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日常の塔③その2
あの濡れ濡れになった噴水から15階への階段までは、順調に進めた。
しかし、その階段を上った先は広場になっており、そこに大量のモンスターがいたのだ。
全部で100体以上はいたと思うそのモンスターたちは、いくら自分たちが強いといっても、疲労してしまうほどだった。
そして現在はというと…………広場の真ん中で休憩しているところで、四人で背中をあわせて座っている。
あの大量のすべてのモンスターを倒し終えた俺たちは、その場に倒れ込んだ。
しばらく寝転がったあと、なんとか気力が回復して現在のように中央にまとまったという状況である。
「はぁ……マジで疲れたよ。さすがにあの数はないぜ……」
「そうですね。体力よりも気力が持っていかれましたね……」
「「どうか~ん。あれはないよね……」」
「なんかのトラップだったのか? それとも、今までモンスターにほとんど出会わなかたことと関係しているのか?」
「おそらくそうでしょう。この広場がリポップ場所だったのだと思われます。今まで出会わなかったのは、私たちの強さを感じていたのではないでしょうか? そのために数に頼ったのでは?」
「そうだねぇ……この塔のボスはジャイアントスネークだから、塔の中のモンスターを操っていたのかもね?」
「ですです。ジャイアントスネークは狡猾ですからね……」
「……ちょっと待ってくれ、ってことは何か? 塔のボスは、その塔の中のモンスターに指示を出せるってことか?」
「その通りです。ボスモンスターの知能や性格によって、塔の内部はかなり変わると聞きました……」
「その通りだよ。ボスモンスターによっては、雑魚モンスターがまったくいないところもあるんだよ?」
「そうそう。逆に、フロアごとに今みたいな大量のモンスターと戦わなきゃいけないところもあるしね……」
「そうなのか……」
俺は天井を見上げて少し考える。
さっきの日常の塔②では、たまたま簡単にクリアできたが、やはりダンジョンの攻略というのは一筋縄ではいかないのが当たり前のようだ。
「さて……っと、そろそろ行きますか?」
そういうと俺は立ち上がる。
「そうですね……」
そう言ってヒカリも立ち上がる。
「「うわっとと」」
二人がほぼ同時に立ち上がったことでバランスを崩し、クーとキッカが後ろによろけた。
「もうっ! 立つなら先に言ってよね?」
「そうだよっ! 私たちのことも考えてよねっ!」
「すまんすまん」
「すみません。考えていませんでした……」
「「ぶぅ……」」
「悪かったよ。ごめんな?」
「私も謝ります。すみませんでした……」
「まぁいいけどね?」
「ラン君とヒカリが息ぴったりなのはわかってたことだもん」
「そうか?」
「そうでしょうか?」
「絶対そうだよっ! 今だってそうじゃない?」
「そうそう。ホント、打ち合わせてるみたいだよね」
「まぁいいじゃないか。それは置いておいてもな? 今は先に進もうぜ?」
「ラン様に賛成です。早く行きましょう? 私たちには時間がないのですから……」
「「そうだったね」」
そう言うと、二人も立ち上がる。
「よし、行くぞ」
それを確認した俺は、先へと歩き出した。
しかし、その階段を上った先は広場になっており、そこに大量のモンスターがいたのだ。
全部で100体以上はいたと思うそのモンスターたちは、いくら自分たちが強いといっても、疲労してしまうほどだった。
そして現在はというと…………広場の真ん中で休憩しているところで、四人で背中をあわせて座っている。
あの大量のすべてのモンスターを倒し終えた俺たちは、その場に倒れ込んだ。
しばらく寝転がったあと、なんとか気力が回復して現在のように中央にまとまったという状況である。
「はぁ……マジで疲れたよ。さすがにあの数はないぜ……」
「そうですね。体力よりも気力が持っていかれましたね……」
「「どうか~ん。あれはないよね……」」
「なんかのトラップだったのか? それとも、今までモンスターにほとんど出会わなかたことと関係しているのか?」
「おそらくそうでしょう。この広場がリポップ場所だったのだと思われます。今まで出会わなかったのは、私たちの強さを感じていたのではないでしょうか? そのために数に頼ったのでは?」
「そうだねぇ……この塔のボスはジャイアントスネークだから、塔の中のモンスターを操っていたのかもね?」
「ですです。ジャイアントスネークは狡猾ですからね……」
「……ちょっと待ってくれ、ってことは何か? 塔のボスは、その塔の中のモンスターに指示を出せるってことか?」
「その通りです。ボスモンスターの知能や性格によって、塔の内部はかなり変わると聞きました……」
「その通りだよ。ボスモンスターによっては、雑魚モンスターがまったくいないところもあるんだよ?」
「そうそう。逆に、フロアごとに今みたいな大量のモンスターと戦わなきゃいけないところもあるしね……」
「そうなのか……」
俺は天井を見上げて少し考える。
さっきの日常の塔②では、たまたま簡単にクリアできたが、やはりダンジョンの攻略というのは一筋縄ではいかないのが当たり前のようだ。
「さて……っと、そろそろ行きますか?」
そういうと俺は立ち上がる。
「そうですね……」
そう言ってヒカリも立ち上がる。
「「うわっとと」」
二人がほぼ同時に立ち上がったことでバランスを崩し、クーとキッカが後ろによろけた。
「もうっ! 立つなら先に言ってよね?」
「そうだよっ! 私たちのことも考えてよねっ!」
「すまんすまん」
「すみません。考えていませんでした……」
「「ぶぅ……」」
「悪かったよ。ごめんな?」
「私も謝ります。すみませんでした……」
「まぁいいけどね?」
「ラン君とヒカリが息ぴったりなのはわかってたことだもん」
「そうか?」
「そうでしょうか?」
「絶対そうだよっ! 今だってそうじゃない?」
「そうそう。ホント、打ち合わせてるみたいだよね」
「まぁいいじゃないか。それは置いておいてもな? 今は先に進もうぜ?」
「ラン様に賛成です。早く行きましょう? 私たちには時間がないのですから……」
「「そうだったね」」
そう言うと、二人も立ち上がる。
「よし、行くぞ」
それを確認した俺は、先へと歩き出した。
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