叶えば所詮、夢物語

4.1 1.2 4.2

カード

 
「友情とはすばらしいねぇー」

 そこにはこっちに向かって来るAが見えた。

 僕たちはAに殺意を向けられたことにより、Aに対して恐怖し、本能的に身構えてしまう。確かにあれは僕たちが悪いと思ってる。しかしあの殺気は異様だ。

 アニメなどである、相手の放つ殺気に怯む様子。僕はそんな事ありえない、アニメの世界だけだと思っていた。しかし実際体験してわかった。殺気で怯むのだと、そしてあの空間に数分居たら、頭がおかしくなると。

 そんな事を体験した僕たちはAを見る目も自然と鋭くなってしまう。しかしAはそんなの御構い無しにどんどん近づいてくる。そしてこう言うのだ。

「そう身構えるなって、あれは話を円滑に進めるための手段だ」

 確かに今のAからは何も感じられず、自ら両手を上にあげ  敵で出ないことを表している。そして両手には何持っている。それを渡しにきたのだろうか

「僕たちに何の用ですか?それを渡しに来たんですか」
「その通り。てか、この世界にはこれがないと生きていけない」

 Aが持っているものは、手のひらサイズのカードで表面は白、裏面にはよくわからない線が無数に書かれている不思議なカードだ。

 僕がそのカードを受け取ると、カードが少し光、色々な文字が浮かび上がってきた。

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 名前   真紅しんく 

  装備         ー

 筋力50
 俊敏50
 気力  55

 ポイント   1000

 メンバー        ー           

  チームポイント   0
                                                              
     +
 ===============================

 これは異世界物のテンプレ的展開、能力の判明!!  とか思ったが  想像していたより書いてる事が少ない。現実はそうでもないようだ。

「まず、この世界は日本語  日本の文字、言葉で通じるからその辺の心配はしなくていい。それとカードについて、このカードはステータカードみたいなもんで、カードには2種類ある。討伐者カードと一般者カードだ。この一般者カードは討伐しない者、つまり商人などの職業。討伐者カードはそのままんの意味で魔物を討伐する者が持つカード。

それでこのカードは不思議なことに、神の使徒になると一般者カードが勝手に討伐者カードになる。だからお前らは今日から一般者カードから討伐者カードになった、今から使徒になったという設定になる。だからいつから使徒になったとか聞かれたら今日から数えた日数を言えばいい。

一般者カードと討伐者カードの違いはそう大差ない。あるとすれば装備、メンバーの欄やチームポイントがある事ぐらいだな

それでこのカードの機能について説明すると、魔物を倒すと勝手にカードの中にポイントが貯まり、そのポイントで買い物が出来る。他にはチームのメンバー登録、ポイントの受け渡しなどなど。あと、そこで瞳の色もわかるようになってる。つか、瞳の色が名前だから名前欄を見ればわかるし、名前自体が使徒の証明となっている。それともう一つ、この本もやる。これは色ついて書かれている、これ見て色について勉強しろ。以上、なにか質問は」

「は〜い」
「はい、そこの髪の毛が跳ねてる人」

「このカードとは関係ないけど、ここを出たらまずなにをすればいいの? どこに向かえばいいの?」
「なにをすればねぇー………この付近は弱い魔物しかいないから、そいつら適当に倒して目の力を模索すればいんじゃね。んで、どこ向かえばいいかは適当に歩いたら適当な街に着くから、どの方角に行っても大丈夫だ。ただしこの校舎をてで真後ろに行くなよ。そこには山しかないから」

「ありがとうございま〜す」


「あの、僕からも質問いいですか。今のクラスはどんな感じですか?」
「そりゃー荒れに荒れてるぞ、お前が言った仮定によってな。平等に分けるか、信用出来る奴と組むかで議論中だ。まぁ、このままいったら平等に振り分けられると思うが。なんせあのイケメン  かなり口が回る。それにあの熱血馬鹿もイケメンの肩を持ってる。だから脳筋は嫌なんだよ」

「そうですか………僕が余計なことを言ったから」

僕が落ち込んでいると、Aはフォローするかのように間髪入れず訂正する

「それは違う。お前が言った仮定、あれは仮定ではない、本当に起こりうる事だ。今まで何組かこの世界に連れてきたが、弱い者が奴隷のような扱いをするチームがほとんどだ。その大半が平等に分けたメンバーで構成されている。だからお前はいい判断をした」

 それを聞いた時、僕の判断は間違っていなかったんだと、それが聞けただけで僕は救われた気分になった。

「それに、 イケメンの案で決まりきった場面で、あんな強気な態度を取れる奴はそーねぇ。お前はいいものを持ってる、これからが楽しみだ………そんな将来有望お前に特別に''目''の使い方を教えてやる。目を使いたい時、目に気を集めろ。そして見ろ''目''を使いたいものを」

「あ、ありがとうございます」

 いまいち分からないが、目の使い方を教えてくれた。どうやらすごく期待されてるようだ。嬉しいけど頑張って強くならなくきゃいけない

「言い忘れたが、チームメンバーの追加はカードの'' + ''を触ると出来る。それと玄関に置いてある武器は1人2つまで、防具は自分の好きなやつを選べ。ほら、説明も終わっ事だしさっさと行け」

 僕たちはAに軽く礼をし、武器を手にする為、玄関へと足を運んだ


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