ギャグ特化異世界ライフwith妖精

さわんちゅ

1 エピローグ

 単刀直入に言うと、どうやら私は死んだようだった…。
 それも交通事故で。
  「学校なんて行きたくないなー」と日頃から思っていたが、まさか永遠に行かなくても良くなるとは…。
 普段は、学校の前の席でぼーっとしたり、本読んだり、後ろから聞こえるクラスでもうるさい部類の人たちの話を「なんでそんなに下らないことで笑えるの」と考えては、「友達だからどんな話題も面白いんだろうなぁ…」と自問自答を繰り返していたりする。
 そう、私は典型的なぼっちであった。
 しかし、別にコミュニケーションが取れないとかそういったわけでわない。断じて。ここ重要。
 私は、趣味が合う友達がいなかった。
  ゲームが大好きで、家にいるときは大抵ゲームで女子力なんて概念すらなかった。
  そんなある日、「今日中にストーリー終わらせてマラソン始めなきゃ!」と考えつつ、小走りで帰路の交差点を渡ろうとすると、いきなり車と衝突した。そしてそのまま吹っ飛ばされ頭から地面に衝突し、まもなく死亡。
  と、いうことらしかった。
  眼前にいる神様(?)曰く。
  「えー、以上で何か質問や疑問、分からなかったことはございませんか?」
 「え、なにそのマニュアル通りみたいな説明。」
  「…質問はございませんね?」
 なんだか凄くめんどくさそうな目でこちらを見てくる…。
 「えーと、質問も疑問も同じ意味ではないでしょうか?」
 「はぁぁぁぁ…。失礼しました。」
 あ、はいどうもめんどくさい人です。
 ていうかなにこの人。…いや人じゃなかった。まぁこの際なんでもいいか。
 それについては置いておくとしてもこの人ため息ついたんですが、私は死んだっていうのに。
 「じゃあ一応質問あります。私は青信号で渡ってましたし車も確認していたはずですけど、なんで引かれたんですか?」
  「それは車から突っ込んできたからですね。夕暮れ時だったので逆光でよく見えなかっただけだと思われます。また相手方はEV自動車だったのでイヤホンをしていた………様には分からなかったかもしれませんね。」
 え、すごーい。まじめに返答してくれた。マジか、しかも現場での推測を踏まえて。ついでに、私の名前に様付けしてる…。
 「ありがとうございます。質問は以上です。」
 至って事務的に言った。
 すると、この人は凄く嬉しそうな顔で微笑んだ。
 か、可愛いじゃないか…。
 「では、早速転生の準備に取り掛かります。こちらへお越しください♪」
 あらやだ、嬉しそう。まるでやっと仕事がひと段落して帰る段取りがついたかのような顔だ。




ここまで読んでいただきありがとうございます。初の投稿ですので、こうしたほうがいいという意見があればコメントおねがいします。これからも不定期であげるのでよろしくおねがいします。

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