欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)
学年無差別トーナメント②| 一回戦開始とそれぞれの進化②
欠陥魔力騎士46
学年無差別トーナメント② 一回戦開始とそれぞれの進化②
「さぁやってまいりました、学年無差別チーム戦、トーナメント一回戦ッ!! 初戦を飾るのは一年生チーム『グリット』と三年生チーム『暁の空』ですッ!! 一年生チームは先月のトーナメントの上位者ばかり。嫌でも期待が高まりますッ!! 対する三年生チームは、昨年度のチーム戦にて二位となった実力者たち。これは激戦待ったなしだぁぁぁッ!!」
「歴戦の猛者である三年生相手に、一年生がどこまで追いすがるか。今からとても楽しみであるッ!!」
「チーム戦は各会場で一斉に一回戦が行われます。参加チームは合計で64。一日一戦ずつ行われ、六日かけて学園最強の座を決めていきますッ!! この会場の実況は、わたくし『孤月下』。解説はプロのチーム戦で活躍している
この学園の卒業生ッ!!」
「那間節我狼でお送りするぞ。よろしく頼む」
「ではでは、盛り上がってきたところで選手の準備が整ったようですッ!! 審判の漆瓶先生、よろしくお願いしますッ!!」
────────────────────────
「両チーム、準備はよろしいですね? では、カウントを開始しますッ!!」
5、4、3、2、1………Let's GET yourself(レッツゲット……ユアセルフ)!!
「西城君ッ!!」
「わかってるぜッ!! 御祓の断壁。御祓の晶壁。御祓の覇壁。準備完了だッ!! 頼むぜ大和ッ!!」
「任せなさいッ!! 千変万化、桜吹雪の型ッ!!」
開始早々、僕……つまりはリーダーの事を包むようにドーム状のバリアを展開。
更にその回りを大和さんの千変万化で完全に塞ぐ。
これにより、この防壁をすべて破らない限り僕へと攻撃ができない。
インカムを通して声と映像を全員を繋いで行うチーム戦は、このように場所さえわかっていれば離れた場所から援護ができる。
「作戦通りだ。全員で攻めてくれッ!!」
「応ッ!! んじゃいっくぜぇッ!!」
「私も行くわッ!! 速攻で片付けるッ!!」
この絶対の防御壁が破られない事を前提としたポジション関係なしの総攻撃。
これが僕がたてた作戦であり、相手の虚をつくための最善手。
「悪いね、先輩。これでチェックメイトだッ!!」
────────────────────────
「こ、これは驚きですッ!! チームグリットは、リーダーである天通選手の回りを強固な防御壁で守り、全員で攻めにいくぅぅぅッ!!」
「驚いた。奇策と見せかけた最善手だぞ、これはッ!! 三年生チームはほぼ詰んでいる」
「と、言いますと? 全員で攻めたからといって、相手との人数差が無い以上、互角なのでは……?」
「確かに、数の上では互角だ。しかし三年生側がリーダーを狙えない……つまりは防戦しかできない現状、一年生側はリーダーを狙って攻撃するだけで良い。つまりこの時点で、一年生チームは全力を出せるということだッ!!」
「つ、つまりこの防御壁が産み出された時点で……」
「そういうことだ。チーム戦では攻撃と防御に使う魔力が制限されている。その上攻撃用の魔力と防御用の魔力はリーダーが配分する。先程の防御壁が展開されたと同時に、リーダーである天通君はメンバー三人に
カートリッジを渡していた。これはそのまま、三人が好きに攻められる事を意味する。リーダーが配分しなくて良い分、タイムラグがうまれない。これは決まった……な」
────────────────────────
「いき、ます。外道流……猫だまし」
「千変万化、魔力集中ッ!! 疑似、集束せし魔力光の剣ッ!!」
「これがあいつが教えてくれた、巫流のその先の技。防御は最大の攻撃なり<rp>コードブレイカー</rp>ッ!! 御祓の晶弾壁、一斉射ッ!!」
三人による怒濤の攻め。
陵君による一人一人を潰す攻撃に、大和さんと西城君による波状全体攻撃。
陵君も範囲に入れたこの攻撃は、しかし陵君に当たる事を考えていない。
そんな最強の連携を防げる相手はいないッ!!
「そ、そこまでッ!! 勝者、チームグリットッ!!」
あっという間にリーダーを倒しきり、勝者の宣言がされる。
一回戦初戦は宣言通り、僕らの圧勝で終わった。
学年無差別トーナメント② 一回戦開始とそれぞれの進化②
「さぁやってまいりました、学年無差別チーム戦、トーナメント一回戦ッ!! 初戦を飾るのは一年生チーム『グリット』と三年生チーム『暁の空』ですッ!! 一年生チームは先月のトーナメントの上位者ばかり。嫌でも期待が高まりますッ!! 対する三年生チームは、昨年度のチーム戦にて二位となった実力者たち。これは激戦待ったなしだぁぁぁッ!!」
「歴戦の猛者である三年生相手に、一年生がどこまで追いすがるか。今からとても楽しみであるッ!!」
「チーム戦は各会場で一斉に一回戦が行われます。参加チームは合計で64。一日一戦ずつ行われ、六日かけて学園最強の座を決めていきますッ!! この会場の実況は、わたくし『孤月下』。解説はプロのチーム戦で活躍している
この学園の卒業生ッ!!」
「那間節我狼でお送りするぞ。よろしく頼む」
「ではでは、盛り上がってきたところで選手の準備が整ったようですッ!! 審判の漆瓶先生、よろしくお願いしますッ!!」
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「両チーム、準備はよろしいですね? では、カウントを開始しますッ!!」
5、4、3、2、1………Let's GET yourself(レッツゲット……ユアセルフ)!!
「西城君ッ!!」
「わかってるぜッ!! 御祓の断壁。御祓の晶壁。御祓の覇壁。準備完了だッ!! 頼むぜ大和ッ!!」
「任せなさいッ!! 千変万化、桜吹雪の型ッ!!」
開始早々、僕……つまりはリーダーの事を包むようにドーム状のバリアを展開。
更にその回りを大和さんの千変万化で完全に塞ぐ。
これにより、この防壁をすべて破らない限り僕へと攻撃ができない。
インカムを通して声と映像を全員を繋いで行うチーム戦は、このように場所さえわかっていれば離れた場所から援護ができる。
「作戦通りだ。全員で攻めてくれッ!!」
「応ッ!! んじゃいっくぜぇッ!!」
「私も行くわッ!! 速攻で片付けるッ!!」
この絶対の防御壁が破られない事を前提としたポジション関係なしの総攻撃。
これが僕がたてた作戦であり、相手の虚をつくための最善手。
「悪いね、先輩。これでチェックメイトだッ!!」
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「こ、これは驚きですッ!! チームグリットは、リーダーである天通選手の回りを強固な防御壁で守り、全員で攻めにいくぅぅぅッ!!」
「驚いた。奇策と見せかけた最善手だぞ、これはッ!! 三年生チームはほぼ詰んでいる」
「と、言いますと? 全員で攻めたからといって、相手との人数差が無い以上、互角なのでは……?」
「確かに、数の上では互角だ。しかし三年生側がリーダーを狙えない……つまりは防戦しかできない現状、一年生側はリーダーを狙って攻撃するだけで良い。つまりこの時点で、一年生チームは全力を出せるということだッ!!」
「つ、つまりこの防御壁が産み出された時点で……」
「そういうことだ。チーム戦では攻撃と防御に使う魔力が制限されている。その上攻撃用の魔力と防御用の魔力はリーダーが配分する。先程の防御壁が展開されたと同時に、リーダーである天通君はメンバー三人に
カートリッジを渡していた。これはそのまま、三人が好きに攻められる事を意味する。リーダーが配分しなくて良い分、タイムラグがうまれない。これは決まった……な」
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「いき、ます。外道流……猫だまし」
「千変万化、魔力集中ッ!! 疑似、集束せし魔力光の剣ッ!!」
「これがあいつが教えてくれた、巫流のその先の技。防御は最大の攻撃なり<rp>コードブレイカー</rp>ッ!! 御祓の晶弾壁、一斉射ッ!!」
三人による怒濤の攻め。
陵君による一人一人を潰す攻撃に、大和さんと西城君による波状全体攻撃。
陵君も範囲に入れたこの攻撃は、しかし陵君に当たる事を考えていない。
そんな最強の連携を防げる相手はいないッ!!
「そ、そこまでッ!! 勝者、チームグリットッ!!」
あっという間にリーダーを倒しきり、勝者の宣言がされる。
一回戦初戦は宣言通り、僕らの圧勝で終わった。
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