World end Quest

シノのん

第2話「配信開始!」

さてアバターを決めてログインしてっと…正直こんなに早くVRMMOが手元に
来るとは思わなかった。
あとはみんなが来るのを待つだけだ。
しばらく町でも周るか。さゆりにいい顔したいだけだ。
武器屋のラインアップでもみていくか…
といってもまだレベル1だ。初期型の武器しかない。
とはいえ強い武器も多いな。
防具もみよう。
防具はやっぱり必要だよな…
武器によって重さも変わるからな。
さてそろそろ中央広場に行こうか…
歩いているとさゆりがこちらを呼ぶ。
「はるはる~」
だからその呼び方を…やめや…
そうは思ったがまあいいや。
「どうしたよ?さゆり?」
そう聞き返すとこちらを見て
「ん~?いや?はるはるがそこを歩いてたからだよ?」
そんな理由で話しかけますか
「よっし!いこー!」
そういうとさゆりはおれの手を握り引っ張る
「手つなぐのか?」
そう聞き返すと無邪気に笑い
「ん!だって!はるはるだから!」
ん?それっておれが好きなのか?
そう聞こうとしたが向こうから早速言葉が出た
「もしかして?あたしがはるはるのこと思ってるとか思ってた~?」
見破られていた。恥ずかしい…
しかし思わぬ言葉がでる。
「んっ…でもはるはるのこと好きなのは事実かな…」
ええっ?さゆりが俺のことを好きだって?そんなこと思ってもみなかった。
さゆりは可愛くて、スポーツ万能で、勉強もできる。みんなから頼られる人気者だ。
ほかの友達に幼馴染のお前がうらやましいとまで言われたが…
こいつに限って俺のことを好きだなんて…でもそう思われていたと思えばうれしい…。
だけど俺がこいつを幸せにしてやれるのか?
そんなことを考えてしまっていた。その間ぼーっとしていた俺を見て
「急にこんなこと言われても迷惑だよね…ごめんなさい…」
さゆりがそう謝った。それはそれをかばうかのように声をかけた
「いや謝ることなんてないよ…すごくうれしいし…」
すると、さゆりがこっちを見て
「ん…ありがと…はると…」
そういった。その言葉を聞いて体が無意識に反応したのだろうか…



俺はさゆりを抱きしめていた…



急なことだろう。さゆりも目を見開いていた。だがそれも一瞬、さゆりは顔を赤くして
「もう…はると……大好き…」
そういい、抱き返してきた。
たとえこれが仮想現実の中だったとしても…さゆりの体に触れたのは事実だ。
そして現実でもこうしてやりたいとまた思ったのだ。
そうこうしているうちにやつらからメールが来た。
「すまん…ちょいと用事が出来てログインできなくなっちまった。すまねえな」
ボイスメッセージだ。それは裕介からだった。
まさかそのメールがこの後俺とさゆり、裕介・心結の明暗を分けているとは、
この時の俺は知る由もなかった・・・
そして次は運営からメールが来た
しかし内容は明るいものではなかった
内容を呼んだ俺たちは愕然としていた
しかし裏を返せばさゆりと24時間どれだけの時間かわからないがずっと一緒にいれるということだ
そう説明すると少しほっとした様子で俺を見て・・・
「あたしを守ってね?」
そういった。
もちろんだよ、、そういって俺はさゆりを抱きしめた



以下インフィニットワールドオンラインプレイヤーに送られたメール

  Infinite World Online事務局より

現在ログインしているお客様へ今この世界は外の世界とリンクしています

ですがたった今外の世界とのリンクが切れました

つまりログアウトもできないということです。
         
同時にログインもできない状態になっています。
      
今完全に外とのリンクが切れていることが不幸中の幸いです
     
今すべてのプレイヤーの現実の身体は昏睡状態になっています。
        
そのため死ぬこと(リアルロスト)はありません。
       
もちろんこの世界でロストしてもちゃんと復活できます。
      
今から運営はログインしてくださった多くのお客様のために
           
原因究明やバグ等の解析に入ります。
       
情報は随時メールにてお送りさせていただきます。
      
なお現在ログインされているお客様は全員ログアウト後
       
再ログインされるまでの間接続料はいただきません。
     
現在ログインされているお客様には大変ご迷惑をおかけしますが
          
何卒ご理解のほどお願いいたします


コメント

  • 彷徨

    この感じの世界観自分にもできるように参考にさせていただきます!

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