レベルも知識もチートな俺が異世界で

茉 光莉@レベちち

第05話 疲れた体には、やっぱり…


「このくらいあれば足りるだろ…」

そしてオウキは、薪を拾い終えてキャンプ地についていた

「ただいま〜」

「オウキさん、おかえりなさい!」

ドスン…!カラン…!
「帰ってこれた…」

「お疲れ様です〜遠くまで取りに行っていたんですか?」

リアスは、取ってきた薪に火をつけていく

「いや、近くで取っていたんだけどね…。」

オウキは、先程の戦利品をリアスに見せた。

「え!これは、トロールの素材ではないですか!?」

リアスは幽霊でも見るような引きつった顔でそう言った

「薪を集めていたら急に出てきたんだ…」

「それでちょっと時間かかっちゃって。」

リアスがかぶせて言った

「この短時間で、トロールを倒したんですか!?」


「え?短時間?」


「トロールは、ギルドでB級のモンスター登録されているんですよ!」



「それよりも怪我はありませんか?」

「ああ!自動回復スキルで傷はもう大丈夫!」

「そうですか…よかったです…。…?!」

「ちょっとオウキさん…自動回復スキルって言いました……?」

「そうだ、スキルでリアスに聞きたい事があったんだ。」

「自動回復スキルなんて聖堂の司祭様や王国騎士長クラスの方しか持っていないですよ!!」

「そうなのか…?」
(超自動回復なのは黙っておこう…)

「そんなものを皆が持っていたら薬屋は廃業です…。」

確かにそうだとオウキは思った

「それはそうとリアス、エクストラスキルって知ってる?」

「はい!知っていますよ!」

「エクストラスキルというのは、
その人の天啓のようなもので、1人に1つ宿ると言われていて…」

「えっと…1つだけなの…?」

「町の司祭様はそうおっしゃってました!」

(いや待って、俺3つくらいあるんですけど…)

「持っているだけでも珍しいんですよ!」

「私のエクストラスキルは、物品や素材を詳しく調べ知る事が出来るスキルです!

「すごい便利そうだな!だからさっきもトロールの素材とすぐにわかったんだね!」

「そうなんです///」

リアスは照れながらも、作っていたご飯を差し出してくれた

「はい!できましたよ!」

「うわ!美味しそうだな!」

(最近は、忙しくてコンビニの弁当ばかりだったもんな...)

キノコ、山菜といった山の幸がたっぷりと入った白いスープに塩焼きにされた川魚だった

「ぴゅぴゅい!」

「お魚は、ピーさんが取ってきてくれたんですよ!」

「すごいな!ピーさんありがとうな!」

(あれ〜水嫌いなんじゃないの〜笑)

「ぴぴゅい」(`・ω・´)ドヤァ


「それじゃいただきまーす!」

バク...モグモグ...

「こ、これはっ!」

(感じる。キノコのコリっと感、山菜のシャキっとした歯ごたえ...)

(それでいてキノコは、まるでお肉のような厚みに後からふんわりと鼻を撫でて香る匂い。)

(これが山菜のさっぱりとした味わいと絡まり、また一層とバリエーションを増やしている...)

(極めつけは、このスープッ!濃厚な味わいに味の深み!)

(まさにこれは...山の...)

「宝石箱や〜!!」

これが山頂ならやまびこが返って来るような声だった。

ビクッ!!

「っええ!?」

リアスは、少し引いたような驚きの表情だった。

オウキは、ハッと我にかえる

「あぁ、ごめん...急に大きな声だして...。」

「リアス!めちゃくちゃ美味しいよ!」

「お口に合ってよかったです///」

魚も食して、お腹も満たされ
オウキは、疲れが吹っ飛んだような満足した顔だった。

「ふ〜。ごちそうさまでした!」

リアスも、食事を美味しく食べてくれて満面の笑みだった

「はーい、お粗末さまです!」

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