チートなはぐれ魔王の規格外な学園生活

金田拓也

7、校内で漂う異臭

エリカがそう言った時、相手は物凄いスピードで逃げて行った。人間とは思えない動きで。
一体なぜ?と言う疑問が尽きない。少なくとも数日前までは人間だった。しかし、今の彼は間違いなく人ではない。魔族だ。
だが、今はあいつを追いかけることに専念しなければ、これ以上の被害が出るまえに。そう思いながら相手が消え去った方向へと行った。

魔王「ベル帰るぞ」
ベル「…ん」
と言いながらベルは起き上がる。
ベル「マオーおんぶして」
魔王「自分で歩け」
そうマオが言った時。二人はほぼ同時に反応した。
ベル「マオー。この匂い」
とベルが最初に声を出した。
魔王「あぁ。とりあえず見に行くか」
ベル「あんまり無茶するとバレるよ?」
ベルの言い分は最もだった。
魔王「…分かってるよ」
そう言いつつも足は迷うことなく動き、教室の扉を開け、異臭の漂う廊下を歩みを進めていった。

「うひ、はははははは」
と声を出しながら化け物は笑っている。トイレの個室に隠れており、一緒にいた友達は今や死体だ。怖い。怖いよ。助けて誰か!助けてよ。
そんな弱い感情が湧くように出てくる。
カチャカチャと相手の手の指に付いている長い爪のような鉄の武器を遊んでいる。音が少しづつ近づいてくる。近づくにつれ自分の中の恐怖心が膨れ上がっていく。体にはもう力が入らない。必死に声が出ないように口元を覆うことで精一杯だ。
「ウヒヒヒヒ」
と言いながら声が近づいてくる。そして、自分の個室の前で音が止まる。
どうして?と言う疑問が頭をよぎる。そこで気づく。横脇腹から血が垂れている。そうでなくとも、尿を漏らしており、異臭でバレたとしても何ら不思議はない。
バンバンと扉を叩いている。最後の砦とも言える鍵を破壊しようといている。鍵が無情にも壊れる。そして、ゆっくりと自分の恐怖氏を煽るように扉が開けられていく。
「助けてよ!誰かぁ!助けてエリカァ!!!」
サオリは、一番に思いついた友達の名前を口にする。
怖い。彼は遊んで殺すのだ。自分がミンチになるのが怖い。死ぬことよりも痛いことが怖い。こんなめにあうぐらいならいっそー。
「おい!」
とそこで声が響く。その声を知っている自分よりも相手は早く反応する。
「あはは。キタァ。キタァ」
と嬉しそうな声を出す。
サオリ「…マオ君!」
安堵の声が出てしまう。





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