ランダムビジョンオンライン

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リ・スタート

「…………ここは? 戻ってきたのか……?」

『リ・スタートです。皆様のレベルなどは初期状態に戻されました。二度目の正直に期待します……』

「どういうことだよ……」「ここは最初の場所なのか?」「マジでレベルが1になってる!?」

 最初の場所に戻された攻略組の全員は、状況がうまく飲み込めていない者と飲み込めてはいないが理解はできている者、すでに現状を把握できているの者にわかれているようだった。

「レベルは1に戻ったけど、スキルや職業とかはそのまま残っているようだな」

 このゲームをクリアさせることが神の目的と言っていたから、強くてニューゲームのようなものだろうか?

「……っは!? それよりなにより、ヒカリたちはどこにいるんだ!?」

 辺りを見回してみるが、どこにも姿が見えない。

「……そういえば、所持品扱いになるっておじさんが言っていたような……? もしかしてアイテムボックスにあるのか……?」

 俺はさっそくアイテムボックスの中を確認してみる。

「…………あった!! おそらくこれだろう!!」

 そこには、彼女たちの名前がそのままアイテムになったカードが存在した。

「とりあえず、全部使ってみればいいのか?」

 どうすればいいかわからないが、とりあえず選択して使用を選んでみた。

「ここは、どこです……?」「「気~持ちいい!!」」「窮屈だったのじゃ……」

 すると、俺の周りを囲むように今まで一緒だった四人……「ヒカリ」「クー」「キッカ」「ハク」が現れた。

「よかった!! みんなが一緒じゃなきゃ死んでも死に切れないところだったよ!!」

「ラン様!!」「「ラン君!!」」「主!!」

 俺は四人をまとめて抱きしめる。

「よかった……、本当によか「兄様にいさま!! 天下の往来でなんて破廉恥な!!」った……って桜狐さくらこ!?」

兄様にいさま!? その女の人たちは誰ですか!! 私というものがありながら!! 破廉恥極まりないです!!」

 そう言うと、桜狐さくらこは俺の耳をつかんで引っ張り上げる。

「い、痛い痛い!! 痛いよ桜狐さくらこ!? 耳が取れちゃう!!」

「自業自得です!! 破廉恥な兄様にいさまなど見たくありません!! だ、抱きつくなら私に……ごにょごにょ」

「待ってください!!」「「待った待った!!」」「主を放すのじゃ!!」

 そんな俺と桜狐さくらこのやり取りを見て、ヒカリたちが止めに入る。

「何ですか!! 邪魔をしないでください!!」

 桜狐さくらこは聞く耳持たずで俺を胸に抱きしめる。

「ラン様は悪くありません!!」「「ラン君は悪くないよ!!」」「主は悪くないのじゃ!!」

 四人は俺と桜狐さくらこの関係がつかめていないようで、攻めあぐねている。

桜狐さくらこさんや、この子達はさっきまで俺と一緒に冒険してくれていた仲間たちだ。NPCだけど、とてもとても大切な存在なんだ! 今は、離れ離れにならずにすんだことを喜んでいたんだよ……」

「そのとおりです」「「そういうこと~」」「そのとおりなのじゃ!」

 俺は一度桜狐さくらこから無理やり離れて、ヒカリたちのほうに避難する。

「そんな、兄様にいさま!! NPCと戯れていたなんて……」

 桜狐さくらこは泣きそうな顔で俺を見つめる。

「言ってくださればいつでも兄様にいさまのもとへと駆けつけましたのに!! 兄様にいさまの裏切り者!!」

 そう言うと、桜狐さくらこは逃げ出してしまった。

「ま、待ってくれよ!! 桜狐さくらこ!!」

 俺は桜孤さくらこを追いかけた。

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