My Garden

ろぼ

赤い風船

ふわふわ浮かぶ赤い風船

大好きでいつも一緒だった
飛ばないように小さな手で
ぎゅって掴んだ

遠くにお出かけする時も
公園をお散歩する時も
お昼寝する時も

いつも一緒だった

大切に大切にしてたんだ



-なのに


いつの間にか手から離れて
大きな空にスーっと溶けた

ずっと隣にいたのに
ちゃんと掴んでたのに

悲しくて
寂しくて
ずっと泣いてた

どうして伝わらないの?
どうして行っちゃうの?

大好きなのに…

離れたくないよ…


小さくなった君の背中
あの時の赤い風船と一緒だった-

コメント

  • ろぼ

    失恋した友人宅で話を聞きながら即席で作った詩です。友人の思いや私の思いがシンクロしてしまい、かなり後ろ向きな詩になってしましました。
    でも、最後は空を見上げ風船を見送っているので、きっと前を向けるという思いも込めています。
    切なくて儚い恋愛と幼い子供の純粋な記憶を感じて頂ければと思います。

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