~魂~ IN OUR SELF

うみかぜ

第30話 だから言ったじゃないか

宇宙船でリョウがあったリージャード〈武道家〉とだけ最初に言ってあったがそれ以上の話は聞いてなかった。そのリージャードは実は宇宙1と言われている、オドマーテスだった!?





『リョウあんた凄いわよ! 宇宙1の方に修行をつけてもらえるなんて!』
「本当、光栄ですよ! ガールナーがここまで驚いているなら本当と分かりますし。でも、俺がそんな宇宙1のお方に教えてもらうなんて.........武道未経験の俺が、本当にいいのでしょうか.........。」
リョウは恐縮している。
それはそうだ。リョウは今まで普通に暮らしてきた。戦ったことすらない。もってのほか、宇宙規模の事など頭の片隅にもなかった。

しかし、オドマーテスの反応は変わらず、
『いや、むしろワシから頼みたいぐらいじゃ! 凄い才能を感じる。これから行く星〈シャスタ〉星は技術力の塊の星じゃ。とても練習する時の環境が良いぞ!』

「ヤバすぎる。」

宇宙好きのリョウはテンションが上がる。
今まで特に凄いリアクションをとっていなかったが宇宙に今いること。宇宙船に乗っていること。
全てにおいてリョウは興奮していたのだ。
語彙力がなくなるほどだ。


「なんて事だ。自分が知らない事、いや聞いたこともないようなことがこんなにあるなんてさすが宇宙だ。でも、宇宙1なのになんで、先程の闘いで苦戦をしていたのですか?」
リョウがそうオドマーテスに問う。 
オドマーテスは今の今まではご機嫌な「顔」だったがリョウにその質問をされて少し不愉快そうな「顔」になっていた。しかし、話し始めた。



『見ての通り、ワシは歳なのだ。無理をすると死んでしまうかもしれん。だから先程は、もっとパワーは出せると分かっていてもなるべく体に負担がかからないように抑えていたのじゃ。分かるだろ? リョウ。お前なら。』


リョウはうなづいてこう答えた。
「はい。相手と闘うことはいくら自分が強くて、パワーがあったとしても自分対しての免疫力がなければやられてしまうと。相手にダメージを与えても自分に返ってきてしまう。そういうことですよね?」
『そういうことだ。その分魔法はいいよな。自分の魔力を消費するだけだから。』
と言ってオドマーテスとリョウはガールナーを凝視した。

『え? ちょっと何よ!? 私の顔に何か書いてあった!? お弁当でもついてた!?』
何故か慌てるガールナー。すると、
「えー? 今の話の内容から分かるでしょ?
普通。」

リョウは怪しそうに、目を細めた。しかし、ガールナーは先程から表情を変えずまだ、悩んでいる様子だ。恐らく話しを聞いていなかったのだろう。


(なんか、私ずっと見られてるけど、何も変なことはしてないわよ!? ただ『リョウあんた凄いわよ! 宇宙1の方に修行をつけて貰えるなんて!』って言ってから寝てた・・・だけだから。 というか寝相は私いい方だから何もできないのにどーして?
もう面倒くさいから無視しよーう。)


「あ! そっぽ向いた! 逃げたよ。動いてないけど、話からは逃げたよ!ん?」
リョウは何か思いついたかのようにガールナーを見つめる。
「ガールナーさ。」
「何よ!」
「もしかして……話、聞いてなかった?」
「え!? なんで分かったの?」
「ぶっ……ブハァァァ! さすが天然のガールナー。言わなければごまかせたかもしれないのにブッ! 言っちゃったよ! 」

 
リョウは腹を抱えて笑った。それに対してガールナーは頬を膨らませて、俯いた。


「馬鹿にしないでよね! 魔法を使えるの私だけなんだから! 」
それを言った瞬間、凄い勢いでガールナーの方に目線がいった。

『分かってるじゃねぇーか!』
リョウとオドマーテスの声は見事にハモった。そして、ガールナーもやっと気付いたようだ。
「あ、すいません……。」
「まあ、いいさ。久しぶりに若いものと会えて嬉しいよ!まあ、それにリョウも魔法使いになれないこともないのじゃがな.........。」
最後の方は声を細めていた。
「あ、ちなみにオドマーテスさんって何歳ですか? 」
ここぞとばかりにリョウは聞いた。



「こう見えても760歳じゃ」
『ええー!?』
「ワシの種族は長生きなのだ。 50歳で大人と言われ。それからずっと600歳辺りまで戦闘力は強いまま変わらん。」


どうやら地球人の10倍程生きれるらしい。


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