女神様の告白を承諾したら異世界転移しました。

年中眠休

S級冒険者

あの日から

俺らは親密になった。
ギルドに顔を出すと、宴会になった。

「よっ!!街の英雄!!」
「ジャイアントキリング」
「死神」


俺は色々と呼ばれているらしい。まぁ、今日は顔を見せるだけだったし。周りには飲み比べで屍が出来ていた。

ヒトガゴミノヨウダ、なんて言葉がお似合いの光景だ。

「はぁ」
「仁さんも大変ですね」
「小雪は酒に強いな」
「そう見たいですね」

俺らもかなり飲んでるが全く酔わない。飲み比べをさせられたが全勝だ。やっと、落ち着いたと言った感じだ。

バゴーン

扉が…

の隣の壁が破壊された。

そこから出てきたのは少年だった。もっと言えばイケメンの金髪で碧眼の美少年だった。特徴的なのは耳が尖っている事だ。

「あのガキに呼ばれて来たのだが。なるほど、面白い奴だなお前」
「いやいや、わざわざ扉の隣の壁を破壊して入ってきたやつに言われたくない」
「僕のことを知らないのか?」
「知らない。俺はここに来て半日で、オーガ退治して昨日まで寝たきりだったからな」
「くははははははっ、何だそれは。実に興味深い奴だ」

美少年のいけ好かないやつは腹を抱えて笑いはじめた。

「で、あんたは?何者だ?」
「すまな…ククッい。僕はS級冒険者グロム・トゥルエノ
雷魔法と細剣で戦うスタイルのものだ」
「じゃあ、何で壁を破壊したんだ?」
「そっちの方が登場シーンとしてカッコいいだろ?」
「いや、特に」
「私もそう思います。ギルドの方にも迷惑ですし」
「……。」
「「………。」」
「ごめんなさい」

グロムは壁を土魔法で固めて応急処置を施した。
そして、何事も無かった様に俺の向かいあわせの席に座る。

「本題に入ろう。僕は君達に手伝って欲しい仕事を持ってきたんだ」

グロムはさっきまでの笑顔を消して、真面目な表情になり俺らを睨みつけるように見つめてきた。

「仕事?」
「ああ。一ノ瀬 仁君。君は『杯』を見たよね?」
「何を言ってるんだ?」
「済まない。君はオーガ退治の途中に喋るオーガと退治したね?」
「なるほど、あのどす黒い水晶の事だな?」
「ご明察」
「それが何だと言うんだ?」
「場所を変えよう。ガキがいる場所の方がいい」

俺らはグロムに付いてくことにした。

コメント

  • 年中眠休

    コメントありがとうございました。
    2人のイチャつきなら、書けるんですけどね(笑)
    真面目な回になると短くなっちゃって、出来るだけ頑張って見ます。

    0
  • ノベルバユーザー172092

    すごい面白い!
    ちょっと文量が足りんけど

    0
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