階層ボスだけど暇なんで冒険してもいいですか?

つくつく

19協力しましょう

レヴィが周りに狼を出現させ一斉にフェンリルに放つ。その瞬間。フェンリルは、素早く察知しジャンプする。それを狼達も追いかけるが間に合わない。フェンリルは、壁をかける。
フェンリルは、壁を蹴りこちらに向かって一直線に飛びついてくる。
それにエルザはフンと槍を振るう。刹那フェンリルは煙のようになり姿を消す。
気づけば、離れた位置でこちらを見ている。
『我が土地を荒らすか!?人間!!』
モンスターが話せることに驚いたのか冒険者に動揺が広がる。
『我が何をした!!我がー』
エルザ「静かにせよ!」
エルザの一喝がフェンリルの言葉を遮り、冒険者達も静かになる。
エルザ「私は私のために貴様を殺す。貴様も貴様のために私を殺す。単純ではないか。早く構えろ。これ以上私の興を削ぐな」
『人間如ぎがァァ!!!いいだろう!貴様の望みどおり殺してやる!!』
そう言って今まで以上のスピードで飛び出す。
それにエルザも突撃する。
正面からフェンリルの突撃を受ける。
衝撃が後ろまで伝わり、エルザの後ろの地面に亀裂が入った。
『っが!?』
とフェンリルの驚いた声が聞こえる。
エルザが正面から受け止めたのだ。
エルザ「どうした?この程度か?」
『どこまでも我を愚弄するかぁ!!!!』
そう言ってフェンリルは、さらにスピードを上げて走る。
それにエルザは深い笑みを浮かべると
エルザ「いいぞ!いいぞ!もっとだ!もっと私を楽しませろ!」
エルザに飛びかかり攻撃をしてるがその全てが受け流されている。
フェンリルは、着地すると息を荒げながらエルザを睨む。
エルザ「どうした?もう限界か?」
その時だった。フェンリルは、背後に現れた虎の前足にあたり吹き飛ぶ。そして、激しく壁に衝突する。
フェンリルは、フラフラとしながら立ち上がる。そして、レヴィとクロを見る。
『む?お主らは確か…。何故そちら側にいる?』
クロ「レヴィ。トドメをさせ」
それにレヴィはクロを見る。その瞳をクロは見返すと、後ろ頭を掻く。
クロは気づけばフェンリルに真横におり、頭をポンと触る。
すると、フェンリルは、口から血を吐きながら倒れた。
クロはその様子を見下ろすと、何も言わずに戻った。


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