輝く星々は手紙のように

雪原 英二

5話 飛ぶ缶はまるで先に逝く私のよう

 時の流れる速さを実感する毎日、幽霊騒動からも時は少しばかり経ち現在7月の21日、5日後に竹下 芽衣は死ぬ頃まで来ていた。着々と誕生日会送る会の準備は進められている。
「ねぇ、久しぶりにさ、皆で遊ばない?」
芽衣は笑って皆に問いかける、どこか控えめな笑顔で
「確かに最近あんま遊んで無かったから良いかもね」
「そうそうちょっと休憩的な感じでね」
言わずとも皆察してる。出来るだけ最後は楽しく過ごしたいのだ、と。
「じゃあさ、缶蹴りとかどうよ?」
慶次が言った

 場所は長尾ながお神社で現在鬼は桜、桜が警戒しながら少し缶から離れた刹那の隙を容赦なく
「おんルァァァァ!!」
慶次が蹴飛ばす
満場一致で決まったはずの缶蹴りだが女性陣は早くも萎えている。当の慶次はフシューと蒸気機関車のように息を吐く、その姿獣の如く
このままだっとずっと桜が鬼で可哀想という事で希望が名乗りを上げた
「僕の知略でその獣を鎮めてしんぜよう
久方ぶりのノリノリモードの希望
「桜と雄介見っけ!」
宣言通り傾向に予測を立て一気に2人を釣り上げる
先程の桜同様、希望が少し缶から離れ隙を見せた瞬間、慶次が飛びだす、が、その動きが分かっていたのかのように希望は缶を踏み
嘲笑うかのような上から見下す目線で
「慶次みーっけ」
続けざまに「そんな単調な動きで僕から缶を取れるとでも思ったんですかぁ〜?脳筋はいつまでたっても変わりませんねぇ〜?」心底馬鹿にした顔で煽る希望の顔は病弱ぶりを思わせない程、活き活きとしている、そして「そこに隠れているのはとっくに分かってるよ、芽衣」
と、1歩も動かずに隠れて皆の様子を見ていた私の居場所をピタリと言い当てた
「こりゃまいった、さながらホームズだね」
「これじゃあ希望が鬼でもさっきと別の意味でクソゲーになるね」
「つまり...俺の番、か...」前髪をサラッと払いカッコつける
「いや普通にこの脳筋がゾーンに入んなければ良い話じゃん」
「前髪払ってんじゃねぇよ、くっせぇな」
「臭いって酷くない!?ねぇ!桜そんなどぎついキャラじゃないでしょ!?ねぇ!?ねぇ!?」
「とっとと缶の前で目瞑って30数えろよ?殺すぞ」
「ヒィィィィ!慶次さんは極道キャラ!?なんか皆おかしくない?」
最近はゆうがボケキャラからいじられキャラになったなーって微笑みながら私は思った。

 その後雄介が慶次と互角の戦いを数回繰り広げるが私の放った「これじゃあ雄介と慶次の戦いみたいでつまんない」という言葉で遊戯は缶蹴りからだるまさんがころんだに変わる、が、それでも慶次と雄介が接戦したため2人は見学、
「なになに〜?希望さーん、もしかして私の体にtouchタッチ出来ないのかしらぁ〜?」
「まぁ、無理もないわよねぇ〜桜の体に触るなんて、セ・ク・ハ・ラだもんねぇ〜」
「こんの、クソ外道共がァァァァァ!」
3人で楽しく遊んだ、その頃2人は真顔で体育座りしていた。
 日が暮れ病院いえに帰り夕飯の支度をし、食べながら、男性陣が私達の缶蹴りの件の所業に口出ししてきた。口論になる様を横から見る芽衣優しく微笑んでいて、それを見た一同は口論する気も失せ笑い、またそれを見る芽衣はやっぱり優しく微笑んでいた。
 翌日からはまた誕生会送る会の準備、飾り付け等を再開した。













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