叶えば所詮、夢物語

4.1 1.2 4.2

神剣

 
「………えっ?……どういう事ですか?」

「そのままの意味だ」

 僕はAから、転移者である事は他言無用と言われた事を思い出す。勿論、転移者である事は隠すつもりだ。しかしどこから話していいんだ。学校で貰ったはおかしいよな。そもそも学校この世界にあるかすらわからないし……仮に学校があったとしても、剣なんて配らないだろうし………

「お、おばあちゃんから貰いました」

「じゃあ、お前のばあちゃん、使徒さんかなんかか?」

 いや、バリバリの日本人です。仕方ないここは嘘をつくしかなさそうだ

「はい、そうです」

 そういうと、ルイスはどこか納得した表情をしている

「この剣は神剣しんけんと言われ、神の使徒に選ばれた者前に現れると言われる不思議な剣だ。神剣は切れ味はさる事ながら、一つだけ  他の剣には持ってないもんがある。それは氣を流すと属性が発動する事。属性については俺は詳しくは知らなくて、知ってるとすれば、火属性とか水属性とかがある事をぐらい………すまねぇな、肝心なところ知らなくて」

「いえいえ、属性が、ある事を知れただけでありがたいですよ」

 氣を流し込む………そんな事試した事なかったし、そもそもこれが神剣だとも思わなかった。目については、それなりに理解してると思ったが氣にまだまだだったようだ。

 そして新情報。属性………なんて素晴らしいのだろう。その言葉だけで男心をくすぐるものがあり、早く試したい

「って事だから、この剣は大事にしろよ。神剣は普通に買ったらチョー高価だから肌身離さず待っとくんだぞ」
「わかりました」

 それもそうか、属性がついている剣なんて高価に決まっている。ゲームとかでもお金集めないと買えないもん。

 それにしてもルイスさんが劔に貼った紙はなんなんだろう。ただの紙にしか見えないけど

「ルイスさん、その紙はなんなんですか?」
「これか?  これは鑑定紙と言ってこの紙を貼ると貼った物の能力が判るんだよ。例えば……ほれ」

 ルイスさんは鑑定紙を僕の手の甲につけた。するとさっきと同様、少し光。文字が浮かび上がってきた。

「えー  どれどれ……………げっ、まじかよ。  お前、使徒さんなの?」
「あっ、はい。一様、でもなんでわかったですか?」

「ほれ」

 そう言われ渡された鑑定紙には、ステータスカードと似たような事が書いてある

「《真紅  筋力C+、俊敏C+、氣力Bー》…………これって、なんですか?」
「そのまんまだよ。この鑑定紙はE→D→C→B→A→Sの6段階でそこから+と−に分かれる感じで、貼った物を評価する。それで、一般人はだいたいE、良くDって感じだ。それでだ、この紙を見て分かると思うがあんちゃんは中々の化け物だろ? 流石使徒さん、 敵わない訳だよ」
「確かに化け物ですね」

 しかし真紅は素直に喜べない。真紅のパティーには怪物2人が生息しているからだ。若紫と翡翠は氣力は低そうだが、筋力と俊敏はSとAのような気がしてきた。

 しかしそんな事も分かってしまうのか………鑑定紙、恐るべし。

 でも……これがあったら野宿するとき楽かも。

「ルイスさん、鑑定紙って果物とかにも使うこと出来ますか」
「もちろん、なんでも使えるぞ」

「じゃあ、鑑定紙  1つください」

 僕は100枚綴りの鑑定紙1000ptを買う事にした。

「個人とパーティーどっちにする?」
「個人でお願いします」

 僕は謎の石にカードをかざし会計を済ませる。

「まいどあり!!  今回2つサービスしとくぜ」

「すみません。ありがとございます」
「いいってことよ!  お詫びも兼ねてんだから気にすんな」


 ルイスさんに礼をし、武器屋を後にした僕はつい口元が緩んでしまう。

 サービスしてもらって嬉しいかったのもあるが、みんなに鑑定紙を貼るとどんな結果が出るのか楽しみというのもある。

 僕は鼻歌を歌いながら集合場所であるフリッシュ前へと向かあのであった。


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