森の力で異世界を楽しむ

ユト

1話 自分の力

僕は穴に吸い込まれた。これは何度考えても実際に起きた事実だ。うん、可笑しい。なんで、穴に吸い込まれるんだよ!!しかも、なんで見たことのない森にいるんだよ。さっきいた、山の木じゃないからそれはすぐに分かった。ホントは分かりたくなかったけどこれらの可笑しな事実を照らし合わせて考えるにこれはズバリ異世界転移ですね。あはははは……、泣きそう。自分で言うのも変だけどなんでこんな、平凡な男子がこんな普通じゃないことを体験してるんですか。だれでもいいから教えてくれ!!

「ブヒッ、ブヒブヒ」

あー、もういろいろ整理したいのになんでこのタイミングで猪のモンスターが出てくるのかな。というか、僕なんにも武器持ってないんですけど。うん、これ普通に死んだ。逃げよう、逃げる以外の選択肢は全部死ぬって意味だからね。

「ブヒー」

「なんで、追いかけてくんのー!!」

なんでもいいから、助かる方法を探さないと。なんで異世界でこんな苦労してんだよ……。ん?異世界?異世界といえば……魔法?
そうだ、魔法がある。使えるかどうかは知らないけどなんか出ろ。出てくれ。そう念じながら猪に向けて手を向けた。

「ブヒー」

「なんで、なんにもでないのー!!」

死を覚悟したそのとき、

「ブッ、ブヒブヒ……。」

何故か猪のモンスターが倒れているのだ。手からなにか出たような感覚はなかったけど……。

「大丈夫ですか?」

突如、木の上から声がした。

「え?あ、だ、大丈夫です。」

「よかったです。怪我などはないみたいですね。」

こんなときに、言うことではないかもしれないが、

「綺麗だ……。」

「え?あ、な、なにを……。」

その少女は顔を真っ赤にして挙動不審になっている。

「あ、いええ~っと、さ、さっきのはあなたが?」

「は、はい。そうです。」

僕も彼女も取り繕ったかのように、話の話題を変えた。

「そ、それにしても、この場所にたどり着いた方なのに何故ボアスタンプが倒せなかったのですか?」

どうやら、さっきの猪はボアスタンプというらしい。

「それが、いろいろありまして……。」

彼女に転移のことなど、この世界に来てからを話すと……。

「そうだったんですか。それなら、あのモンスターが倒せなかったのも納得ですね。」


「え?僕の話信じてくれるんですか。」

「信じないもなにも、このまま放っておくわけには、いきませんからね。」

今日一番のよかったことは、彼女に会ったことかもしれない。

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初心者ながら、頑張って書いてます。
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