ギャグ特化異世界ライフwith妖精

さわんちゅ

5 初陣

 いやね。確かに私はね、1匹で行動していて、動きが鈍くて、魔法が効きやすい敵と言いましたよ。えぇ、言ったとも。しかしですねぇ、私が想像しているものはもっとこうスケール感と言いますか、それがですねぇ少しばかりですねぇ、というか大きく上回っていますよねぇ。ていうか、魔法が効きやすいってそれ物理で殴るよりは魔法の方が効きやすいってことですよねぇ。

 「シロちゃん!逃げるよ!」
 「…………。」
 返事がない。ただのしかばねのようだ。
 「っておい!?なんで白目剥いて気絶してんの!?しっかりしてぇえええ!!!」
 一瞬でも、『ここは私が引き受けるから先に行って!』とか妄想した私が馬鹿だった!
 ていうか別に妖精なんだから持って運べばいいじゃん!
 そう思っていた時期がわたしにもありました。
 「お、重いいいいい!なんでこんなに重いのおおおお!」
 どうやら、妖精って意外と重いらしい。
 そうだ!アイテムボックス!アイテムボックスに入れよう!
 ピコン。所持重量がオーバーしたため動けません。
 不便かよ!

 仕方ない、戦うしかないか。
 かといって、火球を打っただけで倒せるとは思えない。ダメ元で打ったところでダメージなど与えられないだろう。
 ではどうすればいいか。
 わかってたらこんなに焦ってないから!

 幸い敵はまだこちらを敵とみなしていないのか攻撃して来てはいない。更に足が遅いので思った以上にゆとりがある。
 あ!そうだ!ポケ◯ンの技でくさむすびは敵が重ければ重いほど威力が上がるとかそんな技があったよね!
 「よし、くさむすび!……ってどんな技なの?」
 草を結ぶってそれ攻撃技でもなくない?
 アニメ見とけばわかったのか!?みていなかった私が悪いのか?
 いや、でも足元を攻撃するのは効果的かもしれない。
 そう思い私は火球を足に……って火球じゃ効きそうにないな。
 ならば!
 「落とし穴!」
 ベコン!
 あのでっかいのは頭が悪いのか落とし穴に引っかかってくれた。
 ズズーーン!!
 そしてバランスを崩しそのまま転倒した。
 「計画通り…。」
 まさかこんなにうまくいくとは思わなかったが倒せたので何はともあれ良かった。
 「主様流石です!」
 あ、起きてたんだ
 「おはよう。ていうか遅いよ。」
 「うっ…。す、すみません…。」
 しょんぼりと謝る シロちゃんはまるで小動物のようで、ついつい頭を撫でていた。
 「かわいいなぁ!お前は!もういっそ食べてしまいたいよ!」
 「な!た、食べないでくださいよ!」
 はぁ、かわいい。
 
 「あ、そうだこれからはシロナちゃんのことをシロちゃんって呼ぶことにするよ。いい?」
 「私はなんと呼んでいただいても構いませんよ。」
 「そうなんだ。じゃあ今日からシロちゃんね。」
 「分かりました。」
 「あと、私のこともサクラって気軽に呼んでね。まだ呼ばれ慣れてないから。」
 「了解です。サクラ様。」
 うわ、なんかすごい照れ臭い。

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