姉妹と幼馴染みから始まる俺の恋愛非日常

ranran(´・ω・`)

●第4話 日常(?)

「ふあぁ・・・・・・眠い」
俺にとって初めての、家族でお出かけが決まった次の日。
今日は月曜日だから、当然のごとく学校がある。
しかも俺は、クラス委員っていう面倒な役についてしまって、
他の人より早く登校しないといけないのだ。
よって、行き先が同じ麗奈とも、一緒に登校していない。
(まあ、アイツは朝が弱いというのもあるのだが)
「今日は確か、生徒会の人たちとの合同作業だったな」
うちの生徒会は、悪い人たちでは無いのだろうけど、少し堅苦かたくるしい
イメージがある。俺が入学する前から、そんな話は聞いていたのだ。
まさか入学できて、
しかもクラス委員になるなんて思ってもいなかったから、
今となっては少し後悔している。
「まあ、なってしまったものはしょうがないし、頑張りますか!」
週末を思いっきり楽しむためにも、乗りきるしかない!


「つ、疲れた・・・」
やっと作業が終わり、今は朝のHRホームルーム約5分前。
まさかこんなにも疲れるものだったとは・・・。
「少し寝るか」
そう思って、机に付したその瞬間。
「・・・相当疲れてるわね」
「?・・・あぁ、麗奈」
いきなり話しかけてきたのは、麗奈である。
そういえば、同じクラスだったな。忘れてた。
「あ、アンタなんかがクラス委員するからよ」
「しょうがないだろ、俺だってやりたかった訳ではないんだから」
「あっそ」
自分から言っといて、その返し方はないだろ・・・。
「じゃ、じゃあ、私はもう行くわね」
「あ、あぁ」
・・・何だったんだ?よく分からない。
ま、いいや。今度こそ寝よう。
「・・・お、おい柊!」
「んぁ?」
何だよ今度は・・・。ってお前らは・・・!
「・・・ワリ、誰か分からねーわ」
「ヒドイ!?」
だって俺、そんなに仲良い人いないもん。てゆーか、皆無かいむだな。
「俺は松下だ。松下 勇まつしたいさむ。で、話を戻すけど」
「あぁ、何の用だ?俺は今眠いんだが」
「・・・お前、いつの間に麗奈さんと仲良くなったんだ?」
「は?」
「さっき、親しげに話してただろ?見てたんだよ」
「あぁ、そのこと・・・」
何だ、たかがそんなことで話しかけてきたのか?馬鹿馬鹿しいな。
そんなの・・・
「別に深い意味はないよ。兄弟ってだけ」
「・・・え?」
「ん?」
「きょ、兄弟・・・なの?」
「あぁ、そうだぞ」
「・・・ハ、ハハ!笑わせるなよ、柊!
 お前、結構ギャグセンスあるんだな」
「いや、ギャグじゃないんですけど。事実なんですけど」
「・・・う、嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
そんなに驚くことか・・・・・・?
「柊・・・、これからも仲良くしような?」
「何だよ急に。気持ち悪いな」
「いいんだよ、もう。じゃあな・・・」
いや、笑いながら帰るなよ。怖いだろ(笑)
『ほらー、HRホームルーム始めるぞー。全員席つけー』
チッ、もう担任が来ちまったか。結局寝れなかったぞ・・・?


こうして1日もあっという間に終わり、今は放課後である。
特に用事もないので、さっさと帰るとしよう。
「・・・・・・ん?」
何だ?下駄箱に何か入ってるぞ?これは・・・・・・手紙?
「俺なんかに手紙くれる奴なんていたか?」
自分で言ってて悲しくなるけど、これは事実だ。真剣マジな話である。
そうなると、何て書いてあるのか益々ますます気になるな。
「どれどれ、拝見するとしよう」
手紙にはこう書いてあった。
『 ひいらぎ 海翔かいとくん
 あなたに伝えたいことがあります。
 この手紙を読んだのなら、屋上まで来てください♪』
・・・・・・は?
こ、これってあれか?ラブレターってやつか?
ハッ、そんな訳ないだろ。男友達でさえ皆無な俺が、告白されるだと?
いや、まだ告白されると決まった訳ではないか。
第一、差出人の名が書いてないのが怪しい。
女の子らしい丸文字で書いてあるが、
実際は性格の悪い男子の可能性もある。
俺が屋上に来るのを見て、嘲笑あざわらうつもりだな?
「そうはさせねぇぞ、このヤロー」
俺の青春をこんな作戦で潰そうなんて、甘い甘い!
まずは、屋上へ直行!む、まだ誰もいないのか。ならば移動だ。
屋上が見えるスポットを探し、そこにカメラを設置!
よし、これで録れた動画を先生やらに送りつければ、奴らは悪人だ!
フフ、仕掛けた相手が悪かったな!
「しかし、暇だな。ちょっと相手してやってもいいか」
そっちの方が面白そうだしな。ということで、俺はまた屋上へと戻る。
「なんだ、まだ来ていないのか?」
おかしいな、これではつまらないではないか。
と、そんなことを考えていたそのとき。
「・・・海翔くん!」
「ん?」
今、誰か呼んだよな?しかも、女の子の声だ。
疑問に思い、後ろを振り向くと・・・そこには、美少女がいた。
「久しぶりだね、海翔くん!私、とっても嬉しい!」
「んなっ・・・!?」
そう言って彼女は、いきなりキスをしてきたではないか!?
俺の鼻をくすぐったのは、女の子特有とも言える、甘い匂いだった。
しばらく唇と唇を合わせていたあと、彼女はそっと、顔を離していく。
その際、二人の混じった唾液が、
名残惜しそうに細く延びて、途切れた。
「ごめんね?私とっても嬉しくて、ついキスしちゃった♪」
「あ、あの・・・」
「ん?どうしたの?」
「いえ、大変申し訳ないのですが・・・」
嘘をつくのはよくないしな。正直に言おう。
「誰ですか、あなた?」
「ふぇ?」
「さっきから、再開ムードを出してますけど・・・。
 すみません、俺覚えてなくて」
「・・・・・・・・・」
ヤバイ、黙りこんでしまった・・・!何とかしないと!
「・・・ないもん」
「え?」
「名前!思い出すまで教えてあげないもん!」
そう言って彼女は、屋上から去っていってしまった。
「なんだか、大変なことになったぞ・・・?」
俺の平穏だった日々に、亀裂きれつが入った瞬間だった。


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