命の重さと可能性の重み

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第四話

少女は少年を寝かせた、自分の部屋の前に立つ…瞬間、ドアが開いた。俺がドアを開いた瞬間、「あいたっ」という可愛い声がした。
どうやらドアの前に人がいたようで、開いたドアがぶつかったようであった。

「えーっと、大丈夫?」

とりあえず俺は、目の前で頭をおさえている少女に声をかけた。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇




私がドアを開こうとした瞬間、ドアが開いた。
私はドアに頭をぶつけてしまい、頭をおさえる。

「えーっと、大丈夫?」
そこに少年の声が響く。
私が頭をあげると、少年が困ったような顔をしていた。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇




俺が声をかけると、少女が顔をあげる。

「大丈夫です…か………」

瞬間、俺は声を失う。そこにいたのは、見たこともない美少女だった。
金の長い髪をツインテールにし、瞳の色は青。自分と同じ色に驚き、横に伸びる少し尖った耳に更に驚いた。

「エル…フ?」

おもわずつぶやいてしまう。
昔図書館で読んだファンタジーのエルフそのままである。

「失礼ね、私はハイエルフよ」

少女が少し怒ったように声を出す。俺はその声に更に驚いた。とても透き通っていて、惹かれる声だった。

「えーっと、とりあえずおはようございます?」

俺は少女に話しかける。

「あ、おはよう…ってもう夜になるわよ!」

少女につっこまれてしまった。

「あっ、じゃあこんばんはだな」

俺はあいさつをいいなおす。

「俺を助けてくれたのは君?ここはどこか教えてくれる?」

俺は少女に疑問をなげかける。

「助けたっていうか、拾ったのは私ね。ここはSランク指定の森の中の、私の家よ」

「そうか…。とりあえずありがとう。俺は夏野限無かのげんないだ。夏野が姓で限無が名。こちらだと、ゲンナイ・カノかな?好きに呼んでくれ」

「わかったわ、ゲンナイ。ゲンって呼ばせてもらうわね」

「了解した」

「私も自己紹介するわね。私はエリカ・レイナール。エリカが名でレイナールが姓よ。よろしく」

「よろしく。ところでだが、いつまでこうしてればいい?さすがに外に出たいのだが………」

「へっ?」

そう、俺はいまだにドアに手をかけたままであり、少女がドアの前にいるために、外に出られていない状態なのだった。

「ごめんなさい。すぐに退くわね」

少女はそういって体を横にずらす。俺はようやく部屋の外にでられるのだった。

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