欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)
学年無差別トーナメント⑱| 決勝戦⑨陵陵VS流鏑馬陵②
欠陥魔力騎士67
学年無差別トーナメント⑱ 決勝戦⑨陵陵VS流鏑馬陵②
「これはどういうことでしょうか!? 陵選手が持っていたすべてのカートリッジを使いきった!? カートリッジはポジションごとに与えられる上限が決まっているはずッ!?」
「なるほどな……そう言うことだったのか」
「どういうことですか? 学園長!?」
「カートリッジは使える上限が決まっている。しかしこれには例外がある」
「例外……ですか?」
「カートリッジを使いきらずに負けた選手のカートリッジは、負ける前に別のメンバーに託すことができるのだッ!!」
「ッ!? ということは、つまり……?」
「陵君に今の技を使わせるために、他の選手はわざと負けたのだ。西城君がリーダーである天通限無にカートリッジを託していた時点で、気づくべきだったッ!!」
「つまり、今までのすべての流れは?」
「天通限無の手のひらの上……ということだろうよ」
────────────────────────
「はっ。ははははっ。ははははははっ。だからどうしたッ!! 君のその技……窮鼠猫を噛む特異点はすでに破っている。今さらそんなもので……」
「確かに、ただの窮鼠猫を噛む特異点なら、な」
「どういうことだッ!?」
「俺が今使ったのは、窮鼠猫を噛む特異点限界突破無限の理。窮鼠猫を噛む特異点の真の姿だ」
俺が使う窮鼠猫を噛む特異点とは、自分が発動に使った以上の魔力による事象すべてを操れる。
しかしこの技は、発動に魔力を用いなかったり、発動以下の魔力事象は操れない。
だがその発展である、窮鼠猫を噛む特異点限界突破無限の理は……
「自分が発動に使った魔力以下の事象すべてを掌握する技だ」
「なん……だと!?」
「そしてこの技の魔力以下とは、用いるエネルギー量の事を指す。つまりだ……」
「くっ……反転の星ッ!!」
「無駄だ」
「何故だッ!! 反転の星ッ!! 反転の星ッ!! 反転の星ッ!!」
「無駄だと言っただろ? あんたの使う反転の星は、俺が今掌握している」
「そんな……ばかな」
窮鼠猫を噛む特異点限界突破無限の理は、発動した際に覆ったフィールドすべてが魔力量と認定される。
それにたいし反転の星は、発動するために選択した物が魔力量となる。
「つまり、あんたのすべては意味がない。今このフィールドすべては俺の領域なんだよォ。反転の星」
「なっ!?」
俺は相手の最強の技、反転の星で流鏑馬を宙に浮かす。
「そんなばかな……そんなことがッ!!」
「わりぃな、先輩。これで終わりだ……我が命ず、天照大御神ッ!!」
「ちくしょぉぉぉぉッ!!」
「そ、そこまでッ!! 勝者、チームグリットッ!!」
────────────────────────
「激・闘・決・着ぅぅぅッ!! 勝ったのはチームグリットッ!! チームグリットの勝利ですッ!!」
「まさかこのチーム戦を、一年生が優勝するとは……」
「道を塞ぐ上級生すべてを薙ぎ倒し、チームグリット優勝ッ!! これは学園初の快挙ではないですか!?」
「その通りだ。これは歴史に残るぞッ!!」
「それではこれより、表彰式へと移ります。会場の皆々様、しばしそのままでお待ちください」
「チーム戦は三位決定戦は行わないからな。そのまま三位同賞だ」
………………
…………
……
こうして僕たち……チームグリットは優勝した。
学園初の快挙として新聞などでも報道され、一部をおおいに沸かせた。
それからしばらくはトーナメントなどはなく、普通の授業と日常が続いた。
そして季節は夏。
僕たちの夏休みが始まる。
学年無差別トーナメント⑱ 決勝戦⑨陵陵VS流鏑馬陵②
「これはどういうことでしょうか!? 陵選手が持っていたすべてのカートリッジを使いきった!? カートリッジはポジションごとに与えられる上限が決まっているはずッ!?」
「なるほどな……そう言うことだったのか」
「どういうことですか? 学園長!?」
「カートリッジは使える上限が決まっている。しかしこれには例外がある」
「例外……ですか?」
「カートリッジを使いきらずに負けた選手のカートリッジは、負ける前に別のメンバーに託すことができるのだッ!!」
「ッ!? ということは、つまり……?」
「陵君に今の技を使わせるために、他の選手はわざと負けたのだ。西城君がリーダーである天通限無にカートリッジを託していた時点で、気づくべきだったッ!!」
「つまり、今までのすべての流れは?」
「天通限無の手のひらの上……ということだろうよ」
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「はっ。ははははっ。ははははははっ。だからどうしたッ!! 君のその技……窮鼠猫を噛む特異点はすでに破っている。今さらそんなもので……」
「確かに、ただの窮鼠猫を噛む特異点なら、な」
「どういうことだッ!?」
「俺が今使ったのは、窮鼠猫を噛む特異点限界突破無限の理。窮鼠猫を噛む特異点の真の姿だ」
俺が使う窮鼠猫を噛む特異点とは、自分が発動に使った以上の魔力による事象すべてを操れる。
しかしこの技は、発動に魔力を用いなかったり、発動以下の魔力事象は操れない。
だがその発展である、窮鼠猫を噛む特異点限界突破無限の理は……
「自分が発動に使った魔力以下の事象すべてを掌握する技だ」
「なん……だと!?」
「そしてこの技の魔力以下とは、用いるエネルギー量の事を指す。つまりだ……」
「くっ……反転の星ッ!!」
「無駄だ」
「何故だッ!! 反転の星ッ!! 反転の星ッ!! 反転の星ッ!!」
「無駄だと言っただろ? あんたの使う反転の星は、俺が今掌握している」
「そんな……ばかな」
窮鼠猫を噛む特異点限界突破無限の理は、発動した際に覆ったフィールドすべてが魔力量と認定される。
それにたいし反転の星は、発動するために選択した物が魔力量となる。
「つまり、あんたのすべては意味がない。今このフィールドすべては俺の領域なんだよォ。反転の星」
「なっ!?」
俺は相手の最強の技、反転の星で流鏑馬を宙に浮かす。
「そんなばかな……そんなことがッ!!」
「わりぃな、先輩。これで終わりだ……我が命ず、天照大御神ッ!!」
「ちくしょぉぉぉぉッ!!」
「そ、そこまでッ!! 勝者、チームグリットッ!!」
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「激・闘・決・着ぅぅぅッ!! 勝ったのはチームグリットッ!! チームグリットの勝利ですッ!!」
「まさかこのチーム戦を、一年生が優勝するとは……」
「道を塞ぐ上級生すべてを薙ぎ倒し、チームグリット優勝ッ!! これは学園初の快挙ではないですか!?」
「その通りだ。これは歴史に残るぞッ!!」
「それではこれより、表彰式へと移ります。会場の皆々様、しばしそのままでお待ちください」
「チーム戦は三位決定戦は行わないからな。そのまま三位同賞だ」
………………
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……
こうして僕たち……チームグリットは優勝した。
学園初の快挙として新聞などでも報道され、一部をおおいに沸かせた。
それからしばらくはトーナメントなどはなく、普通の授業と日常が続いた。
そして季節は夏。
僕たちの夏休みが始まる。
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