輝く星々は手紙のように

雪原 英二

2-1話 人生、そして歩み

 「よう桜、おはよう」
ベッドの脇の椅子に座ってたのは前田 慶次まえだ けいじ、筋肉マッチョだ
「...おはよう慶次...もしかして私の寝顔、見た?」
「起きたのはお前で最後だぞ、いつも寝坊して遅刻ギリギリを憧れるミセス早起らしくもない」
「うぉい!話そらすなよ!そらすって事は見たって事!?恥ずかしいわ!もう!」
ノリで慶次けいじの肩をベシッと叩いとく。
「お腹空いたから速く行くぞっ!」
と言い慶次けいじは部屋から出ていく。
 ここは18の誕生日になると必ず死ぬ「birthday deathバースデーデス」の患者が国によって隔離されている里だ。この町は小高い山の上にあり365日のほとんどで雲海が見られる。だが私たちにはその雲海はこの里から逃がすまいと私たちに言っているように見える。
昔はこの町にも同じ病気の人達がいっぱい居たらしいが今では私たち数人しか居ない、皆幼馴染である。
 寝泊まりは里にある病院でしろと国からの謎の指示が出ている
私は病室を出て2階の食堂に向かった、朝ごはんはいつもここで皆と食べている。
食堂に着くと皆それぞれ定位置に座って私の事を待っていてくれた。私の食事まで準備してくれている。
「桜遅い!いつもいつもいーっつも私に遅いって言うくせに!」
「あわわ、ごめんね芽衣めいちゃん。でもね聞いてよ、寝坊って最高に気分がいいね!」
最初に話しかけて来たのは竹下 芽衣たけした めいちゃん
、黒髪を肩まで伸ばした可愛い娘である。かわいい。
「今年の花粉の飛散量は昨シーズンの2倍に上り、今後も増えると予想されます」
と、テレビのアナウンサーが言っている。
私の隣に座っていた希望のぞみが、「ひどいなー、ただでさえ病弱な僕なのに、これじゃあ誕生日の前に花粉で死んじゃうよー」
「相変わらず笑えねー冗談だな...」と慶次。
村上 希望むらかみ のぞみは女の子みたいな顔立ちをしている病弱な男の子である、たまに笑えない冗談や毒を吐く。
あと1人、後藤 雄介ごとう ゆうすけっていうボケ担当のアホがいる。いつも朝早くどっかに行っている詳細は不明、本人いわく宇宙人と交信してるらしい(笑)
「ん、雄介ゆうすけは今日も飽きずに散歩してんのか」
「そうなのよ慶次さん、ウチの子またほっつき歩いてお母さん心配だわ」
「うわー、芽衣めいキモ...俺が居ない時いつもそんな事言ってんだ...」と後ろから雄介が言った
「おかえりー、ゆーすけ今日は早いねー、」
「ただいま桜、今日は宇宙人との商談が早く済んだんだよ」
「商談してたんだ!?」
「そう、談笑しながらね...談笑しながら商談、フフッおもしろ」
「「「いや面白くねーよ!?」」」

 こうして私たちの人生時間は静かに時に騒がしく過ぎ去って行く。それはまるであゆみのよう...いやあゆみその物である。

 時は少し過ぎ、その日の夜。
「ねぇ、やっぱり僕気になるよ」
ちょうど雄介がお風呂の時間、希望が
「明日の朝雄介の後つけてみようよ」
「私もそれ言おうとしてたー」と同調する
「ホントそれ!私も!」
「よっしゃ!行くか!」
「じゃあ決まりだね、明日の早朝雄介を尾行しよう!」
「芽衣と桜、寝坊すんじゃねーぞー」
「うっさい!どっちかって言ったら慶次も寝坊組のくせに!」
「私は!今日たまたま寝坊しただけだもん!」
 明日あす早朝、知られざる雄介の本性をの当たりにし、さらに災いを巻き起こす事になるなんて誰も思いもしなかった。














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