ゼロからは始めないチーター生活

チャカギ高木

8話 スキル取得

メルに手を引っ張られるがままについて行くと
初めからいきなりメルの部屋へと連れていかれた…

流石王国のトップの娘だけあって部屋はバカでかかった。
(多分俺が日本に居た頃の部屋のざっと10倍はあるだろう)

かと言って物が沢山ある訳でもなく
ベッド、机、棚、後は少し多めのぬいぐるみ達。
見たことも無い動物のぬいぐるみだったが、どれも可愛かった。
クローゼットを開けてみると中には高価そうな服が沢山掛かっていた。

「どう?意外と女の子らしい部屋じゃなくてがっかりした〜?」

したかしてないかで言われたらまーしたかな。
でも別に恋人でも無いし…

「がっかりと言うより意外かな〜って。
でもぬいぐるみとか沢山あるし、そこら辺はやっぱり女の子らしいね」

「私別に女の子みたいな部屋に全く憧れないんだけど〜
でもぬいぐるみはあればあるほど落ち着くし何より可愛いから大好きなんだよね〜」

(可愛い……)

「ぬいぐるみは肌触りが良いから俺も嫌いじゃ無いよ。
後この部屋意外とまとまってて良いと思うよ!」

「ありがと〜」

それに思ったが、部屋に物が沢山無い方が夜の営みを行う時も……

なんでもない。
別にメルとヤりたいと言う事ではない。
単純に……ね?
(こう言う思考は高校生だから許して欲しい。)

「メル!他の部屋も見て見たいし案内してくれ」

「任せて!」

この後は、俺が今日寝る寝室やら、キッチンやら、
ザンゲスのトレーニングルーム…… ︎
いろんな部屋を紹介してもらった。

最後にメルが特別見て欲しいと言う
秘密の部屋のような書斎に案内された。

「私意外と読書が好きでよくここにこもって読んでるの。
部屋は広すぎるからこう言う狭い所で読む方が落ち着くのよね〜」

「ほー、凄い難しそうな本を読むんだね。
俺なんて漫画しか読まないから羅列された字を見るだけで吐き気がしてくるよ。」

「漫画?絵本見たいな物なの?」

そうか。
こっちには漫画は無いのか。
ん…まーそりゃそうか。

「絵本にちょっとセリフとかを付け足したりしたものかな?」
 
無論ユウタは異世界系の話が好きである。

「面白そう!今後読ませて〜」

「勿論!」

こうしてその後メルはオススメの本を何冊も俺に見せてきた。
どれも字が小さ過ぎて死んでしまいそうだった。
ユウタは漫画のような物はないかと物色していると、
隠されたように並べられた本の後ろに一冊の本が置いてあった。
それは不思議と光を放っていた。
漫画なのか?
なんて思ったりもして見たがどうもそうではないらしい。

表紙を見れば分かるが、ここの言語でも前の世界の言語でも無い
不思議な言葉が一行書かれていた
この本がなんなのかメルに聞いて見た

「メル〜、この本は何について書かれてるの?」

「……ん??見たことない…。」

「開いてみるよ。」

「う.......、うん...。」

ユウタはちょうど真ん中ぐらいのページを開いた。
何が書いてあるのかと覗こうと思った瞬間…

「…………………………………………!!!!!!!!!!!!!!!!!。」

「うっ…………………」

突然半端ないほどの光に包まれた。

眩し過ぎてつい声が出てしまった。

数秒間光に包まれ、ようやく元の明るさに戻った。
メルも俺も特に異常はないように見える。

「なんだったんだ今のは?
眩し過ぎて目がイかれそうだったよ」

「私も異常は無さそうだし、なんだったんだろう。
ん?…ちょっとその本見せて」

「ん?…おう」

「やっぱり何か書かれているわ!」
【スキル:パーフェクトセンテンス】

「ヒカリ二ミチビカレシヒトココニテチカラヲヤドス」

「って書いてあるわ!
何か力が宿った感じある?」

「いや、全く無い」

てか今のスキルってなんだよ!
ここの言語でも無いのに読めてたぞ!
翻訳でもしたってのか??

『スキル:パーフェクトセンテンス取得』

ん?なんだ今のは…
脳内に誰かの声が響いた…
少なくともメルの声では無さそうだ。
まー疲れてるだけかな…

そしてこれがユウタの最初の取得スキルとなった


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