World end Quest

シノのん

第5話「出会いⅡ」

街へ戻った俺たちはユウキさんが言っていた情報屋のミユキさんに会うべく南区へ移動した。すると公園に佇む女性を見つけ
「多分あの人がミユキさん・・・?だよね?」
さゆりが言った。

「まあ当たってみて間違いだったらごめんなさいでいいだろ?行くぞ!」
俺はそんなことを言って近づく。そして

「ミユキ・・・さん?であってますか?」
さゆりがそう言った
するとその女性はこちらを見て・・・
「?私の名前を知ってる・・・?なぜ?」とキョトンとしてる。

「ああ・・・ごめんなさい・・・実は・・・」
そしてユウキさんにミユキさんのことを教えてもらったこと・・・すべて話した。
すると安心して
「なるほどねぇ・・・ユウキちゃんがね・・・それなら安心ね?」
そう言ってニコッと笑ってさゆりを見て
「ふふ♪彼氏さん?」
そういう。

するとさゆりはたちまち顔を真っ赤にして言う
「ふえぇ!?いや!?・・・まあ・・・そうですけど・・・」

するとクスクスとミユキさんは笑い
「ふふっ♪本当に大好きなのね?いいわよ?そういうの♪」
そう言った。なんというかちょっと黒いところがあるのか?
そう思ったのだが・・・何かを察したミユキさんがこちらを見て
「そういうのはだーめ♡」
そう言った。先程の優しい目とは違い何かを見透かすような目をしている。怖くなったので黙って目をそらす。

さゆりは先程の言葉が効いてるのか真っ赤でまだ俯いている。

俺が目をそらすとまた優しい口調で喋り出す。
「まあそれはそうとして?なにか欲しい情報はある?おすすめのレベリング場所からエリアボスの情報まで何でもあるわよ?」

ああそうだった・・・忘れてた?その事だ。
さゆりもようやく顔を上げて喋る。
「おすすめのレベリング場所教えてください!はるはるもそれでいいよね?」

ようやくいつものさゆりに戻る。
そして
「ああ。おれもそれでいい。とりあえずレベル上げないとな」

俺がそういうとミユキさんは頷き、言う

「うんうん。それでいいのね!だと始まりの草原のゴブリンとかビーフライとか倒していくと経験値は多いわね?あとは15くらいになればwoodドラゴンとか倒してみて?経験値も多いし牙から武器が作れるわ?まあでも稀にしか出てこないから中々ね?ただとあるクエストを受注すると草原の中心に必ず現れるからね?それだけ言っておくわ?また詳細はメールに送るわよ?」

そう言ってフレンドコードを教えて貰った。レベリングだけとはいえ豊富な情報量に驚いた。

その後ミユキさんと別れて部屋で休むことにした。
俺たちは部屋は別だが・・・ミユキさんに結婚システムことを聞いた。
お互いを慕い合い愛し合っていてなおかつお互いが同意した上で認められるシステムだ。俺たちは条件を満たしているためできると聞いた。まあやらない手はないからな。
2人で登録した。そして晴れて?婚約した。なお付き合い始めて2日目の出来事だ。

作者の解説!
婚約システムはなんと言ってもアイテムホルダーや自室にある倉庫システムなどが共有される、

というメリットがある。
1人では本来持ちきれない量のアイテムを持つことが出来て、使用するのもお互い自由。
1人1つの道具も×2として表示される。※1
※1ただし1人1つしか使えないものを1人で2つ使うことは出来ない。

そして部屋がひとつになるのも当該の人達にとってメリットである。

なお婚約システムにおいての婚約解消はお互いの同意の上で行う。もし片方が同意しない場合解消はできないが、運営に申し立てをすれば一方的に切ることは可能。

ハラスメントシステム
婚約関係ではない人との性的な行為(行為や手を繋ぐ、抱きしめる、触る)などはハラスメントシステムに引っかかりそれぞれに違反の点数が課されており最上位のこととなれば一発BANとなりその後のアカウント作成も不可となる
それ以外は違反ポイントがあり一定量貯まるとカーソルがピンクとなり羞恥に晒されることとなる。
婚姻前にハラスメントに引っかかる行為をしてその後婚約した場合、婚約相手との行為とみなされるため違反にはならない
なので主人公の行為は違反ではない




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