スーパーウルトラ大冒険(仮)
第12話「秘密の道」
犯罪組織レジェンダリーとオオヤマが接触したのでは無いかと勘ぐるセイコーとファントム。しかし結果的に、メインクエストのクリアを優先することにし、二人は第四のメインクエスト砂漠地帯へと向かった。何も無い砂漠で、ターゲットのワームを探そうとする。
ファントムが魔法で飛行し、辺りを散策してみると、そこに思いがけない人物を見つけるのであった。
そう、居なくなったオオヤマの姿が見えたのである。
「……オオヤマ、彼奴こんな所にいたのか」
ファントムが見たという場所に、セイコーはこっそり近づいてオオヤマを観察している。
オオヤマは、セイコーには見覚えのない謎の老人と一緒に居た。
オオヤマと老人は、二人で何かを話しているようだったが、ここからでは何を言っているのか聞き取ることができない。
「アレは……やっぱりレジェンダリーの幹部の一人」
「あの老人がそうなのか?」
「うん。名前はオコメ・ヘイハチロウ。確か、組織では諜報と人事をしていたと思うんだけど……」
「まあ何にせよ、オオヤマを見つけた。サッサと連れ戻してクエストを受けに行きたいんだが……」
「まだ待って。向こうの様子を伺ってからの方が良いよ」
セイコーにとっては、よくわからない組織のことよりもクエストの方が大事だった。もっと言えば仲間のことよりも元の世界に帰れるかの方が大事なのだ。
だから敵が何者であろうと関係はない。大事なのは、セイコーにとってのオオヤマの存在価値に尽きる。
「……第四のメインクエストのボス。俺達二人で倒せると思うか?」
「何とも言えないけど……今のままだと正直厳しいかもしれないね。第三のメインクエストは調子良かったけど、第一、第二は結構危なかったし、出来るだけ戦力は多い方が良いと思うな」
「そうかもなぁ〜。この砂漠にいるボスの居場所も、現段階ではわからないし。探しに行こうにも下手に動き回れば迷子になりそうだ。……しゃーない、オオヤマを連れて一時帰還か」
あわよくばレジェンダリーという組織が、第四のメインクエストボスの居場所を知っているかもしれない。ともすれば、今彼らに接触することは決して無駄ではないだろう。
セイコーがそう思案をしていると、不意にオオヤマ達が動き出した。
ヘイハチロウが、懐から何かを取り出して何やらブツブツ言っている。すると、何もなかった砂漠地帯から秘密の道らしきものが現れ、そこの蓋が開いたのだ。
「あんな場所に隠し通路が……!」
「おい、二人共中に入って行くぞ」
セイコーが言う通り、オオヤマとヘイハチロウは、その秘密の道を潜り抜け奥へと向かっていった。
そうすると、開いていた蓋が徐々に閉じられていくのが、セイコーとファントムには確認出来た。
「ヤベッ! 行くぞファントム!!」
「え、え……!」
ファントムの腕を引っ張り、セイコーは秘密の道に向かって走り出した。
ギリギリのところで、二人は蓋が完全に閉じられる前に侵入することが出来た。
蓋が閉まり、辺りに静寂が訪れる。
「ふぅ、危ないところだったぜ」
「な、何で入ってるのさ! 敵のアジトに何の策もなしに侵入するなんて無謀も良いところだよ!」
「大丈夫大丈夫。何とかなるって」
「……蓋も閉じちゃったし、もう後戻りは出来ないよ」
「じゃあ、前に進むしかないな。行こう」
セイコーは、ファントムを引き連れて暗い通路を進んで行く。ファントムも恐る恐るセイコーの後をついていった。
通路を進むと、次第に暗い場所から明るい場所へと近づいていった。
二人は、狭い通路から広間のような空間に行き着いた。その場所には机や長椅子、棚が設置され、武器などが乱雑に置かれていた。
セイコーとファントムは、その場所で人の話し声が聞こえるのを感じた。
少し奥に進んでみると、人影らしきものが見え、二人は近くの岩壁に身を隠す。
二人が人影があった場所をよく確認してみると、広間には複数の人物がおり、そこにはオオヤマの姿もあった。
ファントムが魔法で飛行し、辺りを散策してみると、そこに思いがけない人物を見つけるのであった。
そう、居なくなったオオヤマの姿が見えたのである。
「……オオヤマ、彼奴こんな所にいたのか」
ファントムが見たという場所に、セイコーはこっそり近づいてオオヤマを観察している。
オオヤマは、セイコーには見覚えのない謎の老人と一緒に居た。
オオヤマと老人は、二人で何かを話しているようだったが、ここからでは何を言っているのか聞き取ることができない。
「アレは……やっぱりレジェンダリーの幹部の一人」
「あの老人がそうなのか?」
「うん。名前はオコメ・ヘイハチロウ。確か、組織では諜報と人事をしていたと思うんだけど……」
「まあ何にせよ、オオヤマを見つけた。サッサと連れ戻してクエストを受けに行きたいんだが……」
「まだ待って。向こうの様子を伺ってからの方が良いよ」
セイコーにとっては、よくわからない組織のことよりもクエストの方が大事だった。もっと言えば仲間のことよりも元の世界に帰れるかの方が大事なのだ。
だから敵が何者であろうと関係はない。大事なのは、セイコーにとってのオオヤマの存在価値に尽きる。
「……第四のメインクエストのボス。俺達二人で倒せると思うか?」
「何とも言えないけど……今のままだと正直厳しいかもしれないね。第三のメインクエストは調子良かったけど、第一、第二は結構危なかったし、出来るだけ戦力は多い方が良いと思うな」
「そうかもなぁ〜。この砂漠にいるボスの居場所も、現段階ではわからないし。探しに行こうにも下手に動き回れば迷子になりそうだ。……しゃーない、オオヤマを連れて一時帰還か」
あわよくばレジェンダリーという組織が、第四のメインクエストボスの居場所を知っているかもしれない。ともすれば、今彼らに接触することは決して無駄ではないだろう。
セイコーがそう思案をしていると、不意にオオヤマ達が動き出した。
ヘイハチロウが、懐から何かを取り出して何やらブツブツ言っている。すると、何もなかった砂漠地帯から秘密の道らしきものが現れ、そこの蓋が開いたのだ。
「あんな場所に隠し通路が……!」
「おい、二人共中に入って行くぞ」
セイコーが言う通り、オオヤマとヘイハチロウは、その秘密の道を潜り抜け奥へと向かっていった。
そうすると、開いていた蓋が徐々に閉じられていくのが、セイコーとファントムには確認出来た。
「ヤベッ! 行くぞファントム!!」
「え、え……!」
ファントムの腕を引っ張り、セイコーは秘密の道に向かって走り出した。
ギリギリのところで、二人は蓋が完全に閉じられる前に侵入することが出来た。
蓋が閉まり、辺りに静寂が訪れる。
「ふぅ、危ないところだったぜ」
「な、何で入ってるのさ! 敵のアジトに何の策もなしに侵入するなんて無謀も良いところだよ!」
「大丈夫大丈夫。何とかなるって」
「……蓋も閉じちゃったし、もう後戻りは出来ないよ」
「じゃあ、前に進むしかないな。行こう」
セイコーは、ファントムを引き連れて暗い通路を進んで行く。ファントムも恐る恐るセイコーの後をついていった。
通路を進むと、次第に暗い場所から明るい場所へと近づいていった。
二人は、狭い通路から広間のような空間に行き着いた。その場所には机や長椅子、棚が設置され、武器などが乱雑に置かれていた。
セイコーとファントムは、その場所で人の話し声が聞こえるのを感じた。
少し奥に進んでみると、人影らしきものが見え、二人は近くの岩壁に身を隠す。
二人が人影があった場所をよく確認してみると、広間には複数の人物がおり、そこにはオオヤマの姿もあった。
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