~魂~ IN OUR SELF

うみかぜ

第21話 分からない

プルス部隊の、ツムット、ツバラ、スルス、ロースタは自分を犠牲にして、ハンバスとサザナに攻撃した。




「うおおーーー!!!クソッ!!裏切り者にやられるとは!!」
(ガシッ)
「何をするんです! ハンバス様ー!!」
「決まってるだろ」
「えっ……」
「てめーを盾に使うんだよ!!」
「うっ!ウゴッッ!!」




(スー……)





「ツムット……ツバラ……スルス……ロースタ……どうしてここまでして……私達を……。」
ガールナーにも覚悟はあっただろう。自分が所属しているのは戦闘部隊だ。いつか死人が出てもおかしくない。でも、それはあまりにも突然すぎて、実感がなかった。いつも、何気ない日常にいた5人組。それが突然壊された。そう考えるとやるせないものが心に残る。悔しい。悲しい。許せない。ガールナーは心が迷子だった。


「…………」
リョウは何も言わなかった。いや、言えなかった。自分の目の前で人が死んだ。しかも、自分達を守るための自爆。今、ここでリョウは今更ながら、自分が本当に殺し合い・・・・に参加している実感が沸いた。戦闘ごっこなどではない。死んだやつは二度と戻ってこない。死んだ人はそこでゲームオーバー。リョウは、まだ舞い散る砂ぼこりを見ていた。ぼんやり見える。あの4人がいなければ、絶対助からなかった。これで、終わった。でも、まだ何故か「安心」の2文字は出てこなかった。徐々に砂ぼこりが消えていく。奥に何かいる。それはここにはいないはずのやつだ。
その影は2人をドンドンと絶望へと突き落とす。


「うそ……嘘よ.......。 」
「そんな、訳が!」

「へへへっ。俺が死ぬとでも……思ったか!ダメージはくらったがまだまだ闘えるぜ。」

「どうやって生き延びた.........?」
「サザナが俺様に命を授けたのだ。」
「そういうことか……仲間を犠牲にして自分だけ助かったと。」

……

「許さない……絶対に許さない!! 私の大切な仲間を!!返して!」
ガールナーは泣き叫ぶ。リョウは、普段であれば頭痛が走る程の音だが、今は全く気にならない。

「残念だったな。せっかく仲間がお前達のために命を懸けたのに、俺様を倒せなかったんだからな!ではな、じっくりと先程、くらった分、存分に返してやる!!」

「!!?」
ハンバスはガールナーではなくリョウに向かって物凄い勢いで突進しにいく。


(ドゥン!!)
「ガハッ!」

「リョウ!!」
「………」
「リョウ!!!」
ハンバスの突進はリョウの腹に直撃した。リョウは声をあげることもできず、その場に倒れ込んだ。
リョウは闘う気力がなくなっていた。


「なんだなんだ?さっきの勢いはどうした??まあ、いい.........。 例えお前が命乞いをしても俺様をお前を殺す!」
「くっ、くそぉ.........。」
(ドスンッッ!!)


「がっっ! …… 。パタッ……。」
「けっ!とんだ期待はずれの野郎だ。2発で動かなくなっちまったぜ」



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