~魂~ IN OUR SELF

うみかぜ

第55話 ごめんなさいっ!

オドマーテスに仕事をしていいかの、許可が降りた。そして、次の日の朝。




遠くから声が聞こえる。目の前は暗い。そしてその声は少しずつハッキリとしたものになっていく。ゆっくりと目を開けてみる。そこにはガールナーとジャータがいて、リョウを覗き込み、笑いながら「朝ですよ。」と言っていた。リョウはベッドから起き少し緊張しながら朝食を食べに行く。別に寝坊した訳じゃない。きっとガールナーもジャータも眠れなかったのだろう。リョウもそうだった。おかげで睡眠時間は3時間くらい。でも、最初はみんなそうだと思う。緊張しない人などいない。
「いただきます。」
いつもよりも静かな食事。でも、リョウはこの雰囲気は嫌いではなかった。上品さがある。勝手ながらこの空気・・を楽しんでいた。

朝食を食べ終わると歯磨きやら、着替えやら朝の身支度をした。準備が終わってもリョウは何回も持ち物をチェックした。普通、学校などであれば持ち物などは大体どこかに載っている。だけど、今はそんなものはない。まだ、大人じゃないけど、子供でもない。リョウは「これはいらない。いや、いざと言う時.........。」など行ってかなりの荷物のリュックサックを背負い家の玄関に行く。ガールナーとジャータは既にそこにいた。リョウと同じで凄い荷物だ。
「すごい荷物になってしまいましたね.........。」
「まあ、何日向こうにいるか分からんし、しょうがないかな.........。」
「というかさ、荷物少ないとなんか不安にならない?」
『めちゃくちゃ分かる。』
みんな同意だった。

そうしてみんな揃い、家を出発した。
昨日と同じように空中に浮く電車の様なものに揺られること20~30分。星の中心ギャラスに到着。
そこから徒歩で、宇宙倉庫に移動した。商店街のような所を移動し、周りがないもない更地に出た。そこにぽつんと1つの入口があった。しかも、超巨大だ。
どうやらこの星の宇宙倉庫に到着したらしい。少し先を見ると宇宙船が飛んでいっているのが分かる。音も、もちろんしている。
入口の受付のような人に仕事を依頼したことを言うと少し待つように言われ、するとそこに、ビマックが現れた。
「どうも、おはようございます。昨日ぶりです。」
「おう、おはよう。それと、もう仕事を受けたんだし、敬語使うと疲れるだろう。敬語はなしで構わないぜ。」
「了解です。」

軽い挨拶をして、こっちだ、と案内されて宇宙倉庫の奥へと進んでいく。
少し狭めの部屋へと案内された。そこには3人分の着替え(宇宙服)が用意されていた。
「えっと、ここが更衣室だ。」
そう言ってビマックは出ていった。
「よしっ、じゃあ俺たちも着替えるか。」
「.........え、えー!?」
ガールナーは体に手を抑えて後ろに下がっていき、壁にぶつかり「いてっ、」と言った。
「私、女子なんですけど.........。」
「あっ、.........」
「出てって!!!」
「うわぁぁー。」
魔法を使って部屋の外にリョウとジャータを追い出したガールナー。
「おい、お前達どうした!?」
とビマック。
「いや、更衣室はさ.........。ちゃんと男女別に分けておけよォ。こんな馬鹿広い敷地なんだからさ。」
「すまん.........。男子更衣室は少し離れているから今から、案内しようと思ったのだが、」
「え、ここ女子更衣室だったの?」
「そうだが.........。」
「分かりにくいですね.........。」
「てっきり、もうそのままそこで3人で着替えろ。ってことかと思ったよ.........。」
『ハハハ、』

完全に馬鹿をした3人だったが、これはこれで緊張がほぐれたらしい。

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