ギャグ特化異世界ライフwith妖精

さわんちゅ

3 チュートリアル

 どうしよう…。
 もう少し見た目を普通にすればよかったかも。
 私、どう見てもお嬢様みたいな見た目なんだけど…。
 ちなみに、服装はいかにも冒険者といった服装にフードのついたマントを着ていた。
 「さて…?」
 あれ?今私が喋った?
 周囲を見渡しても誰もいないので多分そうなのだろう…。
 「声が変わってる…。」
 元々の声は、女子にしてはやや低めといった感じだったはずだが、今は合唱すれば間違いなくソプラノ歌手になるであろう声だった。
 (まるで別人…、いや転生したから当然か。)
 まぁ、気にすることでもなかろう。11、2歳なので考えてみれば当然か。

 そういえば、妖精ちゃんがいないな。
 「お呼びですか?」
 そう言ってたにもないところから姿を現したのは、いかにも妖精ですといった格好の小さな女の子だった。
 ちなみに羽は生えてなかった。
 え、今どこから出て来た?
 「それはですねー。魔法を使ったんですよ。」
 「まだわたし喋ってないよ!」
 「それも魔法ですねー。」
 マジか。なんでもありだな。ってこの思考も読まれてるのか!
 「嫌だったら。やめましょうか?」
 「是非お願いします!」
 
 「では、まず自己紹介から。私は…。」
 はっ!名前なかった!なんて名前にしようか。
 前世の名前はなんとなく使いたくないなぁ。
 「ねぇ、妖精ちゃんはなんて名前なの?」
 「私ですか?私はシロナと言います。」
 なるほど、髪の色が白いからかな?じゃあ私もその路線で行こう!
 「私はサクラだよ。よろしくね。」
 安直だけど、髪の色がピンクなのでサクラにしてみた。
 名前をつけることなんてしたことないけど、自分でつけた名前を自分で名乗るのって意外と恥ずかしいね!
 
  「そういえば、シロナちゃんは魔法を使ってたけどどうやって使うの?というか、私にも使える?」
 「もちろん使えますよ!やり方は簡単です。自分が起こしたい現象をイメージするだけです。しかし、人には魔力の最大値がありまして、それ以上に使うことはできません。また、現実に強い干渉力を持つ現象は比例して使う魔力も多くなります。例えば、地震を起こしたり、天候を変えるにはレベル50程度にならなければ無理ですね。今のサクラ様はレベル1ですので、せいぜい小さな火球とか小規模な竜巻程度しか使えません。」
 「なるほど。ちょっとやってみるね。」
 「あ、ちなみに言い忘れていましたがイメージしたものを言葉に出すと魔法の威力を増幅することができるので、よっぽど余裕がない時以外ではなるべく声に出すように心がけてくださいね」
 「了解!」
 えーと、とりあえず拳サイズの火球をイメージ!そして声に出す! 
 「火球!」 
 すると、手のひらからソフトボールほどのサイズの火球が打ち出された。
 どうやら、増幅の効果は思ったよりも高いらしい。
 いや、そんなことよりもっと思うことがあるだろう。
 「魔法が…使える!」
 嗚呼、神よ。私を転生させてくれてありがとう。
 「攻撃魔法以外の魔法は何が使えるの?」
 「はい。攻撃魔法以外は魔力の消費が少ないのでアイテムボックスとか修理魔法なんかも使うことはできると思います。」
 おぉ!アイテムボックス!やっぱり一番欲しい魔法はアイテムボックスだと思います!
 「他にもイメージさえできればどんな魔法も使えますよ。あ、それと再生魔法という、いわゆる回復魔法があるのですがそれは魔力消費が一番多いので気をつけてくださいね。」
 なるほど。『イメージさえできれば』ねぇ…。
 ならばこういうのもできるのか?
 「ドレスアップ、チャイナドレス!」
 「へ?」
 次の瞬間、シロナちゃんの服がイメージしたとおりのチャイナドレスになった。
 や、やはりチャイナドレスこそ至高か…。異論は認めない。
 「な、なんですかこれは!」
 「いや、いろんな魔法を試してみたくて。つい…。」
 「だったら、早く戻してください!は、恥ずかしいんですよ!」
 「いいじゃない。かわいいよ。」
 実際、シロナちゃんの格好は可愛すぎる。腐女子の言う尊いとはこのことか…。
 「わ、わかったから。戻してあげるから。」
 ふくれっ面で睨まれてた。

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