VRMMOの間違った楽しみかた

マイコン

1話 ゲームスタート

「遥!ゲームしてみない?」

森宮遥もりみやはるかは高校2年生だ。
しかしゲーム経験0。恋愛経験0。
最近何してた?って聞かれたら勉強かな?と答える
勉強が好きな訳でも無いけどする事が無い。
唯一の趣味は、料理だ。今は実家を離れ一人暮らしを始めている。

「でもお金無いし、」

そんな私にいつも話しかけてくれるのは友人の村松香帆むらまつかほは無類のゲーム好きだ。

「お金なら私が払うからさ」
「来週テストだよ?」
「そんなこと言って毎回学年1位でしょ」

いつもなら五教科490点台だが勉強しなくても450点はとる自信がある

「その代わり」

急に90°最敬礼をしてきた

「勉強教えて下さい」
「前回何位だったの?」
「198位」

340人中198位か、後ろから数えた方が早い

「次100位以内入れなかったらゲーム禁止って言われてるの」
「今日家来る?」
「ちっちっちっ。君はpotentialと言うゲームを知っているかい?」

変なスイッチ入ったな

「名前だけなら」
「なんとこのゲーム!現実世界の7倍の速度で動いているのだ!」
「え?本当?」

少し欲しいと思ってしまった
7倍って事はこっちでの1日がゲームの中の1週間に相当すると言うことだから勉強時間が7倍に増える!

「でも私が100位以内入れなかったら没収になるの」
「是非教えさせて下さい」
「そう言うと思って2台買っております」

そう言って鞄の中をあさりでした
すると袋を取り出した

「じゃじゃーん!こちらになります」
「何学校に持ってきてるの 」
「細かい事は気にしたら負け負け。いちよう取説入れておいたから。」
「ありがとう。起動出来たらLI◯Eするね」


自宅に帰ってから30分取説と格闘していた

「これがこうなって、あれ?これどうするの?」

それから15分後ようやく準備出来た

「後はこれをかぶって。よし!」

電源ボタンを入れた
その時急に体の角度が90°回転した

「ようこそ【potential】へ。アカウントはお持ちですか?」

無機質な声で話しかけられた

「持って無いです」
「ではキャラクター設定に移ります。外見はランダムで決まるので悪しからず」

ランダムかー。
可愛いキャラクターがいいな

「ステータスを決めて下さい。これが初期ステータスとなります。また上昇値は初期ステータスによって決まります」

私の目の前に青白く光る半透明なウィンドが表示された

「1度決めた初期ステータスは変更できませんので慎重にお決めください」

STR
DEF
AGI
INT
残り100

私には意味がわからなかった
しかしAGIだけは読めたので全部振った

「最後に名前を決めて下さい」

名前考えてなかったなーリア名はご法度って聞いたし

「リルムで」

自然と口から出てきた

「では、リルムさん良い旅を」

まばたきをした瞬間視界が変わった
辺りを見渡すと一言で表すと街があった
自分は噴水の周りに立っていた

「体が軽いな」

メニューを開きステータスを確認した

名前:リルム
Lv:1
HP:30
MP:30
STR:1
DEF:1
AGI:100
INT:1
スキル
魔法破壊マジックブレイク 空間把握スペイション

スキル名をタップすると詳細が出てきた

魔法破壊マジックブレイク攻撃系魔法を破壊する事が出来る。(パッシブ)
空間把握スペイション周囲の空間を詳しく知ることが出来る(パッシブ)

戦闘系スキルしか無い。
とりあえず香帆が来るまでどこかに行こうかなと歩き出した時に背中に重みを感じた
そこには片手で扱うタイプの剣があった。

「剣か。これは戦えっていう意味かな?」

私は敵が出てくる所に向かった
途中すれ違った人に見られていた
なぜだろうか
は と思いガラス張りになっている店へと向かった

私の姿は子供に近い
身長150センチ位
胸?勿論無いよ
髪の毛は黒で顔は可愛かった
しかし目の色が青だった。ロイヤルブルーに近い色だった

「でもキャラクターの姿がランダムだからってこれはない」

実際学校でも身長は群を抜いて低かった
だから高身長に憧れがあった

「もう変えられないし、、、よし頑張ろう!」

自分に言い聞かせて元の道に戻った
しばらく歩き門をくぐるとそこは草原だった

「最初の獲物はどれにしようかな
君に決めた」

私は剣を抜いてさした
そのモンスターは白い虎だった
するとその虎は自分が狙われているときずき臨戦態勢をとった

「はっ!」

短い気合いとともに猛然と走り出した
それに対して相手は引っ掻いて来るように感じた・・・
それを体を捻って避けた
実際に爪が来たときには完全に交わしきれた
私は振りきってがら空きの胴体部分に切り込んだが浅く入るだけで致命傷にはいたらなかった
すると同じ足で今度は逆側から引っ掻いてきた。
が、それも紙一重で避け攻撃する。
しかし敵の守備力が高いせいでまともに攻撃出来ない
でもこの虎の攻撃力では私は即死するだろう
そんな危険な綱渡りを続けた

遂に虎が地面に倒れ文字通り光となって消えた・・・
すると短い効果音と共にレベルが上がった
(レベルが上がりました)
(レベルが上がりました)
一回の戦闘でレベルが2も上がった
メニューを開くとアイテム欄が光っていた
アイテム欄には今装備しているであろう武器と防具の名前、パン×20、水×3、白虎のキバ×1、白虎の皮×3、白虎召喚書
があった。後ろ3つはさっきの虎のアイテムだろう
私は初戦闘に満足しつつ帰ることにした

後書き
今回は【VRMMOの間違った楽しみかた】をお読みくださりありがとうございました
選択肢がスライムしか無い異世界転移のネタぎれが起きて執筆が遅れております。
その間を補うために投稿しました。
今後ともよろしくお願いします

コメント

  • ショウ

    リルム...リムル...テンp(殴

    1
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