句はあるまい?」
「…はい、わかりました。」
(えー!初産で明日からっておかしいでしょ⁈普通なら産休なんじゃないの⁈まだ悪露だって出るし、体力だって落ちてるし…。)バタンと扉が閉まる音がした。そして私の体を抱きしめてる腕が震えていることに気づいた。
「…。無事に産まれてきてくれてありがとう。明日からも宜しくね、ノエル様。」
(ノエル。新しい私の名前だけど、母親から様で呼ばれるのは嫌だった。)感情が赤ちゃんに引っ張られるのか、直ぐに泣いてしまった私を母親が。
「あらあら、先生、ノエル様をベッドにお願い出来ますでしょうか?」
「そうじゃな。ノエル様は旦那様の子じゃし、ベッドに運ぶとするかな?そなたは大丈夫かの?胎盤も出てきた事じゃし、これ以上出血がなければ部屋で休んで平気じゃろ。それと2人に、体を潔めよ、クリーン!」
先生から言葉が紡がれたと思えば暖かい風が体を覆いスッキリした。母親も同じだったようで。
「ありがとうございます。さっぱりしました。少し隣で休みます。ノエル様が起きたら母乳を差し上げますので声をかけて頂けますか?」
「ほっほっ、安心して今は休んだ方が良いじゃろう。それ、傷付いた体を癒せ、ヒール!」
ふぁっと暖かい魔力を感じると母親の方に注がれたようで、母親から気持ちと声が漏れていた。
「先生ありがとうございます。少しフラついていたので助かりました。貴重な回復魔法を使って頂き申し訳ありません。」
「ほっほっ、貴重じゃろうが今のアンタには必要じゃから使ったんじゃい!明日から大変じゃろうが、無理せんようにするんじゃよ?時折レオナルド様とノエル様の体調見にきた時に寄るからの?無理は禁物じゃぞ?」
そう言った後バタンと音がして、先生は出ていったようだ。産まれたばかりで視力がないのでボヤ〜としか周りが見えない。探知を覚えているので何となく周りに誰がいるとか、物があるとかはわかるけどね。
「…ふう、これからどうなるかわからないけど、精一杯頑張るわね!ふふっ可愛いわ〜。旦那様は顔は良いからね〜。将来はいい男になりそうだわ!でも明日から奥様とレオナルド様にもお会いしないといけないのよね…。大丈夫かしら…。」
この時母親が何を心配してるかわからなかったが、次の日に心配していたことがわかった。
次の日、まだ赤子を抱っこするのに慣れていないのか、ぎこちない手つきで私を抱き上げて向かった先は奥様の部屋だった。
「失礼します。本日より乳母として参りました。宜しくお願い致しま…。」
バチン!近くで叩かれる音がした。ビクン!とし、思わず泣きそうになるのを堪えて聞き耳をたてると。
「ふふ、泥棒猫かと思って叩いてしまったじゃない?ふーん、この子がノエル?大したことなさそうね〜。まぁ精々レオナルドのために尽くすといいわ!これから私はお出かけしてくるのでしっかり見てるのよ?子供を産むと体型が変わるから整えに行かないといけないのよ?まぁあなたには関係ないことですけど!」
オーホッホと笑い声が聞こえバタンと扉が閉まる音がした。静かになった部屋でもう1人の、赤ちゃん気配がした。小さい声で母親が。
「…。大丈夫、これぐらい何ともないわ…。」
静かに呟いて私とレオナルド様に母乳を飲ませてくれた。
「ふん!確かに男子だな…。名前はそうだな…先の息子がレオナルドと名付けしたし、この子のには何でもいいと思うが、…まぁノエルで良いだろう。明日からそなたは乳母として働け!今まで散々休んだのだから文句はあるまい?」
「…はい、わかりました。」
(えー!初産で明日からっておかしいでしょ⁈普通なら産休なんじゃないの⁈まだ悪露だって出るし、体力だって落ちてるし…。)バタンと扉が閉まる音がした。そして私の体を抱きしめてる腕が震えていることに気づいた。
「…。無事に産まれてきてくれてありがとう。明日からも宜しくね、ノエル様。」
(ノエル。新しい私の名前だけど、母親から様で呼ばれるのは嫌だった。)感情が赤ちゃんに引っ張られるのか、直ぐに泣いてしまった私を母親が。
「あらあら、先生、ノエル様をベッドにお願い出来ますでしょうか?」
「そうじゃな。ノエル様は旦那様の子じゃし、ベッドに運ぶとするかな?そなたは大丈夫かの?胎盤も出てきた事じゃし、これ以上出血がなければ部屋で休んで平気じゃろ。それと2人に、体を潔めよ、クリーン!」
先生から言葉が紡がれたと思えば暖かい風が体を覆いスッキリした。母親も同じだったようで。
「ありがとうございます。さっぱりしました。少し隣で休みます。ノエル様が起きたら母乳を差し上げますので声をかけて頂けますか?」
「ほっほっ、安心して今は休んだ方が良いじゃろう。それ、傷付いた体を癒せ、ヒール!」
ふぁっと暖かい魔力を感じると母親の方に注がれたようで、母親から気持ちと声が漏れていた。
「先生ありがとうございます。少しフラついていたので助かりました。貴重な回復魔法を使って頂き申し訳ありません。」
「ほっほっ、貴重じゃろうが今のアンタには必要じゃから使ったんじゃい!明日から大変じゃろうが、無理せんようにするんじゃよ?時折レオナルド様とノエル様の体調見にきた時に寄るからの?無理は禁物じゃぞ?」
そう言った後バタンと音がして、先生は出ていったようだ。産まれたばかりで視力がないのでボヤ〜としか周りが見えない。探知を覚えているので何となく周りに誰がいるとか、物があるとかはわかるけどね。
「…ふう、これからどうなるかわからないけど、精一杯頑張るわね!ふふっ可愛いわ〜。旦那様は顔は良いからね〜。将来はいい男になりそうだわ!でも明日から奥様とレオナルド様にもお会いしないといけないのよね…。大丈夫かしら…。」
この時母親が何を心配してるかわからなかったが、次の日に心配していたことがわかった。
次の日、まだ赤子を抱っこするのに慣れていないのか、ぎこちない手つきで私を抱き上げて向かった先は奥様の部屋だった。
「失礼します。本日より乳母として参りました。宜しくお願い致しま…。」
バチン!近くで叩かれる音がした。ビクン!とし、思わず泣きそうになるのを堪えて聞き耳をたてると。
「ふふ、泥棒猫かと思って叩いてしまったじゃない?ふーん、この子がノエル?大したことなさそうね〜。まぁ精々レオナルドのために尽くすといいわ!これから私はお出かけしてくるのでしっかり見てるのよ?子供を産むと体型が変わるから整えに行かないといけないのよ?まぁあなたには関係ないことですけど!」
オーホッホと笑い声が聞こえバタンと扉が閉まる音がした。静かになった部屋でもう1人の、赤ちゃん気配がした。小さい声で母親が。
「…。大丈夫、これぐらい何ともないわ…。」
静かに呟いて私とレオナルド様に母乳を飲ませてくれた。
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