チートなはぐれ魔王の規格外な学園生活

金田拓也

15魔王VS魔王


激昂した魔王の手には、禍々しい剣が握られている。聖剣とは異質な何かだ。
だが今エリカの中にある感情は恐怖などの類ではなく、
混乱と驚愕だった。
エリカ「う、嘘…そんなのって」
カイザー「メフェスト。テメェしくじりやがったな」
とカイザーに言われ、
メフェスト「あれれ〜?おかしぃな。でも、もう一人を抑えるのに力使いすぎたんで大目にみてくださいよぉ〜」
それにカイザーは舌打ちをし、一歩前に出た。
カイザー「よぉ。久しぶりじゃねぇか。結局お前はあの女側だったてわけだが、気分はどうだ魔王。いや、もう一つの名前で呼ぶべきか?シー」
魔王「黙れよ」
それにカイザーは、肩をすくめるとなくなった右手を一瞥した。
カイザー「見ての通り、その女の聖剣にやられちまって力が出せそうにねぇ。今は引かせてもらうぜ」
魔王「逃げれるもんなら逃げてみろ」
カイザーはメフェストに視線を向けたが、そこにメフェストはいなかった。驚愕の表情を作る。そして、生まれた一瞬の隙を魔王は、見逃さずに禍々しい剣でカイザーめがけ振り下ろす。
それだけでこの建物が壊れんじゃないかと言うほど衝撃が伝わる。辺りに砂煙りが舞う。その中から、魔王めがけ手が出てくる。
まずいと思い、慌てて顔だけを右にずらす。
すると先程まで顔があった場所の空間が歪むのがわかる。それだけで終わらず左手が動き避けた顔めがけ飛んでくる。
それに地面を蹴りカイザーから距離を取る。
今度は魔王がいた場所が歪み砂煙りごとなくなる。
カイザー「お前に見せたのは初めてなんだが、よく避けたな」
と言ってカイザーが現れる。
カイザー「ネタバラシをするとだ、空間を歪ませる能力だ」
そう言って再び左手を横に動かす。
それに屈むと上の空間が歪みのがわかる。それだけではなく、後ろにあった建物が歪みその部分がなくなる。すると均衡が保てず、建物が落ちてくる。それを避けようとすると
カイザーがその場所めがけ何かを投げる。
それがエリカだと分かるのに時間はかからなかった。慌ててその場所に戻り、エリカに覆い被さる形で建物が落ちてきた。
それを見てカイザーは後ろを振り返った
カイザー「メフェスト!今の内に行くぞ!」
そう言うとメフェストが飛んできた。それをカイザーがキャチすると、煙の向こうからベルが現れた。
ベル「逃がさない!」
それにカイザーはなくなった右手をベルの方に向ける。するとベルが距離をとるが何も起きない。
カイザー「フェイントだ」
そう言って足に力を込め、蹴ると、地下から地上に繋がる天井を壊して逃げていった。
それを見た後ベルは下敷きになっている二人を助けようすると、スパンと乾いた音がすると上にのしかかっていた建物が二つに切れる。中から気を失っているエリカを抱えている魔王が出てきた。
魔王「おい!エリカ!エリカ!」
と叫ぶ。その瞬間パリンと乾いた音を立て、メフェストが貼った魔法陣が壊れた。それに沢山の人達が入ってくる。救助の人間たちだろう。
ベルは額から血が垂れている魔王をみて、ギュッと小さな手を握った。

メフェスト「いやぁ〜。危なかったですね」
とメフェストは、笑いながら言ってくる。
それにカイザーは後ろの学校を見た。
カイザー「あいつに守るものがあって救われたな」
メフェスト「?」
と意味が分からずに混乱した顔をしているメフェストを一瞥し
カイザー「ある女が死んで、暴れるだけのあいつを見たことがある。あの時のゾクゾク感が今でも忘れれないぐらいだ」
そう言って左手を握り、帰ろうとすると
「おや?もう帰るのかい?」
そう言われ、カイザーはそちらを見る。先に反応したのはメフェストだ
メフェスト「むむ?ご到着か随分早くないですか?」
それに男はあははと笑うと
?「それはあのおもちゃのことかな?」
それにメフェストは、参ったなと言うように、空を仰ぐ。
カイザー「メフェスト。お前は先に行け」
メフェスト「魔王さんは?足止めを?」
カイザー「魔王ってのは忙しいんだ。分かったら、さっさと行け」
?「魔王の一人の君とやるのはいくら私でも疲れるなぁ」
そう言うと男は腰にある剣にそっと手を置いた。





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