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ギルド結成!

 あの後、返ってきた4人にせがまれて「完熟マンゴー」をあるだけアイテムボックスに入れられた。
 確かに美味しかったしここでしか買えないらしいので、まとめ買いをするのは賛成ではあったのだが………………アイテムボックスの項目をそれで1つ埋めるのは、なにかもったいない気がした。

 ここでアイテムボックスの説明をしておこう。
 アイテムボックスはレベル分の収納項目にひとつ辺り255個まで同じアイテムを入れられる。
 このゲームの上限レベルは1万なので、1万×255個まで最大で持てるようになるということだ。
 そして、このアイテムボックスはパーティー内で共有することができる。
 つまり、プレイヤーだけの場合レベル×パーティーメンバー数×255個まで持てるわけだ。
 このアイテムボックスはNPCも一応持っている。
 ただし、レベル分ではなく20項目と限られている。
 これは装備品なども含めた数であり、ポーションなどを考えるとドロップアイテムはせいぜい10個くらいまでしか持てない。
 なので、4人が「完熟マンゴー」を俺のアイテムボックスに入れたのは仕方ないことではある。

 しかし、これから俺がやろうとしていることをするためにはアイテムボックスがほとんど使えなくなるので、この「完熟マンゴー」はどうにかする必要がある。
 なので俺は、ギルド専用アイテムボックスが使えるようになるギルドを作ろうと考えた。

・・・
・・


「というわけで、ギルドを作ろうと思う!」

 俺は「完熟マンゴー」を買ってから戻ってきた部屋で、4人に宣言した。

「「どういうわけだしっ!?」」「ギルド……ですか」「我らの軍団というわけじゃな……」

 4者4様の反応(二人は同じだが)を返すメンバーたち。

「これから俺がやろうとしていることをするために必要なんだよ。異議はあるか?」

「「「「………………」」」」

「無いようだな。なら質問はあるか?」

「はい」

 そう言って手を挙げたのはヒカリだった。

「メンバーはここにいる5人でよろしいのですか?」

「もちろんそのつもりだ。これ以降増える可能性もないわけではないがな」

「はいはいっ」

 今度手を挙げたのはクーだった。

「そのやりたいことってなんなのさ?」

「あえて言うなら鍛錬だな。ちなみに一人で行動するから、みんなはその間自由にしてくれ」

「「「「………………」」」」

「他に質問はあるか?」

「妾から良いかの?」

 そう言って、ハクが手を挙げる。

「妾たちがいない方が良いということかの? 危なくはないのかえ?」

「大丈夫だ。経験値の問題で、一人の方がいいんだよ。お前達がいらなくなったとかではないよ。……他には?」

「「「「………………」」」」

「無いようだな。なら早速教会に行くぞ?」

「はい、ラン様」「「かしこまり~」」「了解なのじゃ」

 俺達はギルドを作るために教会へと向かった。

・・・
・・


「というわけで、ギルド「半神と愉快な仲間達」始動だ。これからもよろしくな?」

 教会にて登録料を払いギルド「半神と愉快な仲間達」をつくった。

「私たちにぴったりの名前ですね」

「良いんじゃない?」

「わかりやすいよね」

「うむ。名が体をしっかり表しておるな」

 4人とも感慨深いようだ。

「ってことで、俺はこれからは基本的にこのギルド専用アイテムボックスを使う。鍛錬の間にここに素材なんかが貯まるから、適当に売ってくれ。そのお金は自由に使ってもらっていいからな? まぁ、みんなでしっかりと分けて使えよ?」

「はい、ラン様」「「かしこまり~」」「わかったのじゃ」

「それじゃあ宿に戻って食事にするか。その後は、このあとしばらくできなくなるから楽しませてもらうぜ?」

 これからしばらく一人で行動するからな。
 たまらないようにしっかりと発散しておかなくちゃな。

「んじゃ宿へ行こうか」

「はい、ラン様」「「かしこまり~」」「わかったのじゃ」

 こうして俺達は宿に戻った。
 そのあとはまぁ……ご想像にお任せするよ。
 ただ、一人あたり4、5回はやったとだけ言っておこう。

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