A Lifeオブchange

ミラRISE

エピローグ

最初に僕は皆に問いたい、完璧な人間になりたいか?…と、

僕は周りの人を無意識の内に不愉快にする事があるそうだ、よく聞く言葉は「勝手にしないでくれる?!」というものだ。僕は相手にとって得になる、善意的な行動を取っているつもりなのにそれを何故か拒まれる。そして今もそうだ、今は4時限目のある実技の実習中だ…

「そんなに勝手にするなよ!こっちは楽しくやってるんだ、関わらないでくれ!」

「う、うんわかった」

「クソっ!何であいつ無駄な事するんだよ、せっかくサボるためにゆっくりやってるのに。早く終わったら量が増えるだろーが!」

「ドンマイ、ドンマイ。でも実技の得点は高くなるじゃんあいつなんでも出来るし」

「そうだけどよ」

ああ、また僕は無駄な事をしていたみたいだ、善意的な行動を取るのは難しい。関わらないでくれって言われたな…しょうがないか、邪魔してくる奴は嫌いだろうしね。

そうなのだこの主人公、智裕太さとりゆうたは自覚の無い完璧超人だと周りから認識されている。ただ周りの一方的な決めつけのせいで1人孤独になった少年だ。

ただ周りが知らないだけで、ただ一生懸命頑張る男の子なのだ。最初は小学校の体育でサッカーをした時の事だった、一週間前に体育担当の教師から報告があった。「来週からはサッカーをやるぞ〜」と気の抜けた報告だった。
だが裕太は体育が好きでは無かった、何故なら裕太は運動が苦手であったからだ。その報告を受けた夜に
男手ひとつで育ててくれた親に相談した。「皆みたいに楽しむにはどうすればいいのか?」と、そして帰ってきたのは努力をすればいいという言葉だった。

「そうだな裕太…、よくいる、努力をすれば必ず報われると言う人がいる。だがそれが出来なかった人間もいる、そして力を出せなかった者は周りから『努力をおこたった』と良く言われることがある。だけど俺は違う、裕太が努力した上で失敗したのなら周りがどう言おうと俺はお前の努力を認める!」

そして次の日から自分のお小遣いでサッカーボールを買い、近くの公園で練習をしていた。大体1日4時間ほど練習をしていた、暗くなる頃には父親は家に帰って来ており公園まで見に来てくれた。

そして体育のある日がやってきたのだ、父親は朝が早いため机の上に朝食と手紙が置いてあった…「あれだけ頑張ればきっと上手くいく!みんなと楽しんでこい!」と僕はワクワクしながら学校え登校した。
そしてサッカーはとても楽しかった、部活でやっている子達とも楽しく渡り合えた。サッカー部の子に誘われたりもした、でも親を心配させたくないと言って断った。その事を父親に伝えるととても嬉しそうに「良かったな!」と言ってくれた、だからそれからもいっぱい練習をした。だが3回目頃には真面目に楽しくサッカーをする人たちは居なくなっていた、クラスメイトの1人にそれを聞くと「お前が強すぎて誰も楽しくなくなったんだよ」と言われた。
それから中学に上がってもやることなすこと初めての事は全て練習予習を頑張った、楽しめるみんなと仲良くなれると思って一生懸命頑張って行った。だが毎回結末は同じで皆に避けられていった。
そして父親は僕が中学3年生になる時に亡くなった、原因は過労死らしいそう言えば中学3年生になってから父親が帰る時間がどんどん遅くなっていた。その日と次の日は目から出る汗が何故か止まらなかった…

1月の冬ってこんなに暑かったっけか?

引き取り先は出て来ず色々出来るのなら都会の学校に行ってみたら?と言われた、住む所の家賃と光熱費は親戚のおじさんが出してくれた。

そして自分は受験勉強を頑張り人気の学校へと入学出来るようになった。何故か首席とか言うので挨拶させられたが別に気にはしていなかった。
そして今でも父親の言葉を胸に生きている。

そんな日々を送っていると、テレビであるCMが流れた。

『今までのゲームとは違う最新型のバーチャルリアリティ…』

というものだった、人気になりそうだったので買うことにした。

そしてこのゲームによって智裕太の人生が大きく揺れて行くのだ…

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