異世界モンスターブリーダー ~ チートはあるけど、のんびり育成しています ~
反逆の狼煙
魔王軍に潜伏して、俺が処女を散らした夜から3日が過ぎた。
その後の俺は昼は魔王軍の食堂で汗を流し、夜はルーミルに可愛がられるという、ある意味で充実した日々を過ごしていた。
「んんっ。いいぞ……。ロスト。ここ数日のキミの上達振りは大したものだ……」
俺に体を舐められたルーミルは、白色のシーツをガッツリと掴みながらも快楽に耐えているようであった。
「ワタシはこれまで数々の女性を抱いてきたが、キミほど性に対して貪欲な子は初めてだよ……」
ふふふ。そりゃそうだよ。
何を隠そう俺は、外見こそは年若い美少女だが、内面は男子高校生そのものだからな。
初日はルーミルの攻めを受け入れることしか出来なかったが、最近ではこちらが主導権を握る時間も増えていた。
あまり男子高校生の性欲を舐めないで欲しい。
ルーミルのような美女が相手ならば、24時間ぶっ通しでエロいことが出来る自信があるぞ。
ぐへへへ。
ルーミルのような厳格な雰囲気を持った美女が恥辱に耐える姿はたまらないものがありますなぁ。
……。
…………。
いや。違うよ?
俺がルーミルに献身的な奉仕を続けているのは、少しでも彼女に気に入られた方が、魔王に関する情報を引き出すことが出来ると考えたからだよ?
実際、ここ数日の間に俺はルーミルから、魔王イブリーズと、玉座の間に関する有益な情報を色々と仕入れることに成功した。
おそらくこのタイミングでカプセルボールを使用すれば、ルーミルを捕獲することは可能だろう。
そのまま『命令権』を行使してペンダントを奪うところまでは、スムーズに実行できるに違いない。
悪魔の使徒 等級S LV40/40
生命力 1012
筋力値 1585
魔力値 1277
精神力 885
スキル
魔人斬り
だがしかし。
ここで問題となってくるのはルーミルの部屋を24時間体制で警備している2体の悪魔の使徒である。
残念ながら今の俺には悪魔の使徒を単独撃破できるような能力はない。
少しでも俺が不信な動きを見せようものならば簡単に首を刎ねられてしまうだろう。
「……ロスト。今夜も凄く良かったよ。」
行為が終わるとルーミルは上機嫌にYシャツのボタンを留めていた。
「私、寂しいです。もう少し一緒にいることは出来ないのでしょうか?」
「……ああ。本当にごめんな。規則なのでワタシはどうしても他人と一緒に眠ることが出来ないのだよ」
ぐぬっ。ぐぬぬぬぬっ。
結局、今夜もペンダントを奪うことが出来なかったか。
一緒のベッドで眠ることが出来れば、寝ているルーミルからこっそりペンダントを奪うことが出来るのだが、彼女の決意は固いようである。
魔王城のセキュリティ規約に対する意識の高いルーミルを出し抜くことは出来そうにない。
仕方がない。
出来れば避けたかったのだが、こうなったからには最終手段を使うことにしよう。
泣いても笑っても明日、全ての決着がつくだろう。
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