チートなはぐれ魔王の規格外な学園生活

金田拓也

1.俺は魔王だ!

長年にわたり魔族と争い続けたが圧倒的な力の前になすすべもなかった人間。そんな時、現れた勇者は、次々と魔族を倒していき、ついに魔王城まで足を進めた。しかし、無情にも勇者は圧倒的な魔王の力の前に敗北をしてしまった。
「わ、わたしは…こんな…とこ..ろで…」
銀髪の髪をした少女はそう言って倒れて気を失ってしまった。
「今までで一番楽しかったぞ」
と、倒れた少女を黒髪の赤い瞳をした青年は椅子に座ったまま眺めてそんなことを呟いた。

ー数ヶ月後ー
「エリカ久しぶり!」
と教室に元気な声が響いた。
それにエリカと呼ばれた銀髪の少女は
エリカ「う、うん。サオリ久しぶりだね。私が“勇者”になる前だから4年くらいだね」
と、少し戸惑いながらも返した。
サオリと呼ばれた茶髪の短い髪をした少女は、そんな様子に気づかずに
サオリ「うんうん。もう、エリカは優秀だから。すぐに勇者になっちゃって一緒に学校に通えなくて寂しかったんだよ」
と、なおも話し続けた。
サオリ「そう言えば聞いたよ。あの魔王に一撃入れたんだって!?ほんと尊敬しちゃうよ」
サオリの話しに今まで合わせていたエリカだったが、その話に青色の瞳が少し揺れた。
勇者は魔王との死闘の末に一撃を入れたが敗れてしまったと言うことになっている。だが、実際はそうではなかった。自分は魔王相手に手も足も出ずに敗れ情けと言わんばかりに生かされたのだ。
しかし、王達は統率に影響が出ないようにこの事実を隠した。
その事実を隠し、英雄だと慕われると胸がちくりと痛んだ。
担任「ほら席につけ。お前ら」
と言いながら眼鏡をかけた40後半の先生が入ってきた。その先生が教卓に立ち全員を見回し、ゴホンと咳払いをすると
担任「、、急だが、転校生を紹介する」
と言うと、クラスがざわざわしだした。どんな子がくるか楽しみ。と考えるのが普通だが、この学校は魔族と闘うための技術を磨く学校だ。特殊な例を除き、転校生は考えられない。
なぜならこの学校に通うのは王の命令であるからだ。それに逆らうのは王の命令に背いたことになり、罰が下される。
普通の転校生は来ない。故に今回来た転校生は普通ではない。一体誰がきたのか興味があるのだろう。
しかし、エリカは自分がそもそももそのイレギュラーであるため、さして、そこまで興味がなかった。
担任「じゃあ。入ってくれ」
そう担任の先生が言うと、教室の扉が開き黒髪の青年が入ってきた。それに女子達は、ひそひそとまた何か話していた。
サオリ「ねぇ。結構よくない?」
と別のところを見ていたエリカにサオリが声をかけた。
それに転校生の方を見た。
エリカ「な!?」
と、つい驚愕のあまり驚きの声が出てしまう。
その声に反応してクラスの視線がこちらに集まる。しかし、そんなことを気にしている余裕は、エリカにはなかった。なにせ入ってきた青年はー
青年「久しぶりだな。勇者」
入ってきた青年はー
青年「俺は魔王だ!よろしくな」
自分が敗北した魔族の王にして最強最悪の魔王だった。

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コメント

  • 金田拓也

    指摘をありがとうございます。

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  • ノベルバユーザー232154

    争う続けた

    争い続けた
    です

    0
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