叶えば所詮、夢物語

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覚悟

 
 僕はいつもそうだった。昔から争うのが苦手で、なにか揉め事が起こると笑って誤魔化し、その場をしのいできた。しかし、それが災いしクラスの人に絡まれ、酷い目に遭った。その度に助けてくれたのは幼馴染の2人。

 その時からすでに、この2人には助けてもらってばっかりで、2人の支えがなければ  僕は何もできない  ただの臆病者だ。

 でも、今の僕は違う。この力があれば2人を守れる。A  は言った、色が濃い方が強いと。僕の瞳は真っ赤じゃないか、これなら人を守れる。


 《今度は僕が2人を守る番だ》


「特に意見もないようだね。じゃあ廊下側の人から順にーー」

「待て」

 あぁー、言ってしまった。僕に視線が集まる。凄く嫌だ、怖い。この場から逃げ出したい。でも……2人を守ると決めたんだ。そう覚悟を決めたじゃないか

「そんな事やっても、意味がないと思わないか?  仮にだ、が限りなく白に近い水色だったらどうする?  そんな足手まとい、メンバーとして欲しいがるか?  は思わない。このデスゲームを生き延びる為に欲しいのは強者だ。弱者はいらない」

一瞬、教室が静まり返る。それはそうだ、僕は隠キャラの中の隠キャラ、教室でこんなに大きな声を出した事がないし、目立たないために息を潜めていたのだ。

そんな奴がいきなり立ち上がり、声を張り上げたら、別の意味で静まり返るのは当然といえる

そんな突然の声に一瞬 戸惑いながらも、イケメンは反論してきた

「………うん、確かに君の言いたいことは分かる。皆それぞれこの世界で生きたいと思ってる。そのためには、強者同士がチームを組むのが最善だよね。それじゃあ弱者はどうなる?  弱者同士でチームを組んで、何もできず野垂れ死ぬのを強者はただ見てるの?  そんな事誰も望まないだろ?  それだったら平等に分けた方がいいと思うけど?」

「おいおい、頭良いんだから考えろよ。強者と弱者がいる時点で平等なんて存在しない。あるのは不平等のみだ。確かに強者と弱者を平等に振り分けるのはバランスが取れ、良いかもしれない。しかしそのチームに、待ち受けるのは''崩壊''だ。弱者は結局、強者に負んぶに抱っこ状態になる。そしたら立場的に上に立つのは、勿論  強者。そしてそこで生まれる格差。最終的に弱者は奴隷のように扱われるかもな」

「君、想像力が豊かなようだね。でもこのクラスの人達は大丈ーー」

「それだったら、自分が信頼出来る友とチームを組んだ方がマシだと思わないか?  その方が色々と安心だろ。だからお前の案には賛成せず、自身が信頼する友とチームを組む。てことで、これからメンバーを発表する。まず、メガネとメガネの彼女、あとさっき跳ねてたアホ、それとそこのヤンキーの4名  以上。ちなみにこれは強制だ。異論は認めない。それじゃー  チーム決まった事だし、さっさと魔物倒しに行くぞ」

「君!!ちょっと待て。まだ、話しは終わってないじゃないか。 仮に、友達同士でチームを組んだとしよう。しかしクラス内には、上手く馴染めてない人もいる。そんな人はどうするんだい?」

「お前は本当  馬鹿だな。そうなったら、お前が組んだチームを平等・・に分けて、余った奴らを平等・・に振り分ければ解決できるだろ?話も済んだ事だし、俺たち行くわ」

「…………………」

 僕は、ヒヤヒヤしながらも教室を後にした。意外にも僕がさそった人達はみんな僕に付いて来てくれてた。本当に良かった。

『………雑魚のクセに、調子乗りやがって』

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