俺はモブとして生きたいが、何故か周りに注目される…

東堂 アヤト

プロローグ

『何でこんなことになった…!』

『俺はただのモブだぞ!』

『…なんで、何でこんな事になるんだ!』

『何でこんな訳も分からない事に…』






〜数時間後にさかのぼり…時は現代の日本〜

俺の名前は石月 カイト…今年から高校一年になる高校生だ。

成績は中ぐらい、運動もそこそこ出来るぐらい、特にハプニングなんかには無縁なごく普通の高校生いわゆる
『モブ』である。

みんなは『モブなんか嫌だ〜』  『主人公になりたい!』
などと思っているかもしれないが、俺はモブであって良かったと思っている!

むしろモブとしてのプライドまである『スーパーエリートモブ』だ!

普通の学校に行き、普通に勉強をし、普通に帰宅して、
普通に寝る…。

などとごくふつぅ〜の生活を送っている…

にも関わらずどうにも学校に行くと視線を感じる…
何故だ?






こんにちは僕は山田と言います。
あ、ただのモブなので覚えなくても大丈夫ですよ。

それよりも僕の前の席に座っている石月くんの話をしよう…。

僕のクラスの石月くんは…いわゆる人気者である。

しかし普段自分から話しかけないので皆気を使って極力話しかけないようにしている。

石月くんは勉強もできて、スポーツもできて、事件があるといつも解決してくれる。

故にクラスの人気者である。

なのに石月くんは周りとあまり話さない…どうしてだろう。



一方その頃カイトの心の中では…

何で周りからこんなに見られてるんだ?
俺はただのモブなのに…

まさか…!俺のモブ力が高すぎて余計目立っていたのか!?

〜天の声〜
(※違います。全くもって違います。)



キーンコーンカーンコーン。

下校のチャイムが鳴り、俺はいつも通りの道で帰る。

いつもと同じ光景の中で1つ違ったのは道路に横たわって動かない死体と血が付いたナイフを片手に突っ立っている男が一人いることだ。

そしてナイフを持った男は俺の方を向き、言葉を発しながら俺の方に走ってきた。

『おい坊主…今…見たよな…見たよなぁぁぁぁ!!!!!』

グサッという音がして気づいたらナイフが腹に刺さって服に血が滲んでいた。

『あぁ、お、お前が悪いんだぞ…お前が見なければこんなことには…そうだ俺は悪くない…そうだそうだよ!』

などと男がほざいている時カイトの意識は朦朧としていた。

(あ、ヤバッ死ぬわこれ…何で何でだよ…俺は…ただの…モ…ブッ…なの…に…)





なんだ?誰か俺を呼ぶ声がする…。

『…い、…ーい、おーい!』

その声を聞き目を覚ます筈がない俺が目を覚ました場所は真っ白な空間に椅子が一つある部屋にいた。

その部屋には椅子ともう一つ少女がいた…

『あ、起きた起きた。』

『…アレ…ここ…は?』

そんな俺の質問には答えず自分の自己紹介をしだす…。

『私の部屋にようこそ!私の名はウリエル。天使っぽい名前だけど女神です!』

 これが俺と自称女神の出会いだった…。





おはこんばんにちは!
今日も自分の小説を読んでくれている読者さんいつもありがとうございます!

今回二作目を出したのですが、いかがだったでしょうか?

気に入ってくれた方はぜひ自分の処女作
『俺の能力の使い勝手が悪すぎる件について…』

も、読んでくれると嬉しいです!

あと最近投稿出来てなくてすみません!
少し忙しくてあまり投稿出来ないかもしれませんが、
これからもよろしくお願いします!



コメント

  • ノベルバユーザー601402

    ごくごく普通の生活からガラッと変わってしまったストーリーが深く読めました。

    0
  • 抹茶ラテ

    こういう話好みなので、応援したくなります(*・ᴗ・*)و
    頑張って下さい(๑و•̀ω•́)و

    0
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