叶えば所詮、夢物語

4.1 1.2 4.2

逆戻り

 
「はぁーーー、凄く怖かったよー  死ぬかと思ったー   やっぱり目立つ事はするもんじゃないね」

 教室らしき部屋を出て少し歩いたところに、僕は壁に寄りかかるように座り込んでいる。緊張から解放されたからだろうか、2人を守ることが出来たからだろうか。それは定かではないが、足にうまく力が入らず、立てるようになるまで少し時間がかかりそうだ。

「それにしても急にあんなキャラになるからビックリしたよ〜  クラスの人達、引いてたねぇ〜」
「アホ子はやっぱり能天気だね。                      はぁー ………僕  絶対嫌われてるよ。あんな自分勝手な決め方しちゃって最低だ」


「そう落ち込むなって。俺はこれで良かったと思うぞ。俺もあのイケメンの決め方は良くないと思ってたから、誰も反対しなかったら俺が抗議しようかなぁー  って思ってたら…………プッ、まさか隠キャがあんな暴れるなんて」

「メガネ君、頼むからその事は忘れてよ…………」

 これは人生の汚点だ。2人を守る為とはいえ、''俺''といってキャラ作ったり、''馬鹿''だの''考えろ''だの僕より頭の良い人にあんなこと言って………罪悪感と羞恥心で死にそうだよ。でも後悔はしていない。2人を失うしなわずに済んだのだから

「でも、みんな僕についてきてくれてありがと!!  誰もついて来なかったらどうしよって考えてたんだよ」

「そんなの、ついて行くに決まってるだろ。気を使って、彼女をメンバーに加えてくれたんだ、着いたかな理由がない。結局、あれだけ暴言吐いても考え方は変わってないな」

「メガネくん」

「ウチは隠キャが酷いこと、絶対に言わないの知ってるよ。言うとしたら何か理由があるってゆうのも知ってるから、隠キャに着いて来たんだよ。でも、相変わらず相手優先だね。そこ、隠キャの悪いとこだよ。自分の事もちゃんと大事にしないとダメ」

「アホ子ちゃん。ありがとう………やっぱり2人には敵わないや。甘えかもしれないけど、この世界でも2人の存在は僕にとって必要だよ。別に助けもらおうなんて思っちゃいないよ。寧ろ色が濃かろうが薄かろうが、僕が2人を守る番だと思ってる。ただ、心の支えになって欲しい………なんか照れ臭いな」

「バーカ、聞いてるこっちが恥ずかしわ」
「なんだか、体がムズムズするよぉ〜」

 ちゃんと2人に伝えたかった事は伝えられた。なんだか告白したみたいな感じになったけど。あとは有言実行するのみ、僕が2人を……チームを守っていくんだ

 《パチ  パチ  パチ  パチ》

「いや〜  友情とはすばらしいねぇ〜」

 声のする方へ体を向けると、そこには拍手しながらこっちにむかって来る、Aの姿があった


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 《おまけ》

 ヤンキー「おい、メガネの彼女」
 メガネの彼女「は、はい?なんでしょう」

 ヤンキー「俺達て、5人でチームだよな?」
 メガネの彼女「そ、そうです。5人でチームです」

 ヤンキー「でも俺達2人って……蚊帳の外だよな」
 メガネの彼女「それ………私も思ってました」


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