アルソミトラ

夕宮 梓

アルソミトラ はじまり

はじめに
そびえる高木の天に向かって幾重にも絡んで数十メートルにも成長し、果実をつける、 つる植物の一つだ。 それは、生命を授かってから、数十年のときを経て、花を咲かせ実をつける。 その、たった一つの果実から、約四百枚もの種子が次々と飛び立つ。
私は、夜空を見上げた。星が満遍なく輝いている。一つ一つがちゃんと輝いている。私は、 あんなふうに輝けなかった。私を囲むものはない。 守ってくれるものもない。過去の私は、優しさに包まれていた。幸せなんてすぐに消えて しまう。どうして期待などしてしまったんだろう。 俺は、どうしてこの道を選んでしまったんだろう。どうして彼女のこと。自分のことわか ってあげられなかったんだろう。本当は、分かっていたはずなのに、どうしても自分の心 に嘘をついてしまった。自分を待つことは出来なかった。
「今日は特別な日」
そんな日なんてくる日だろうか?
俺たちには、今も未来も未来も見えないまま
でも、彼女の未来を見るなんて思わなかった。
そして それが俺にとって特別な日になると
「永遠」
それが
「今日は特別な日」
これからも
1・過去を背に持って
あなたは、未来について考えるとき、未来に希望を抱き、感じますか? それとも、恐怖 を抱き感じますか?
もし、恐怖を感じるあなたは、その場から
、逃げ出しますか? それとも、あなたの持つ大きな翼を広げて未来へ羽ばたきますか? 希望を感じるあなたは、まだ気づいていないのかもしれません。 未来は、誰にもわからないだから、楽しいんだという人がいる。でも、それは、子供の考 えだ。未来が、分かればどれだけ幸せか、悩まず、焦ることもないだろう。
これから始まる物語は、過去を変える話ではない未来を変える話だ。
今が、だめなら、未来を変える。 私たち以外の人たちは、夢をもってそれに向かって未来へ歩いていく。でも、私たちには、 歩いていくほど余裕はない。私たちは、もう二十五歳と若いわけではない。でも、私たち が持つこの翼は、捨てることはできない。だから、この翼で輝く舞台に立つしかないんだ

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