欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)
欠陥魔力騎士48 学年無差別トーナメント④| 二回戦と本当のフォーメーション
欠陥魔力騎士48
学年無差別トーナメント④ 二回戦と本当のフォーメーション
「トーナメント二回戦初戦。この大会のダークホースとなれるのか!? チーム『グリット』ッ!! そして対するは三年生チーム。前年度八位入賞の、チーム『完全な一』ッ!! 注目の一戦ですっ」
「前年度は八位入賞ではあるが、今年に入ってからの模擬戦で暁の空に勝っている。グリットにとっては、油断ならない相手と言えるな」
「実況は私、流蓮。解説は学園長でお送りします」
「よろしく頼む」
「さて、学園長? この試合をどう見ますか?」
「チームグリットが一回戦で使っていた作戦は、なかなか面白かった。しかし今日の相手には使えないだろうよ」
「と言いますと?」
「完全な一には、魔力霧散系の技を使うスペシャリストがいる。あの作戦の要が、魔力でできた防御壁である以上、簡単に壊されてしまうだろう」
「なるほど。前回の見事な防御壁も、御劔砕斗選手の前には無力と言うことですね?」
「その通り。だからこそ今回は、別の作戦を使わなければならない。ゆえにこの試合の結果によって、グリットが色物なのか、本当のダークホースなのかがわかるはずだ」
「なるほどっ。チームグリットの策に注目と言うことですねッ!!」
「見ごたえある試合となることを期待するよ」
「さてさて、そろそろ両チームの準備が終わったようです。審判の九条先生、よろしくお願いしますッ!!」
────────────────────────
「両チーム、準備はいいな? ではカウントを開始する」
5、4、3、2、1………Let's GET yourself(レッツゲット……ユアセルフ)!!
「今回の相手には、正攻法でいこうと思う。だからこそ陵君をバックスにして、西城君をフォワードにした。全力で倒しにいこうッ!!」
「応ッ!! やってやるぜッ!!」
「頑張り、ます」
「まかせておきなさいっ」
僕たちの本来のフォーメーション。
西城君がフォワードで、陵君なバックス。
レンジャーが大和さんで、ミドルスが美龍。
僕が出した課題を、すべてクリアした彼らにとってのベストポジション。
「西城君も大和さんも、全力を出していいからね。敵が陵君のところまで来る前に決着をつけてしまおう」
「へっへっへ。いいのかい? 俺一人で終わらせちまうぜ?」
「その場合はそれで構わないよ。大和さんが追い付く前に終わるなら、それがベストだ」
一回戦では陵君の力を見せつけた。
今回は西城君と大和さんの力を見せつける。
これによって、観客やトーナメント参加者の予想を圧倒的に上回るッ!!
────────────────────────
「こ、こ、こ、これはいったいどう言うことだぁぁぁッ!! 一回戦では正攻法であろうポジション取りをしていた西城選手と陵選手の位置が入れ替わっているぅぅぅッ!!」
「これまた大胆な配置だな。守りが得意なはずの西城君がフォワードで、一回戦で圧倒的な攻めを見せた陵君がバックス。いくら西城君の防御壁が意味をなさないからといって」
「おぉっとぉぉぉ、驚いている間に西城選手がリーダーに迫るッ!!」
「彼がどう攻めるか、見ものと言うことか……」
────────────────────────
「いくぜ、先輩? 御祓の晶壁ッ!!」
俺はリーダーをその目にとらえると、相手のリーダーが持つカートリッジへ照準を定め、晶壁を発動させる。
これにより、相手チームは手持ちのカートリッジしか使えないッ!!
「なっ!?」
「こんな事がッ!?」
「まだまだいくぜ? 我流、巫流……晶破壁斬ッ!!」
「ッッッ!?」
「バカなぁぁぁッ!!」
俺は先程発動した晶壁を晶破壁斬として爆発させる。
高密度に圧縮された晶壁が、星の爆発のごとき威力で四散する。
「勝者、チームグリット」
「ほら見ろ、俺だけで終わらせられただろ?」
俺は中継カメラに向けてブイサインを決めると、リーダーのもとへと歩き出した。
学年無差別トーナメント④ 二回戦と本当のフォーメーション
「トーナメント二回戦初戦。この大会のダークホースとなれるのか!? チーム『グリット』ッ!! そして対するは三年生チーム。前年度八位入賞の、チーム『完全な一』ッ!! 注目の一戦ですっ」
「前年度は八位入賞ではあるが、今年に入ってからの模擬戦で暁の空に勝っている。グリットにとっては、油断ならない相手と言えるな」
「実況は私、流蓮。解説は学園長でお送りします」
「よろしく頼む」
「さて、学園長? この試合をどう見ますか?」
「チームグリットが一回戦で使っていた作戦は、なかなか面白かった。しかし今日の相手には使えないだろうよ」
「と言いますと?」
「完全な一には、魔力霧散系の技を使うスペシャリストがいる。あの作戦の要が、魔力でできた防御壁である以上、簡単に壊されてしまうだろう」
「なるほど。前回の見事な防御壁も、御劔砕斗選手の前には無力と言うことですね?」
「その通り。だからこそ今回は、別の作戦を使わなければならない。ゆえにこの試合の結果によって、グリットが色物なのか、本当のダークホースなのかがわかるはずだ」
「なるほどっ。チームグリットの策に注目と言うことですねッ!!」
「見ごたえある試合となることを期待するよ」
「さてさて、そろそろ両チームの準備が終わったようです。審判の九条先生、よろしくお願いしますッ!!」
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「両チーム、準備はいいな? ではカウントを開始する」
5、4、3、2、1………Let's GET yourself(レッツゲット……ユアセルフ)!!
「今回の相手には、正攻法でいこうと思う。だからこそ陵君をバックスにして、西城君をフォワードにした。全力で倒しにいこうッ!!」
「応ッ!! やってやるぜッ!!」
「頑張り、ます」
「まかせておきなさいっ」
僕たちの本来のフォーメーション。
西城君がフォワードで、陵君なバックス。
レンジャーが大和さんで、ミドルスが美龍。
僕が出した課題を、すべてクリアした彼らにとってのベストポジション。
「西城君も大和さんも、全力を出していいからね。敵が陵君のところまで来る前に決着をつけてしまおう」
「へっへっへ。いいのかい? 俺一人で終わらせちまうぜ?」
「その場合はそれで構わないよ。大和さんが追い付く前に終わるなら、それがベストだ」
一回戦では陵君の力を見せつけた。
今回は西城君と大和さんの力を見せつける。
これによって、観客やトーナメント参加者の予想を圧倒的に上回るッ!!
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「こ、こ、こ、これはいったいどう言うことだぁぁぁッ!! 一回戦では正攻法であろうポジション取りをしていた西城選手と陵選手の位置が入れ替わっているぅぅぅッ!!」
「これまた大胆な配置だな。守りが得意なはずの西城君がフォワードで、一回戦で圧倒的な攻めを見せた陵君がバックス。いくら西城君の防御壁が意味をなさないからといって」
「おぉっとぉぉぉ、驚いている間に西城選手がリーダーに迫るッ!!」
「彼がどう攻めるか、見ものと言うことか……」
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「いくぜ、先輩? 御祓の晶壁ッ!!」
俺はリーダーをその目にとらえると、相手のリーダーが持つカートリッジへ照準を定め、晶壁を発動させる。
これにより、相手チームは手持ちのカートリッジしか使えないッ!!
「なっ!?」
「こんな事がッ!?」
「まだまだいくぜ? 我流、巫流……晶破壁斬ッ!!」
「ッッッ!?」
「バカなぁぁぁッ!!」
俺は先程発動した晶壁を晶破壁斬として爆発させる。
高密度に圧縮された晶壁が、星の爆発のごとき威力で四散する。
「勝者、チームグリット」
「ほら見ろ、俺だけで終わらせられただろ?」
俺は中継カメラに向けてブイサインを決めると、リーダーのもとへと歩き出した。
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